「優香さん・・・ うらやましい」羊の木 nakajiさんの映画レビュー(感想・評価)
優香さん・・・ うらやましい
ifの設定が面白いし、演出がいいから惹き込まれる
常々、受刑者への税金の使い道に疑問を持っていたので、アプローチは興味深かった
サスペンスなので現実的でない部分はコンセプトとして目をつぶるべきでしょう
ただ、娯楽作品としてだけの側面では済まない問題を抱えているので、観る人によってはつまらなく感じるのかもしれません
でも、単純明快に振り切った作品もいいですが、こういう作品もあっていい
というか、日本人好みだと思う
一度罪を犯してしまった人の更生の問題は真剣に考えないといけないし、人を殺してしまったトラウマに同情したりもする
でも、普通の人間じゃない人も少数ですがいる
反社会的な行為に躊躇しない人、サイコパスとか、ソシオパス
彼らを憎むのではなく、社会に出さないための努力が必要なんですが・・・
なんて事も考えたり
とりあえず、羊の中に狼が放たれた時の恐怖がメインディッシュ
少し前に評価した、超低予算映画”賢い狗は、吠えずに笑う”もそうでした
隣にいる人が・・・そうだったって話ですよ
”羊の木”というタイトルの意味を考えるのも含め、なかなか興味深い作品でした
松田龍平の無表情はなかなかに得がたい個性ですね
まるで能面のように、その時々で表情がつく
そして優香
まるで西洋のラブシーンのような激しいキスシーン
日本人ではそうそう見れない
おみそれしました
北村一輝はもっと武闘派役かと思ったら、チンケな○の○人でちょっとガッカリ
主役は錦戸亮
好きな人を取られそうになって、卑怯なリーグをする小者役
木村文乃のラーメンの口パクに感慨にふけってる場合じゃないよ
あそこは、公用車だろうと勤務中だろうと同僚がいようとだな
ラーメン屋にとびこむべきだ
お父さんを見習いたまえ
まあ、現実の錦戸君は肉食がすぎてジャニーズを辞めるはめになりましたが
という事はやはり、名優ですね
なんちゃって
原作は山上たつひこ
昔、”がきでか”で超売れっ子漫画家だったのに小説家になった才人
さすがに天才だと思ったら、映画とは少し違う内容みたいですね
監督が吉田大八だから、いつものように原作のエッセンスだけとって好き勝手に作る人です
”美しい星”では腰抜け監督とダメ出ししましたが、今回は良かった