「シンプルなのに やたらと難解」メッセージ いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
シンプルなのに やたらと難解
ドゥニ・ヴィルヌーブ監督作品ということと、第89回アカデミー賞8部門ノミネートで音響編集賞授賞ととても評価されている作品ということで鑑賞。
うーん、登場人物が少ないし限られたシーンのみのシンプルな構成なのだが、真のところはやたらと難解。
そして終始暗めの映像と不安を掻き立てられるような不穏な音響は、何となく心がざわついてしまい疲れてしまう。確かに音響編集賞を受賞するだけあって、とても印象的な音使いのだが…。
全体を通して全く退屈さは感じないのだが、かといってなんだか面白味に欠ける。この感じは、ドゥニ・ヴィルヌーブ監督らしさといえばらしさなのかも知れない。結構好みが分かれる作風なのだろう。
評判通り良い作品だとはいうことは節々でわかるのだが、個人的にはあまり観応えを感じられなかったかな。
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