KUBO クボ 二本の弦の秘密のレビュー・感想・評価
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アニメーションの素晴らしさが詰まっている
ストップモーションのアニメーションとしてここまで気持ちの良い動きを堪能できるとは思わなかった。とにかくアニメーションの動きが素晴らしい。人形たちの表情も豊かだ。というか人形にはもはや見えない。まさに無機物に命が吹き込まれている。
やはりアニメーションの醍醐味は「動き」なのだと再認識させてくれる。ほとんど動きの滑らかさだけで感動させる粋にある素晴らしい出来栄えだ。
内容は見事に日本のおとぎ話をモチーフにした和風ファンタジーに仕上がっている。アメリカ産なのに、和のテイストに不自然さがない。少年が主人公の血湧き肉躍る冒険モノの要素を持ちながら、血のちながりのおどろおどろしい関係性にも言及され、その点でも和風を貫いている。いわゆる勧善懲悪にも陥っていない。
素晴らしい作品なので、ストップモーションに馴染みのない人にも是非観てほしい。
日本へのラブレター‼️
この作品はなんと日本を舞台にした大妖怪ファンタジー‼️ゲゲゲの鬼太郎みたいな片目の少年・クボが不思議な三味線を片手に、緻密に作られた「和装魔界」で大冒険を繰り広げる‼️お供はメス猿と、戦国時代の鎧兜そっくりのクワガタムシ‼️クボの片目を奪ったのは「月のミカド」と呼ばれる悪玉で、これが「スター・ウォーズ」のモフ・ターキンことピーター・カッシングにそっくり‼️そんな「月のミカド」が「闇の姉妹」という女刺客コンビを送り込み、これがまるで子連れ狼なんですよね‼️そんなクボたちが繰り広げるハラハラドキドキの大冒険はまるで「スター・ウォーズ」だし、スタジオジブリのアニメーションみたい‼️ホントに躍動感たっぷりで娯楽性にあふれてる‼️そして我々日本人が忘れていた和の美‼️北斎の波のような海のうねり、美しい紅葉の山、精霊流しの幻想的な風景など、スタッフの方の気が遠くなるような膨大な作業に、ただただ敬服するのみです‼️昔は今作のような人形時代劇はたくさんあって、そういう意味で郷愁性に訴える作品でもありますね‼️美しい夕暮れに包まれるようなラストも、切なくて、優しくて、いつまでも心に残る‼️さすがトラヴィス・ナイト監督‼️「バンブルビー」は最悪フランチャイズ「トランスフォーマー」唯一のシネマでしたもんね‼️
狂気じみたクオリティとラスト
まずストップモーションの概念を覆すほど鮮明かつ滑らかな映像美
1週間で平均3.3秒しか撮影できないというのも納得のクリエイター達のこだわりとクオリティをとくと感じることが出来ますね
素晴らしい映像美で、これらを人形を動かして撮ってたとはパッと観て分かる人はいないと思います
そしてラスト
月の帝の結末については個人的にはあまりにむごいものを感じました
全ての力をなくし、記憶を失くし、ただの盲目のしょぼくれた爺さんとして、見下していた下界のか弱き人々にさえ哀れまれる
そして偽りの記憶を周囲に植え付けられ、ありもしなかった情を得て生きることになる
みんな仲良く、バッピーエンド。といえば聞こえは良いですが…
別に本人は何か改心したわけでもない、下界の民など歯牙にもかけていなかったのに…
例えば今、あなたが虫に姿を変えられ記憶も何もかも奪われ、その辺のゴキブリか何かに「あなたは今までいい虫だったのよ」と言われたとして、それはハッピーエンドだろうか?
あまりにも死よりもむごい、ひどい思想矯正を感じるラストだった…
日本人らしからぬも.....素晴らしい作品です。
え?これCGじゃなん?狂気 この物語よりこの制作者たちのドキュメン...
僅かな違和感
NHKで放送してたので録画して見ました
映像が素晴らしくワクワクしながら見てましたが次第違和感が
何の情報もなく見てましたが「これもしかして外人が作った日本がモデルのアニメかな?」って段々思うように
見終わって調べて納得
音楽が微妙に中華っぽいんだよな、格闘シーンも香港のワイヤーアクションみたいだし、3つの武具を揃えても主人公が全然強くならないしw
父母が死に、叔母たちが襲ったとは言え命令した祖父を最後それでいいの?的な終り方
子供には難解だし大人には稚拙、前半が良かっただけに後半が残念
瞬きすらしてはならぬ
日本のことをちゃんと理解された映画
やはり違和感が・・
トラビス・ナイト監督は黒澤明や宮崎駿のファンで大の日本文化好きだというが、製作の発端はアニメーションスタジオ・ライカのデザイナーであるシャノン・ティンドルが「ストップモーションによる侍の叙事詩」という話をトラビス監督に持ち掛けたことかららしい、侍や忍者などチャンバラものもアメリカでは人気なのでしょう。
人形を使った駒撮りとCGを融合させたハイブリッドな3Dアニメは初めて観ました、よく出来ているとは思いますが大変な手間だったでしょう、アニメでも日本は先進国ですが負けたくない、独創的でありたいという製作陣の意地のようなものを感じます。
主人公がクボと言う名、ボクちゃんの逆さ読みなのか、子供の名としては馴染みがなくやや違和感、そして何よりの違和感はプロット設定、祖父が孫の片目をくり貫いたとか、母子を叔母が殺しに来るなんて骨肉の争いはまるでギリシャ神話、子供達への説明に窮します。
三味線片手に物語を語ったり魔法を使ったりというのは琵琶法師のもじりでしょうか、猿や甲虫のお供というのも桃太郎的だしスターウォーズのR2D2、C-3POのようでもある、もっともジョージルーカスによればロボットたちは黒澤の「隠し砦の三悪人」の太平と又七がモデルと言っていました。まあ、アメリカ人が創った日本風時代劇アニメという風変わりな作品でした。
『炭坑節』は明治の音楽のはず
ストップモーションアニメと称するが、ほぼCGによる3Dアニメションだ。
この画像をフルストップモーションで再現したら、とんでもない作品になる。人形と称する物体にグラデーションがかかっていたり、2つの物体にそれぞれの影が映り込む。これはストップモーションだけでは不可能な証拠。さて。
ストーリーは日本かぶれのアメリカ人が考えた話だ。ハリウッド型、桃太郎といった話。または、ドラゴンクエストとかウィザードリィ見たいなRPG見たいな話だ。
日本マニア
「プレミアム・エディション」プレヴュー。
Laika, LLC. 2005年 ナイキ創業者であるフィル・ナイ...
日本への愛が感じられる美しさ
評判通り、正に日本へのラブレターだなぁと思った。日本への愛を感じて胸が熱くなったし、日本文化、芸術の繊細さや美しさが見事に表現されていて、でもそれはたしかに日本人が作り出すものとも異なっていて、しかしそこに魅力がある!日本のお盆の、死者への想いとか死生観も大切にされていたし、物語を語り継ぐこと、着物やがしゃ髑髏など、日本人がいいなと元から思ってる部分に更にリスペクトや情景を込めて作られてるとかんじて、だからこんなにも琴線に触れるんだなと思った。二本の弦の意味も素敵。
誰にも奪えぬものこそが一番の力
《お知らせ》
「星のナターシャ」です。
うっかり、自分のアカウントにログインできない状態にしていまいました。(バカ)
以前の投稿の削除や取り消しもできないので、
これからは「星のナターシャnova」として
以前の投稿をポチポチ転記しますのでよろしくお願いいたします。
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人形アニメと言うと随分昔の「くるみ割り人形」を思い出してしまう世代なので、
タドタドしいけど、その感じが愛おしいみたいな世界を想像して観に行ったら
いや〜失礼しました!!
CGアニメと見紛う滑らかな動きとダイナミックな背景、画面構成、
見ごたえ十分!!
エンドロールでは制作の現場の様子も観せてくれてるので
慌てて席を立たずにしっかり観てね!
闇の世界の表現がNHKの人形劇の辻村ジュサブローさんテイストで
おどろおどろしくも心惹かれる感じがああ、堪らない〜
もちろん内容も、子供向けだからって単純なものではなく結構なずっしり感。
特に始めの方の心を病んでるっぽい母と
クボが食事をするシーンは胸が張り裂けそうです。
でも、それを補って余り有る元気な時の母とクボとの愛情深い日々。
それこそがこの物語の肝!!
ラスボスを跳ね返す力が、誰にでもあって絶対に誰にも奪えぬもの。
これがどんな武器よりも強いんだな〜
ふと、自分の人生を思い起こして、ジワっと涙〜〜。
あと、他の方も色々書いているように日本表現のここが違うとか、
ここがおかしいとか挙げ足取りをする人がいるみたいだけど
それを言うなら
「魔女宅」のいかにもヨーロッパ的なパン屋さんの奥さんが
なんで「おそのさん」なんだよ!!
モデルとなったらしき国や街の人は何にも文句言ってないでしょ!
実話の完全再現と言うならともかく、
ファンタジーにそんな枝葉のことで突っ込むなんて、
それこそ、日本人的には「お前ら野暮天」!!
逆にそこを楽しむくらいの気持ちで物語に身を委ねてください。
有名な浮世絵からインスパイアーされた場面も多数あるので
あんまり浮世絵なんか観たこと無い人は、
ザッと有名どころの浮世絵を検索してから観るともっと楽しめますよ。
妖怪の浮世絵とかも忘れずにね(笑)
それと、
シャーリーズ・セロンのアフレコが聴きたくて字幕版を観たけど
クワガタがいかにもピエール瀧さんにぴったりなキャラで
字幕版なのに瀧さんの声が聞こえてきそうだった!
吹き替え版も観たくなりました。
★もう一度観るなら?時間があれば映画館で観たい!
間違った日本でも、初めて良いと思えた。
CGで何でもデキルこのご時世に、あえてストップモーションアニメか。
思えどこの精密さはコンピュータがあってこそと分かる。
ほどに、かつてのコマ撮り人形アニメを想像してはいけない作品だった。
途中、フルCGと見分けがつかなくなるモノ凄さ。
映り込む全てのデザインも丁寧かつ魅力的でスキがない。
そうして描かれる世界は「日本」らしい
が、いや、そりゃおかしい、
と、西洋人ならではのありがちな混同、誤解も多々。
(中国、韓国がごちゃまぜとか。平安か江戸か不明、とか。仕草、リアクション、生活様式が、それはしないとか。でも、かなり勉強されたんだろうなぁという印象はある)
しかしこの完成度の前では、そんなことなど気にならないのだ。
変だ、しかしこれはそんな世界なのだ。
出来上がっている、とはまさにこういうことを言うのだろう。
納得させられてしまうのである。
物語はティーン向けにも感じるドキドキとわくわくと少しの怖さが、
スリルで貫かれている冒険ものだ。
躍動感と展開のダイナミックさに自由奔放、という言葉を思い浮かべる。
贅沢な時間が過ごせる1本。
個人的に、月から来たおば様たちがカッコよすぎて痺れましたよ。
上質なる気だるいアニメ
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