光をくれた人のレビュー・感想・評価
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2人の雰囲気がすてき
この映画がきっかけでプライベートでも、というだけあって演技だけではない愛情が伝わってくるような幸せそうな2人。それだけに事態が取り返しのつかない方向に進むのが観ていて辛かった。罪を犯したと単純に責められない部分もあり切ない。レイチェルワイズ演じるハナももっとキツい女性なら灯台守夫婦の味方になってしまうところだか彼女も気の毒でなんともやりきれない。でもハナも愛を知っているからこそ赦すことができたのだろうし、愛は時として道を誤るが、愛した事実はいつか報われるのかもしれない。悲しい結末ながらもわずかの救いを見いだせた気がする。マイケルとアリシアが素敵で風景もとてもすばらしかった。
灯台守の悲しい物語
あれだけ規則に厳格なトムでさえ、失意のイザベルにすがられたら受け入れるしかなった。もうその時点で、トムはこのあと何があろうと自分で引き受けようと心に決めていたのだろう。だから、墓前で祈るハナを見つけ、真実を知ったときから、そのあとの筋書きができていた。ただ望むのは、できるだけイザベルを傷つけることの無いようにと。それが、抜け殻だった自分に幸せをもたらしてくれたイザベルへの恩返しだからだ。
そんなトムの心情に沿って映画を観ていると、悲しいよね。
誰かを苦しめようなんて思わずに、この子を大事に育てようとして、結局、周りの人たちを傷つけてしまったのは自分の愚かさだったのだ、と自責しているようなトムが、とても悲しくて、とても立派だった。
それぞれの光
当たり前だけど、誘拐は重罪。。でも、命の恩人でもあるのだよね。。
トムにとって、妻は光。
妻にとっては、ルーシーが光。。
ハナにとったら、トムが光をもたらした。。
そして、ルーシーにとっての光は、愛してくれたすべての人達。。
夫婦だから、必ず子供が必要かというと??だが。
結婚は、ただ一緒に、いたいからするのだよね。。
子供がいない夫婦は、不幸なのか??
と、いつも考えてしまう。。
重く見えて軽い作品
この作品で何度も台詞に出てくる「赦し」とは、人間の態度ではおそらく最強だと思っています。
しかし、個人的な感情を越えないとその境地には至れない。最強なだけあり最難関でもあります。簡単に赦せるのであれば、とっくの昔に世界平和は訪れているでしょう。
本作品は赦しをテーマしとして描いており、その点は素晴らしいと思います。しかし、描ききれているとは到底思えなかった。物語はとても魅力的でしたが、語り口に関しては大いに不満でした。
特に気になる部分は、ハナの赦しに至るプロセスがあまりにも簡潔に描かれていること、そしてイザベラの苦悩の表現があまりにも軽すぎることです。
ドイツ人の夫はこの話の隠れ最重要人物ですが、その真価が発揮されるのは一場面のみ。ドイツ人の夫とハナの物語を掘っていかなかった結果、ハナの偉大なる転回がただの書割にしか見えなかった。勿体無いとも思ったし、誠実じゃないようにも思った。難しい着地点だからこそ、そこに至る物語を丁寧に紡いでいく必要があるのだと思います。
イザベラの苦悩も同じで、犯した罪への後悔は、最後の最後でちょろっと出ただけ。確かに、物語の中では長い時間が経過しているが、それを省略しているため伝わって来ない。特にイザベラは当初から未熟で身勝手な人物として描かれていたため、省略されてしまった時間こそがイザベラの成長であり、彼女の真の物語だったと思います。
ラストのルーシーの訪問は、幼少期に辛すぎる体験をした彼女を軽く扱いすぎていると感じた。ここに至るまでルーシーは何度も苦しみを超えて来たんだろうな、なんて思いを馳せたが、やっぱり、それが見たいんだよね。ルーシーの物語までやると三部作とかになるからしょうがないけど、登場人物たちへのリスペクトがどこか感じられないように思えてしまった。
クラシカルで美しい映像や壮大な音楽は雰囲気抜群。だからこそ、なんか雰囲気で騙してきてるな、と思えてならないです。
重厚に見えるが軽薄。赦しって言葉を連発してたけど、言葉が軽い。年を食っても美しくセクシーなレイチェル・ワイズを観れたのが、唯一よかったとこです。
*6/11 追記
先日、ライムスター宇多丸の映画批評を拝聴。そこで、本作の監督・シアンフランスが省略話法を得意としていることをはじめて知りました。
今回は監督の特色がかなり大きく裏目に出たのかな、と感じた次第です。
たまらんかった
子どもが実の親だと思ってなついてくれているのに離れ離れになるなんてまるっきり他人事ではなく、つらすぎる。子どもがとても楽しいかわいい子で、あんなふうに育って欲しい。最近の映画で見た子どものなかで一番かわいかった。もうちょっと出番を増やして欲しかった。そんな子が、引き離されて本当のママに会いたいとつらそうにしているのがかわいそうで胸が裂けるかと思った。もちろん実親さんもつらい。
このような映画でいつも思うのは実親さん家で家政婦みたいな立場で一緒に暮らせないものだろうか。近所でもいいけど、とにかく会えない状況は子どもが一番かわいそうだ。
(追記)
東京新聞のすくすくで連載中の『里親映画の世界』で取り上げたため、再鑑賞した。やっぱり素晴らしかった。今、うちの子がルーシーと同じ4歳になっているため、なおの事実感度合いが倍増してたまらなかった。実母さんが「今度会えたら彼女の希望を全て叶えます」と祈っていたのが痛切だった。
一般的には感動的な泣ける映画なんだと思う
私は終始イザベルにイライラしてしまってあまり共感はできなかった。
どちらかと言うと、トムの心情の方が私にはまだ理解できる。ハナもしかり。
自分が仕事ばかりしている独り身だからかもしれない。
相手がいて、家庭を持って、子供ができたら、また見方が変わるのかもしれないけど、
イザベルと同じ立場になればわかるのかもしれないけど、うーん。。
結末には納得。良かったんじゃないかな。
ただ、ドイツ現旦那のポジションが果たして必要か?蛇足では?と多少腑に落ちない。
赦す、という言葉の重みに対してなんかエピソードが薄く感じてしまった。
でも、赦すってすごく勇気と愛情が要るね。
それはよくわかりました。
手紙。 急げ新宿
時代劇だから当たり前なんですが・・・
メールの時代だからこそ、必要以上に胸に迫る映画。
劇中3度の重要な手紙のやり取りがあります。どれも目頭が熱くなるんですが、引出しに封印したものを読むとき涙腺爆発しました。
言葉じゃだめでも、頑なな人を動かせる。凄いです、この魔力。
デレク・シアンフランス作品として観ると、いたってベタで平凡なんで、その辺りが海外評価が低いんでしょうが、作品自体は原作に忠実でキャストも珠玉の上手さを魅せ悪くないと思います。
アリシア・ビカンダーいいです!文芸作とハイテク作が交互にくる変な女優です(次はトゥーム・レイダーリメイクらしい)が、本当演技巧妙でしてレイチェル・ワイズとも一歩も引きませんでしたね・・・。
ベタなら最後のシーンはルーシーにもっと光をあててもらいたかったですね。でもいい映画でした。
PS
この映画当然ミニシアター興行なんですが、今なら新宿シネマート1で 5m×14m の大きなシネスコで感動倍増できます!
ある意味、ブルーバレンタインと一貫性のある印象か…
ある夫婦の物語。切ないストーリー展開。
主人公の夫婦の演技力を上手く引き出していた。
台詞よりも表情押しの演出が良かった。
ストーリーには触れないが、
登場する夫婦に好感を持てた。
映画のように、
人生には上手くいかないことがある。
ただ、運命をどう受け止めるのか、
どう行動するのか…
とても考えてしまった。
終盤、ヒロインの母親が娘にいった言葉が泣けた。
ブルーバレンタインでも、
終盤、ヒロインの父が、主人公にいった言葉が
印象に残っている。
しかし、内容はこの作品と対照的な内容だった。
うまくいかない夫婦関係を乗り越えるには、答えは一つではないのだと、いっているかのように。
よかった
よかったです。
単調になりそうなストーリーにも関わらず、全く飽きなかった。
とにかく映像がきれい。
美しい。
島がすごく魅力的。
そして、奥さん役の人がかわいい!
うまい。
表情がくるくるかわってかわいい。
特に結婚式のときの表情が良かった。
あらすじも他の人のレビューも読んで行ったけど、思っていたのと少し違った。
けど、いい意味で裏切られたかんじ。
旦那さんは最初から最後まで誠実。
でも誠実過ぎた。
本当の母親はとても良い人。
大人。
つらい現実もたくさんでてくるけど、気持ち良く終わって、観賞後は良い気持ちでした。
とりあえず…とにかく泣けます。
2017-34
『ローガン』仕様のシネマイレージカードを手にうきうきと劇場に向かったら、『ローガン』が混みすぎてて嫌になり、同じ時間帯のこれを見ることにした。
しかし、土日のギロッポンで1人映画は結構なストロングスタイルだった。
味方はいたけども笑
自分が子供を持ったときにまた見たら、違う感想を抱くと思う。
わたしはイザベルに色々とイラついてしまった。
でも、はたから見たら、アカンやろって思っても、母親になって、子供を愛する気持ちがわかって、実際そうなってしまったらって考えると、わからなくもないかな。
なので、今はまだ評価できないなと思い、真ん中の星3つにしました。
あと
Guardian誌のティッシュ会社が~とかいうのは辞めてほしい。
重いテーマなのに、なんだか安っぽく見えちゃう。
程よく感動。
いろいろと考えさせられます。
ひと時の幸せが終わりを迎えたあとは、重たい雰囲気のまま物語が進んで行き、家族はバラバラになってしまった。
最後は、本当の親に育てられたルーシーが訪ねてくるが、ルーシーを心の底から愛していた母親は亡くなっていた。ルーシーは子供を産んでいて、これからも時々訪ねると言って去っていく。そんな素晴らしい終わり方。
いい話で、なかなか感動させたれた。
この罪の所在はどこなのか?
見ていてかなり重くしんどい内容ですw
予告編からずっしりとした内容ですが、本編はまた違った展開になった気がします。
自分は子供が生まれたばかりなので、どの人にも共感していました。
結婚し、妊娠し、子供が生まれるまでの間はドキドキ、ワクワク。服や小物を嫁と選ぶのもあーだこーだ言いながらゆっくりとその時を待っていました。
しかし今作のトムとイザベルは死産と流産と言う二度の不幸に見舞われます。
そのどん底の中海からボートに乗って赤ん坊がやってきます。
その泣き声や笑顔は天使の様で、世界中を敵に回してでも守りたいと思ったはず。
しかしながらその子供には母親がいて夫と共に海に消えた娘を探していた。
中略しますが、この作品での罪はいったい何なのか?
赤ん坊を自分の物にしようとしたイザベルか?
職務規定に背きその行動を黙認したトムか?
そもそもボートに乗ったドイツ人か?
ドイツ人と結婚したハナか?
見ながらその「罪」を見つけることはできませんでした。
たぶん自分がどの境遇にあったとしても正しい道だと感じ同じ行動を取ったかもしれない。
今作のラストは語りませんが、非常に美しいヤヌス島の情景や寡黙で多くを語らないトムや美しく勝気なイザベルのロマンチックなシーン等とても良かったと思います。
特に手紙を何度か扱いますが、メールではない温かさや寂しさが何か良いなとしみじみ感じました。
大好きなレイチェル・ワイズも老けてたけど重く、けれど温かい演技で素晴らしかったです。
ありきたりな設定ではありましたが、色々な愛を見る事が出来ました。
観た後、大人しくなっちゃう。
みんなに同情します。
かけがえのない存在に出会えて、
幸せでもあり、不幸でもあり、
生きる糧でもあり、
その反対語がわかりませんけど、
それでもある。
なんか考えて大人しくなっちゃう。
時々は、こうゆうの観なきゃね。
ドイツ野郎に泣かされる
大ベストセラーの感動の物語を
あの美しい映像で紡がれたら
こりゃあ泣きますわ…。死ぬ。
演者もすごい。
子どもも可愛すぎる。
そして前半のイザベルの輝きと言ったら…!
あんなによく撮ってもらえる事は
なかなかないのでは?
ラブシーンは…やはり100年前の雰囲気でした、残念、笑
光と海、孤独と愛、生と死、親と子、罪と赦し。とにかく壮大な交響曲を聴いているようでした。公開タイミングと宣伝がもう少し上手くいけばと悔やまれます。
大画面で見るべき。お早めに。
泣かされます!!
これには泣かされました(泣)
観ている人はほとんどが女の人でしたが、泣いてる人が多かったです
この映画は悪い人はいないんですよね
イザベルとトムがしてしまった事は悪い事だけど、してしまう気持ちわかります
夫婦愛、母娘愛、父娘愛がテーマです
どの愛も優しく強い愛で感動でした
特にハナの深い愛には涙でした
あの決断が私にはできるかどうか...
「一度の赦し」心に残りました
もっと話題になってたくさんの人に観てほしい映画です
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