ドント・ブリーズのレビュー・感想・評価
全384件中、61~80件目を表示
設定が素晴らしすぎる!
この「盲目の老人の家に強盗に入ったけど実はこのおじいさんは元軍人でした!」という設定、そのままコメディ映画の設定にもできそう(ホームアローン的な)だし、おじいさんを主人公にしてかっこよく戦うアクション映画とかでもいけそうである。他にも貧困問題とか視覚障害者の暮らしぶりとかを広げて感動系の話とかもできそうだし、どんな方向にしてもおもしろくなりそうな設定なのに、この設定で最高に怖いホラー映画にしたのが、センスいいなーと思う。
普通に考えたらおじいさんかわいそうだし、強盗犯が酷い目にあっても同情はしないだろと思うんだけど、そこを解消する設定もあって、観客がどう思うかという点をかなり考えて作ってると思う。始まったら終わるまでずっと感情を振り回されるというのは、まさにいいホラー映画だと思う。
映画館で観ましたが…
当時、公開してすぐに友人達と映画館で観ました。
ホラーとのことで男女4人で行ったのですが、本当に気まずかったです…
何よりスーパーお爺さんが気持ち悪過ぎる。泥棒を追い払ったり返り討ちにするところまでは分かりますが、最終的にやってる事が緻密も理解出来ず、本当にただただトラウマになった作品でした。もう一生観たくないです。
あとは、結局はお化けよりも人間が一番怖い存在なんだなと改めて思いました。
思ってたんと違った。
ジジイが怖い。
家族を欲す変態じじい
今回は空き巣ではない。老人が寝ている間に忍び込むという無謀な作戦だ。しかもその老人は盲目。音に敏感なはずだから、大きな音を立てちゃいけないのに・・・
鍵を開けようと銃を撃ってしまうマニー。案の定、老人が起きてきてマニーと対峙。「お前ら、何人だ?」「俺一人だよ」。そして、マニーは返り討ちに遭って撃たれてしまう。残されたロッキーとアレックスは息を殺して潜んでいるが、老人は家の中の出口を鍵をかけ、窓を釘で打ってふさいでしまうのだ。そのすきに金庫から金を盗んだロッキー。銃を向けられても黙って過ごすのだった。そして地下室から逃げようとした2人。その地下室には女が一人監禁されていた。金庫の金が盗まれていたことを確認した後、地下室で物音がしてやってきた老人。そして老人はその娘を撃ち殺してしまう・・・
老人は自分の娘を殺されたために女を監禁して妊娠させていたのだ。捕まったロッキーも殺された女と同じように妊娠させると言う老人。冷凍保存してあった精液を注入するという方法なのだ。おぞましい・・・
間一髪で死んだと思ったアレックスが助けてくれるが、そのアレックスもついに射殺。明るくなった外に逃れたロッキーは逃げる。犬と格闘した後、またもや老人に捕まり、家に入ってまた格闘。セキュリティシステムで警察を呼び、またロッキーは逃げ出した・・・老人が死んではなかったというニュースを聞き、ホッとした彼女はデトロイトを去る・・・
【もう一つのクワイエット・プレイス?】
実は、この一作目、怖そうで避けていた。
それで、この「ドント・ブリーズ」は、もう一つの「クワイエット・プレイス」だなんて思ってはみたものの、はて?、本当ははどっちが先に作られたのだろうかなんて考えて、調べてみたら、「ドント・ブリーズ」が先だった。
そして、あの高音で頭を抱えるさまは、クワイエット・プレイスにも引き継がれていると思って、ちょっと笑ってしまった。
まさか、アイデアはパクリじゃないよね?
こういう戦いについては、悪い奴らvs.迎え撃つ正義とか、悪い奴らを退治に向かうとか、善悪がそれなりにはっきりしたものが普通なのだけれど、これについては、侵入するほうも、迎え撃つ方もろくでなしだ。
ここは、クワイエット・プレイスと異なるところだ。
乗り気じゃないアレックスは気の毒として、最初は、盲目の老人にも災難かと思いきや、サイコパスの本性が明らかになり、ろくでなし同士の戦いが明らかになる。
飛行機に乗り込むロッキーと娘に絆(ほだ)されてはいけないのだ。
あの超人的な盲目の老人が次回どんな活躍をするのか期待はするけれども、息をひそめて、怖いので、更に目を細めて鑑賞したいと思う。
ああ疲れた。
続編が出来たそうなので
どんなものかと、観てみた。
元軍人のおじいさん、確かに変質者かもしれないけど、盗みに入った3人が悪いでしょ。
しかも下りると言ったアレックス、あそこで止めておけばよかったものをロッキーのために仲間入り。
最初にマネーが殺されてしまったけど、あそこで出ていればよかったのに、金庫の金に目が眩んだロッキーのせいで巻き込まれ、警察を呼んだら終わっていたのにさらにお金に執着するロッキーのせいで結局出れなくなり、殺されてしまうなんて、あまりにも不運。
なんだかロッキーに振り回されるアレックスが可哀想すぎて、途中から怖いよりイライラ。
アレックスは生き返るはずはなく、続編はロッキーがやられる話かな?逃がさんぞ、と。
目が見えない分、聴覚や臭覚は鋭いものだろう。ただ、最初に廊下ですれ違った時、え?気がつかんの?と逆にびっくりした。ハラハラしたけどさ〜
正に息することを許さない
ホラーとして秀逸なのに結果暴れん坊将軍からの後味最悪
端的に言うと。
エネミー=老人
ヒーロー=侵入者の構図なのですが、
ホラー、スリラーとしては成立しません。
ヒーロー側がやられることに恐怖どころか歓喜しか感じられないので。
実質は正義が悪を撃退する様を応援するだけ。
暴れん坊将軍見てるようなものです。
でも☆4.5なのは、
暴れん坊将軍でありながら、しかしホラー、スリラー映画としての手法、
カメラワークや音楽、映像美(悪魔のいけにえを彷彿とさせるシーンも)は
どれも素晴らしい(多分)という、異様なちぐはぐさがとても興味深いからです。
あと、老人半分敗北みたいな煮え切らないラストも、そのせいで
セブンやミストに並ぶ後味最悪映画に入れようかと思える程なので、
逆に高評価に。
0.5マイナスは侵入者が老人宅に入るとき、音に無頓着だったり段取り悪かったりと、
空き巣の常習犯の描写としてはマヌケなせいで
コントかと思ってめちゃくちゃシラけかけたからそれです。
以下駄文
なぜ老人応援一択でホラー不成立になるか…
盲の老人がその弱点に付け入られ
窃盗常習犯の人間の屑に金銭目的で襲われる話なのね
しかもその金は娘を事故死させられた老人が
せめてもの慰みに手にした慰謝料と知った上で
1人の侵入者の背景として、DV環境から妹と抜け出すための金が必要というのがあったり
また1人の侵入者は盲人を狙うことをためらうなど若干の良心呵責描写があったり
どの侵入者もまだ若く未成熟な人間であったりなど
窃盗(結果強盗になるが)への情状酌量を求め侵入者に感情移入させようとする点はあるけど
どれも犯罪の根拠としては弱く浅ましいため
まずヒーローを全く応援できないのね
一方の老人は
地下に娘を死なせた加害者を監禁し
死んだ娘のかわりにと新しい自分の子供を妊娠させているという狂気的な面があるものの
これは加害者が金の力で裁きを逃れた卑怯者であることに端を発する処置で
出産後の開放も約束していたりと
法的には罪でも人道的には悪とは言い切れない
つまり老人は悪いことはしていないのに理不尽に襲われることになる
となるとヒーローではなくエネミーなのに応援するしかないのね
結果
侵入者側が撃退や殺傷されるたびにスカッとするだけ
逆に老人がやられると不快で
終盤で老人劣勢になったあたりは腸が煮えくり返るほど
特に侵入者女が監禁されかかったところから抜け出し反撃
老人に刑務所で云々と捨て台詞を言うシーン
またその後のほぼラストの老人敗北かと思わせるシーンなどは
セブンやミストに並ぶ後味最悪映画に入れようと思うほど
以上でした…
強盗して返り討ちにあうパターンね笑いや怖!
【デトロイトの廃墟の町 ー8Mileー に住む老人は、真からの悪人なのか? 彼を狂気の世界に誘ったのは、”国”ではないのか、と感じてしまった作品。】
ー プロットの秀逸さ故に、全米でスマッシュヒットを記録した”ホラー映画”。
だが、良く観ると今作は、ホラーテイストを帯びながらも、現代アメリカへの強烈なメッセージを含んだ社会派作品でもある。-
■感想
・主人公ロッキーの、日々屈託感を抱えながら、娘を育てる母親は、トレーラーハウスにいつものように、男を連れ込み、娘に金をたかる。
- ”8Mile"の序盤と、ほぼ同じ光景である・・。ー
◆デトロイトは、且つてはGM、フォードなどの巨大な自動車会社の繁栄により、栄えていたが、今は見る影もない。
特に、”8Mile”と呼ばれる市の中心部には、殆ど人が住んでおらず、映画の冒頭でも描かれている通り、廃墟になった建物が朽ち果てた姿で建っている。
・そのような中、いつの日か、デトロイトを脱出し、豊かな南部の海のあるカリフォルニアに住むことを夢見るロッキー。
そんなある日、ロッキーの男友達のマネーが”8Mile”の廃墟に住む盲目の老人が、ある理由から大金を隠し持っている事を話し、嫌がるアレックスを強引に誘い、老人の家へ・・。
<今作が、単なるホラー映画でない事は明らかである。
エンドロールで流れる、老人がイラク戦争に従事し、その際に盲目になった事。
娘を愛していたが、金持ちの娘にひき殺され、賠償金で事件を有耶無耶にされた事。
アメリカ人の多くが、この映画を観て、”怖さ”とともに”とても嫌な気分”になったであろうことが、容易に想像出来る作品である。>
素晴らしい
VS最強のお爺ちゃん
全384件中、61~80件目を表示