KUBO クボ 二本の弦の秘密のレビュー・感想・評価
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粘土で折り紙で三味線
クボが父母と旅をして祖父を倒す話。
ストーリーはご都合主義。
折り紙が三味線の音色に合わせて舞う映像は素晴らしい。
でも、それだけ。
ストーリーが深いわけでも、キャラクターが魅力的な訳でもないので飽きてしまう。
これを映画館で観るのは辛い。
クボ自身が生意気なのか、純粋なのか、納得が早い。
いきなり猿が母でクワガタが父です!って言われて「母上!父上!」ってなる?!
まぁ、バレバレなキャラクター設定だけれども!
猿になって自我が戻るなら、母上、猿の方が使えるし。
オリエンタルビューティー
日テレ映画天国の放送を録画で。
一応、日本が舞台なんだけど、英語で語られる。三味線、折り紙、侍など、出てくるアイテムの取り合わせは、日本人には逆に思いつかないかも。面白いなーと思いながら見た。
アニメって、見るのはあっという間だけど、作るの大変だー。ワンカットを積み重ねて、あれだけ動きや表情を付けるの、気が遠くなる。あと、さりげなく浮世絵を入れてて、なんか日本愛を感じた。
シャーリーズ・セロンの声が穏やかであたたかくて、とても良かった。エンディングの曲も素敵。
目に見えるもの見えないもの両方含めた、東洋の美がぎゅっと詰まってる...
目に見えるもの見えないもの両方含めた、東洋の美がぎゅっと詰まってる感じがした。逆輸入的に、欧米の人たちに東洋の文化がどんなふうに見えているかということが少し分かる作品。エンディングでちらっと流れる制作風景を見ると、こういうアニメーションがどんなに手間がかかるものかを察する。それだけに一瞬も見逃さないような気持ちでガン見した!笑
外国人に教えてもらったお盆
この映画には、サムライが出てきます。三味線とじょんがら節が出てきます。そりゃ姓だろ、とツッコミたいところですが、久保というヒーローが出てきます。時代不明瞭ですが、十二単(じゅうにひとえ(らしきもの))の母が出てきます。色紙と折り紙が出てきます。佐渡おけさ、が出てきます。灯籠流し、が出てきます。神代杉と、その境内の祭りが出てきます。サシミが出てきます。
最終的に、この物語は、日本の盂蘭盆会──死者が蘇り生者を見守る──の伝統を、敵を倒すエネルギーとします。
しばしば、アメリカの映画には、類型的な日本・日本人が出てきます。筒井康隆の色眼鏡の狂詩曲では、アメリカから見た日本には、サムライ、ゲイシャ、全学連、しか居なくて、それらが、阿鼻叫喚しながら、ハラキリやら、すもうをとっていますが、時代が進んで、それほど酷くないとはいえ、大衆的な日本人観は固定的なものです。
そんな紋切り型の、日本人観が、この映画ではかなり成長しています。いや、成長どころか「ほんとにコレ外国人がつくったの」と、あっけにとられるような「日本」に瞠目します。時代考証のズレや曲解もあるのかもしれませんが、日本の風習を知ろうとしている努力が、見えます。その努力には、畏敬と感動を覚えます。
いちばん、すごいのは、お盆の構造を理解し、映像化していることです。正直なところ、毎夏なんとなくやっている、私たちの風習、盂蘭盆会の要旨ついて、この映画に教えられるところがありました。
親子の物語です。また、自分自身のアイデンティティを抑圧する敵との戦いです。
ひるがえってみると、アメリカ人が再現した日本を、揶揄しながら、そのくせ、自分は日本人として、確たるアイデンティティがあるワケでもない、ということが、この映画を見ると、よく解ります。
日本人だったら、複雑な心境にならざるを得ない、外国映画です。
しかしこれがストップモーションて……。アルゴ探検隊の大冒険が石器時代のようです。
よくできてる
日本ではとうてい作れないレベルの映画。
ストーリーはご都合主義で、よくわからないところも多く、???となったが、子ども向けならそんなこと気にしないでいい。
なんで主人公以外のメインキャラが猿と虫なんだろう……。
なんにしても贅沢に作られたアニメでした。
ストップモーション作品久しぶりに見た
すごく進化していた、昔の養育番組のクレーアニメやナイトメアビフォアクリスマスをイメージしていると自然な動きにびっくり、全然かくかくしてねえ!
ストーリーは分かりやすく、転回も読めるが見せ方がいい、冒頭の船の難破で母親が頭を打って記憶が曖昧で心も病んでいるらしいこと、主人公のクボは母親がの面倒を見ながら大道芸で生活を支えていること、クボの語る物語は意識がはっきりしている時母親に語ってもらったもので不思議な力も母親譲りなことが、セリフで語らせずにクボの一日をさっと描写するだけで伝えていてごちゃごちゃしていなくていい、最近の映画は主人公がナレーションで語りかけて来すぎです
舞台が日本なので海外からみた日本のイメージから日本を再発見できる
ビジュアル面では甲冑や刀、折り紙の活用の仕方はむしろ海外の人の発想という感じ、オリガミ・ハンゾウ可愛い
情緒的な面も月の帝側の、家長のために子供はあるべき的な、「親不孝」という考え方も日本ぽい気がする、これはもともと儒教から来ているからか月人はちょっと中国風のビジュアル、そこまで考えて作ってるのならすごい
ラストも悪いヤツを成敗してめでたしめでたし、にしていないのも好きなところ
While My Guitar Gently Weeps
両親の仇である月の帝(レイフ・ファインズ)という復讐相手がいる日本とも非日本ともとれる不思議な世界。サルとクワガタが守護神のようにクボを守るが、過酷な旅が待ち構えていた。
さすがに大道芸を披露するところは独創的で日本の庶民生活も感じられるのだが、クワガタというサムライのおとぼけぶりが侍文化を感じさせない。クジラの中で束の間の生活を過ごすというのもピノキオ的で欧米ファンタジーを感じさせるのだ。
エンドロールで吉田兄弟による三味線をメインとした「While My Guitar Gently Weeps」が心地よく響いたため、もしかすると壮大なジュブナイル・ファンタジーよりも三味線の世界を描きたかったんじゃないかと感じた。二本弦の秘密という意味が最後までわからないのがツボでもあり、海が割れたり、敵を倒したり、折り紙を操るという謎めいた設定も納得いくストーリーだった。
【スタジオライカのストップ・モーション・アニメが描き出す”日本”のわびさびの心。1週間で制作される尺の平均時間 3.31秒と知って、仰天した作品でもある。(今作は103分である)】
これ、”日本”じゃないよなあ、と思いながらも、魅力的な数々の登場人物(クボ、クワガタ、サル、闇の姉妹、月の帝)とストーリー展開にどんどん引きこまれた作品。
三味線を手にした少年クボの冒険の旅の舞台は、竹林、大海、砂漠と様々に移り変わる。
クボが三味線で操る、折り紙で作ったハンゾウを始めとしたモノたちは、安倍晴明が操る式神の様である。実に魅力的。
<スタジオライカが拘った、日本文化に基づく美しくも素晴らしいファンタジー・ストップ・モーション・アニメーション映画。1週間で制作される尺の平均時間 3.31秒と知って、仰天した作品でもある。(今作は103分である)>
<2018年1月13日 劇場にて鑑賞>
Unfold your love
ラストの不可解な展開、流れるwhile my guitar gently weeps。グッと物語に深みを与える。この物語は頑なに生きざるを得なかった祖父の物語かもしれない。又、娘である母が父である祖父に命をかけて人の道に回帰させようとした物語でもある。もちろん、血脈を受け継ぐクボの父母愛の物語でもある。
アニメーションのクオリティーの高さとキャラクター描写の精緻さ。感嘆するばかり。
日本愛が直球で伝わる!
まさに日本をテーマにしている映画でした。
刀や三味線、紅葉にお盆など要所要所に適度に入る日本文化のオマージュが見ていてとても心地よかったです。シンプル過ぎるストーリーは自分にはあまりはまりませんでした。しかし、クライマックスの展開は予想外かつ愛ある展開で心が惚れ惚れしました。アニメーションについてはCGではないとは思わせない動きで圧倒されました。
これを劇場で見たらどんな迫力UPをしていたことか、想像しきれません。
リメンバー・ミーもそうでしたが家族を大切にしようと見終わって心から思えました。
一見の価値アリだと感じました。
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