ガール・オン・ザ・トレインのレビュー・感想・評価
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冒頭3人の紹介カットで始まり、女3人絡みの痴情を思わせて進行。時系...
冒頭3人の紹介カットで始まり、女3人絡みの痴情を思わせて進行。時系列の展開が早くて整理するのが大変だったのと、やたらとエフェクト処理された映像で構成させてるのが疲れる。じっくり観ていけば面白い内容だがラストの衝撃はキャッチコピーほどではなかった。殺しちゃうと後味が悪くなっちゃうんだよなぁ。
女性は敬うべし
陰湿で不穏な空気が立ち込めて、最後まで飽きずに観れたは観れたのだけど、陰湿過ぎて面白いとは言い難かった。
主人公はアル中で精神を患い、仕事もせず毎日電車に乗って、ニューヨークまで行っては帰って来る。と言うなかなかのキャラで、酒を飲んだ日の事は全く覚えてないって強引過ぎないか?主人公が全部やってたってオチか?と心配してたけど、そこを逆手に取って話が解決に向かう所は「おっ!」となった。
分かりそうなもんだけど、まんまとアル中と言う設定に引っ張られた。
性や出産、妊娠が根底にあるのでただただ辛かった。
男尊女卑はダメ絶対。女性を敬わないといけない。
久しぶりの本格ミステリー
久しぶりのヒッチコック的なミステリーで堪能した。
観客も、主人公も、ラストまで謎を知らされないという本格モノで、しかも(これが大事なのだが)、いわゆるどんでん返しモノではない。極めて真っ当でフェアなミステリーである。
3人の女性が、時系列をシャッフルしながら描かれる。これにより緊張感を最後まで持続させ、観客に「段々と解らせる」という手法。
味付けは、主人公の「心の弱さ」で、これが非常に悲しい。エミリー・ブラント渾身の、アカデミー賞的演技だと思う。
お酒も悲しみに暮れる弱さもほどほどに
全米ベストセラー小説の映画化。
離婚の傷が癒えないレイチェルは、通勤電車の窓から見える幸せそうな夫婦に憧れを抱いていたが、やがて殺人事件に巻き込まれる…。
殺人事件の鍵を握る3人の女性。
疑惑と共に、各々の下世話的な面も浮かび上がる…。
殺されたのは、レイチェルが憧れを抱いていた夫婦の妻、メガン。
が、その理想の夫婦像はすでに破綻、夫にはDV疑惑があり、彼女もまた担当カウンセラーと不倫をしていた…。
その不倫の現場を電車の窓から偶々目撃したのが、レイチェル。
確かめようと電車を降り、夫婦の家に向かう記憶が、謎の空白。
重度のアルコール依存のレイチェル。
その時も酩酊しており、これまでにもアルコールで問題言動。離婚の原因も然り。
事件当時の記憶もアリバイも無く、さらにレイチェルはその隣家で頻繁に目撃されていた…。
結婚生活時、被害者宅と隣家だったレイチェル。
今、かつて暮らしていた家には、元夫が新しい妻と授かった赤ん坊と幸せに暮らしていた。
その新妻アナは、元夫の不倫相手。
一度不法侵入し、赤ん坊を誘拐しようとしたレイチェル。
さらに、赤ん坊の子守をしていたのが、メガンだった…。
ストーカー紛いののぞき見、アル中、不倫、SEX、DV、殺人…と、下世話ネタのオンパレード。
登場人物の関係図も結構複雑。アナ役のレベッカ・ファーガソンとメガン役のヘイリー・ベネットがどちらも艶かしいブロンド美女で似てて、時々こんがらがる。
怪しい人物が続々浮上。最有力容疑者レイチェルを筆頭に、殺されたメガンの不倫相手、DV夫、レイチェルの元夫も怪しい。
が、伏線回収の鮮やかなミステリー…とはちと言い難く、ズバリこれはもう昼メロの世界。
しかし監督テイト・テイラーは、謎や疑惑や各々の黒い面をスリリングに、ゲスい事件の真相や犯人の動機、ヒロインの再生など、上々のサスペンスに仕上げている。
関わりたくはないが、何処か同情を禁じ得ないヒロインの悲哀を、エミリー・ブラントが巧みな演技と虚ろな表情で体現。
サスペンスとして楽しめるが、自分の弱さを戒めるメッセージを垣間見れた。
悲しみに暮れるのは分かる。
しかし、悲しみを紛らそうとアルコールやクスリに手を出すのは自分の弱さ。
それに頼って堕ちたら実の破滅。
ましてや、殺人事件なんかに巻き込まれたら…なんてね。
悲しみは時が癒すし、いつまでも引き摺ってはダメ。
そういう時こそ自分自身をしっかり保って。
お酒も悲しみに暮れる弱さもほどほどに。
見せ方が上手い
宣伝文句とはかなりかけ離れた内容(良い意味で)。
乱暴に言ってしまえば「救いようのない浮気男」と「アル中女」を中心とした殺人ミステリーだが,時間軸と視点を巧みに切り替える演出が上手いので,最後まで一気に集中して観てしまう。エミリー・ブラントの酔っぱらい演技はある意味見ものかも。
ゴーン・ガールのイギリス版だって!?プロモーションのミスリードで評価の低い本作を全力で擁護します。
"のぞき見ミステリー"?そんなんじゃぁありませんよ。
"初めて体験する衝撃のラスト"?ミス・リードはマジ止めて。
謎解きメインじゃないっすよ。
だってー、そこメインにするなら、こんなキャストにしてないって!
キャスト見ただけで、ネタばれじゃん。
かなり前に観ました。
『ガール・オン・ザ・トレイン(2016)』
原題 The Girl on the Train
(あらすじ)
毎日、通勤電車から眺める風景を見ながら、妄想イラストを描くレイチェル(エミリー・ブラント)。
特にレイチェルが惹かれた風景は、傍目には幸せ一杯に見える若いメーガン(ヘイリー・ベネット)とスコットのカップル。その二人の姿に、円満だった頃の自分の結婚生活を重ねるレイチェル。
レイチェルはアルコールが原因で離婚し、友人の元で生活しています。
忘れようとしても、元夫が愛人だったアナ(レベッカ・ファーガソン)と、生まれた子供と生活していることを考えると、我慢ならない程にお酒が欲しくなる。
アルコールの量は増え、依存症は深刻化。
常に酩酊状態で、記憶もあやふや。
元夫へのストーキング、幻覚、幻聴で、心が壊れそうなことは、自分でも自覚している。
しかし、お酒も元夫への執着も止めることができない。
そんなある日、自分を重ねていたメーガンの不倫現場を目撃し、抑えきれない強い怒りに思わず電車を途中下車するレイチェル。
そして気がつくと、血まみれで友人宅のバスルームに……。
暫くして、メーガンが行方不明であることをニュースで知る。
心がざわつき携帯を確認すると、泥酔した自分が暴言を吐く動画が残っている。
しかし、記憶は全くない。
焦って、とっちらかった記憶の断片をかき集める。
すると、メーガンを襲う自分の姿が……。
私がメーガンを襲ったのか?
レイチェルは、あの夜の自分の記憶と、行方不明のメーガンを探し始める。
原作はベストセラーなんですね。すみません。未読です!
泥酔してなくした記憶、妄想、現実、過去、現在、フラッシュバックする記憶は真実なのか、妄想か?
行ったり来たりしながら、酔っ払いのレイチェルが失踪したメーガンの真相に迫る、素人探偵のミステリー仕立てとなっております。
あくまで"仕立て"であり、本作が言いたいのはそんなことではないと思われますので、またまたいつものように長文で語りたいと思います。
宜しく、お願いいたします。
冒頭、無心にイラストを描くレイチェルが、電車の外を眺め、隣に座った女性の抱く赤ちゃんへ過剰な笑顔を向ける。そしてバックの中にある酒瓶へズーム・イン。
レイチェルだけではなく、主要3人の女性にくどくど語らせず背景を分からせるところとか、上手いなぁと思いました。
しかしタイトルにもあり、劇中何度も登場する電車="トレイン"が一体なんの暗喩であるかは、容易に想像できると思います。
トレインは女性の、レイチェルの人生ですね、きっと。
レイチェルは自分が乗った電車の窓から、2つの家庭をのぞき見しています。
1つは若く、情熱的に夫と愛を交わすセクシーなメーガンの家。
2つ目は、元夫の愛人、現在の妻で、レイチェルが望んでも得ることができなかった子供の母親である、アナの家。
この2つの家庭はご近所さんです。
アナは今、レイチェルが元夫と暮らしていた家で生活しています。
電車はマンハッタンを目指しているようですが、レイチェルは目的地では降りず、何度もこの2つの家庭がある駅に途中下車します。
女として愛される人生のメーガン。
母として妻として愛される人生のアナ。
女性の生き方に王道があるとするなら、この2人はもの凄く分かりやすいひな形ではないかと思います。
しかしながら、この一見すると幸せそうな2人にも、心に寂しさはあるのです。
という複雑な女性心理の描かれ方は、監督&脚本が女性ならではでしょうか。
ミステリーとして観るなら、記憶をなくす、記憶を都合良く思い出す、と言った、どっかで聞いたような、脚本の穴ばかりが目立つかも知れません。
しかし、走り続ける電車、出口の見えないトンネル、赤ちゃん、が、女性心理の暗喩として繰り返し描かれているところが、秀逸だと思います。
本作はレイチェルが、望んだ生き方を得られない駅を通り過ぎ、正しい目的地を目指す物語です。
イギリス版「ゴーン・ガール」とか、的外れも良いとこです!
上にも描きましたが、主要3人の女性がぐちぐち語らないのがいいです!
ラストはやはり、海岸線を走る電車で終わります。
そう、何があっても、走り続けるしかないんです。
もっと言えば、どうせ男になんかわかるかい!
って、声が聞こえたようでした。
あ、いつもの幻聴です。すみません。
それにしても、エミリー・ブラント。熱演です。
そしてなんといっても、ヘイリー・ベネット。なんでしょうね。この不安定な美しさ。けど儚くない、芯は強い。セクシーだけど、乾いてるの。
"マグニフィセント・セブン" もヘイリー目当てで観ました!
監督がテイト・テイラー。
ジェニファー・ローレンス主演作の中では一番だと思っている" ウインターズ・ボーン" の監督さんですね。
あと、ドラマ界ではかなり有名な、"フレンズ"のリサ・クドロ-。
"ザット'70sショー"でアシュトン・カッチャーの彼女役をしてた、ローラ・プレポン。
なんかが、脇で出てて嬉しかったです。
ミステリー仕立てでありながら、メッセージ性が強い本作を、同じくホラー仕立て評価を落としている、痛烈なイラン社会批判&イラン女性への応援歌だった、「ザ・ヴァンパイア 残酷な牙を持つ少女(DVD出てるよ)」と同様に、全力でオススメします。
恐ろしい…
確かに騙された…
登場人物を消去法で見ていくと犯人がわかってしまうかもしれないwそれでも最後のどんでん返しで驚かされたことには変わりなかった。
アル中の主人公とそれを取り巻くキャラクター達がそれぞれ奇妙で、物語をいっそう恐ろしく気味が悪いものに作り上げていた。
エミリー・ブラントのアル中っぷりには、「なんて鈍臭いんだ!」と叫びそうになってしまうほどだったw
そして何と言ってもレベッカ・ファーガソンの最後の人間性の変わりっぷりは見ものだ。
ドランク
「アル中で酔ってたから記憶曖昧です」というミステリーにあるまじき禁じ手を逆手に取った、と言うより主題にした展開で終始本当に何が真実かわからなかった。
展開はそんなに衝撃的ではなく想像の範疇だったが、進行の仕方がとても興味深くて面白かった。
それにしても、みんな揃いも揃って美女。
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