手紙は憶えているのレビュー・感想・評価
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ヨボヨボおじいちゃんが よちよち歩き(笑)で 復讐の旅に出ます。 ...
ヨボヨボおじいちゃんが
よちよち歩き(笑)で
復讐の旅に出ます。
復讐相手も
おじいちゃんです。
寝たきりとか...
眠ると記憶が飛んじゃう...
毎回起きる度
「ルース?」って
奧さんの確認から始まるの...
なんか切ない(泣)
パニクるものの
手紙を読むと
すぐ状況把握できちゃう(笑)
いい感じのまったり感なのに
緊迫感もあり
拳銃も震えながら持ってるから
別の意味でヒヤヒヤ〜
アルツハイマーでなければ
成立しない
復讐劇だったね
恐怖の旅。
劇場予告でいつも思っていたのが、こんなに分かり易いサスペンス
もないよなぁということだった。どこかに意外性があるのだろうと
観に出かけたが、確かにラストはビックリ、劇中の家族共々呆然と
なるに違いないがそれ以外の意外性は全くない。予備知識を持たず
観たとしても、冒頭から流れる不気味な音楽に不気味な演出が復讐
を盛り上げるだけでなく「そういうことだよね」と納得さえいくほど。
もうこれは、復讐に辿り着くまでの老人の葛藤劇(記憶との)である
と豪華なキャスト陣の演技を観ていくのに決定。怖いから緊張する。
ただ思うに、手紙だけで旅を続けるにしては認知症の具合が重すぎ
る気がしてならない。あそこまで記憶を失い一人旅ができるものだ
ろうかと心配半分、ウソだろ半分という感じだった。彼らが生きた
過去の壮絶な歴史は美しい風景と優しい人々(怖いのもいるけど^^;)
によって忘れ去られていきそうだが、いや、そうではないと現実に
引き戻されるラストがやはり一番の恐怖。憶えてしまうよ怖すぎて。
(こんな風に生きた人も多かったのだろうな、きっと。やりきれない)
心理描写が丁寧
自分の妻が亡くなったことさえ時折忘れてしまう認知症のゼブ。ホームに入所している。
アウシュヴィッツ収容所の生存者でそこで家族を殺されている。そこでの責任者も生存しており復讐する事を決意し探す旅に出るのだけど何しろ認知症ですから度々全て忘れる。
その復讐計画やらが書かれている手紙だけが頼り。
人と人の出逢いなど1つ1つ丁寧に描かれていて尚且つ何かありそうなサスペンスなのでゼブから目が離せない。
また、音や映像でユダヤ人収容所や戦争が連想される感じの描写もうまい。
しかも、こうしたキーワードや、それに対してのゼブの表情などが映画を見終わった時にはガラリと印象が違ってしまうことも凄い。
鑑賞後暗い気分になるし、さほど衝撃もなかったのに良い映画観たな~という気持ちにさせてくれる。
好き♪
REMEMBER
「記憶」が鍵を握るミステリーは「メメント」を例に挙げるまでもなく数多くある。この「手紙は憶えている」は、認知症の主人公が登場し、彼の頼りない記憶を類寄せるような形で、物語が紡がれていく。これがなかなかうまく機能していて、サスペンスを上手く盛り立てていた。
ストーリーは連作短編小説のように、4人の標的を渡り歩く。その一人一人がチャプターになっているかのよう。さらに、その相手ごとにアウシュビッツの歴史の一側面がそれぞれ見えてくるような、そんな感覚があり、人間の業や罪深さや危うさみたいなものがドラマティックに描かれていて、ミステリーとしてだけでなく、人間ドラマとして残るものがあった。
「記憶」と一概に言っても、薄れてしまう記憶と決して消えることのない記憶があり、また無意識に蓋をして仕舞い込んだ記憶、というのもある。そういった種類の違う「記憶」という概念を上手く使って作った良質な映画だった。
クリストファー・プラマーがまた巧かった。記憶を失ってしまう演技も、記憶が蘇る演技も、記憶違いを信じ込む演技も、そして現実の中で行動する感情の演技も、すべてが素晴らしくて、物語の牽引者としての存在感と役者としての偉大さに感動すら覚えた。
ナチスのしたことの残虐さは、歴史的に根深い後遺症を残して、それは今も続いているのだということを改めて思う。映画を最後まで見て、原題「Remember」というシンプルなタイトルがやけに心に響いてきた。
ゼヴで終わらせるべき
この作品のラストはゼヴのアップからバン!で幕を下ろすべきだったのにマックスの御丁寧な二度手間の説明セリフでの終わり方に少し落胆。
確かに「メメント」っぽさもあり雰囲気は全く違うが「エンゼル・ハート」要素も!?ラストが特に。
全てがスムーズに用意周到で老人が苦労しながらを応援したりハラハラ、ドキドキしたりと期待したがラストで全てが納得。
「ハリーとトント」や「世界最速のインディアン」などお爺ちゃんが旅する映画としてもナイス。
S・ペンの「きっとここが帰る場所」と比較しても面白いと思う。
ある意味、恐ろしいマックスだが歴史を思えば悪役とは言えないし?がぁ腹黒い。
ミステリアスにマックスを保っていたかったが出過ぎでやはりラストのいちいち説明するのは台無しに近い終わり方のようにも!?
ナチハンターが存在している現実に驚かされた。
上質
時が経って、惨劇の記憶が薄れていっても、その事実が消えることはなく...
ゼブとマックス
二人の出会いを想像すると、ゾクゾクするものがある。
マックスの用意周到さに比べて、ゼブはわかっているのかな?て所もあり、大丈夫?かなとハラハラして観ていたが…
銃を使いこなす、犬に怯える、ナチ信奉者に自分がユダヤ人という、元収容者の同性愛者をハグするなど、後から考えるとゼブの出自はよくわからない。
ワーグナーのピアノ曲あたりからどんどん⁇になってきたが、最後の結末もそうくるかーと⁇⁇
結局、マックスが自分の本当の名前も戦争中の事も忘れ果てた仇にもう一人の仇も一緒に始末させたってこと? きっとそうだ
ゼブはユダヤ人のフリをしているドイツ人?
う〜ん…? 認知症になって出自がバレそうなのだけれど、固く思い込んでいるということか??
86歳のクリストファー・プラマーが、90歳の痴呆症の男を演じる。か...
意外にもアクションシーンが見所
奪われた家族の復讐者として悪を倒す映画と言えばタフガイによるハードなアクション(大爆発もカーチェイスもあるよ)が定番といえるでしょうが、敵も味方も後期高齢者でアクションもままならず劇中の真剣さに反して笑いを誘うのが本作の特徴です。ありがちな巻き込んでしまった子供を助ける為にヒーローが奮闘するシーンも反転して、苦境に陥ってしまう自分を助けてくれる存在として登場します。
また厳しい物忘れが物語の重要な要素として登場しますが、そのネタバラシのシーンが予告編にあるために容易に最後が予想できてしまう他は、最後まで楽しめると思います。予告編が悪い(本編は悪くない
老人版メメントか
ドイツは偉いよ。
見やすかった
いつまでも続く戦争の傷跡を感じる。
個人的にはナチス物は結構興味深く、色々と観てきたがこの作品は他のどれとも似通らない作品だった。
戦後70年も経った現代、90才になった認知症のおじいちゃんがアウシュビッツ収容時に家族を殺されたブロック長を探し求めると言う切り口の新しい作品。
認知症ってのは非常に厄介だ、人にもよるが朝起きると近い記憶が無い、だから1週間前に無くなった妻を呼び探していまう。
しかし、同じ収容所にいたマックスがブロック長の情報を手紙に書き連ね、復讐を委ねられてしまう。
強い復讐心と決意で老人ホームを抜け出し、一人ずつ候補の人間を探していく、、、。
といったお話。
『メメント』の様に腕に「手紙を読め」等と書いて事あるごとに忘れてしまう記憶と四苦八苦しながら進めていくのですが、マックスを含め候補の人も全員おじいちゃんw
主人公ゼヴの一挙手一投足にヒヤヒヤw
「おいおい、大丈夫なのかよww」と新しい観方もw
・・・・ここから少しネタばれ・・・・
認知症と復讐と言う設定を非常に巧みに使った脚本だと感じました。
ラストは「まさか、な?w」と思いましたが深く、重い結末でした。
タイトルの『手紙は憶えている』も良いとは思いますが、原題の『REMEMBER』がラストに表示された時のインパクトは非常に強い物でした。
はたしてゼヴはどの時点で記憶を取り戻していたのか?
もしかすると早くの段階で気付いていたが、贖罪のつもりで進めたのか?
でも3人目の時点で「ユダヤ人」と罵られ失禁していたしそれも無いか?
本当に重いテーマではあったが戦争と言う罪がいつまでも長く現代にまで傷跡を付けていた。
考えさせられる作品であった。
タイトルなし(ネタバレ)
老人ホームで知り合ったアウシュビッツの生存者ゼヴとマックス。70年前に家族を惨殺された復讐を果たすため、マックスが立てた計画通りにゼヴはかつてのナチの監視人を探す旅に出るという話。ゼヴが認知症を患っているので旅の途中で何度も目的を忘れてしまい、その都度マックスが書いた手紙を読んでは旅を続けるというユーモラスさと、その都度自分の妻が亡くなっていることを繰り返し知らされるというさりげない残酷さのコントラストが印象的。
復讐譚であることを忘れるくらいホノボノしているので油断して和んでいるとじわじわと雲行きが怪しくなり、いきなり訪れる意外な展開に、えっ!?と怯んだ後にさらに転がる驚異のクライマックス・・・これはやられました。傑作です。
未だ未だ終わらない!
アウシュヴィッツの出来事はいつまでも人々の心に残っている。
この作品がアメリカではなく、カナダとドイツの合作であることは少々意外でした。
自分の手は汚さずに復讐を成し遂げたユダヤ人の執念に脱帽。
原題Rememberの方がインパクト強い!と思いました。
戦時下のドイツの惨さ露わ
なにがあろうとも「忘れてはならない」
認知症を患い、施設で暮らしているゼヴ・グットマン(クリストファー・プラマー)。
90歳になる彼は、一緒に入居した最愛の妻に数か月前に先立たれ、その妻が他界したことも忘れてしまうような情況にあった。
ただし、彼には、かつてアウシュビッツに収容され、家族を殺された記憶があった。
同じ施設で暮らすマックス(マーティン・ランドー)も同様の経験をしていた。
ふたりの家族を殺したナチスの看守が「ルディ・コランダー」と名を変えて生き延びていることを知ったマックスは、動けなくなった自分の代わりにゼヴに復讐を託す。
そして、ゼヴの記憶を補うように、復讐の要領を手紙に書き留めていた・・・
というところから始まるハナシは、その後、4人の容疑者「ルディ・コランダー」がいること、そのなかに復讐すべき相手がいることが判明してくる。
とにかく、異様な迫力である。
これは、ひとえにクリストファー・プラマーの名演による。
90歳という高齢の老人は、素早く動けない。
ひとつひとつの行動・挙動がゆっくりとならざるを得ない。
それが、70年の歳月をかけてでも、復讐を遂げたいという執念につながってくる。
これは、車いすに乗り、呼吸器をつけたマーティン・ランドーも、同じである。
さらに、容疑者を演じるのも、ブルーノ・ガンツ、ユルゲン・プロフノウ、ハインツ・リーフェンとこちらも高齢の名優たち。
中でも、出番は少ないながらも、同性愛者を演じたハインツ・リーフェンが、哀しい。
また、亡き父と同じくナチ信奉者となった中年男性が登場するエピソードは、かなり恐ろしい。
第二次大戦から70年以上も経ち、当事者たちは超高齢になってしまった。
過去の悲劇・人間が犯した罪は、なにがあろうとも「忘れてはならない」。
エンディングではじめて映し出される原題「REMEMBER」は、そういう意味だろう。
95分という短い尺ながらも、スリルとメッセージが効いた秀作である。
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