関ヶ原のレビュー・感想・評価
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駄作
男性38歳です。
この映画を見るにあたり改めて歴史を予習していった事もあり、ストーリーはすんなりと入ってきて各役者さんの配役や演技含め、その辺りは満点に近いのですが1つのサブストーリーのせいで肝心の部分が大分薄められた感があり、しっくりきませんでした。
もう少し各武将の思いなどを掘り下げて入り込み易くしてもらえればなぁというのが感想です。
一緒に観賞した更に歴史好きの先輩(この人と関が原に歴史巡りをするための予習として今回の映画を観賞)とその息子さん、それほど深くは知らない同年代の友人とで見ましたが
先輩からも同じ不満が出てお互いがっかりしました。
もう1人の友人は、まぁそれなりに楽しかったという事でしたので、当然違った感想を持つ方もいらっしゃるかと思いますが、それでも「凄く面白かった!!大興奮!!」というレベルの映画では無いのかなぁと。。。
レンタルになってからで十分な作品だと思います。
やっと鑑賞。
義ってなんだろう。。。
ずっと気になっていたけど、公開され約1ヶ月、ようやく鑑賞。
ストーリーは石田三成(佐吉)と秀吉の出会いから始まり、
豊臣家の内部分裂、尾張VS近江、武断派VS文知派を描きつつ、
駆け足で秀吉の死まで。
そして、家康との探り合いから、関ヶ原の合戦に至るまでの下交渉。
司馬遼太郎の原作は読んだことないが、これまでに読んだ本などに
描かれている内容とさほど違いもなく。割と史実通りなのだろうか。
日本を東西に分けた戦、登場人物が多く、キャストが誰が誰だか。
家康を演じる役所広司はさすがの狸っぷり。
三成の岡田くん、かっこよすぎ、でも融通の利かない、よくいえば義理堅い、
悪く言えば馬鹿真面目をうまく演じていた。
左近ももかっこよすぎ、昨年は勝頼公だったのに。
秀秋の苦悩っぷり、ちょっとイメージと違ったけど、これもよかった。
兼続はイメージと違ったなぁ~、景勝はどこにいたかわからなかった(笑)
吉継や長政、清正、正則もそれとなく上手に描かれていたが、
俳優さんが分からなかった(笑)
島津の退き口はちょっとあれ?という感じ。残念。
また、後半ほとんどの時間を割いた、合戦シーンはさすがの一言。
壮大でかつ、当時の戦を忠実に再現していたのでは。
だが、いつもこの時代の話を読んだり見たりすると、感じるのは
「義」ってなんだろう、ということ。
正義?不義?義理?
自分にとっての正義は世の中の正義なのか?
義に厚いといわれる、三成、兼続、吉継はどうなった?
勝ったのは誰?
考えさせられるが、答えは見つからない。
男ってやつは
貫禄の役所家康
編集の失敗
戦闘シーンはさすが映画
戦国時代が好きで観ておきたかった映画でしたので私は話の内容、流れは楽しめましたが、あまり詳しくない方には早すぎる展開でついてこれないかも知れません。
関ヶ原というタイトルですがメインとなるのはその経緯、またサブ的なストーリーかなという感じでした。
配役に関しては私の全く知らない俳優が有名武将を演じていたのが少し残念でした。
関ヶ原の戦いがどういうもので勝敗の行方も決まっているなかで、客を満足させるとしたら嘘にならない程度に話のストーリーを厚くすることしかないので、それに関しては頑張っていたのではないかと思いました。
また、セリフに関してはあくまで時代劇というところを捨てずに地方の訛りなども入れていたことで聞き取りづらくなってしまったようですね。
一番良かったのは戦闘シーンですね
数百人規模のエキストラを使い迫力を出していたのは良かった。
三成の動機の描写不足感が否めない。
岡田准一演じる三成のこの大戦にかける
動機の描写がいまひとつ欠ける気がした。
現に同行した知人は解らないといった感想だった。
みなさん記載の通り、歴史を勉強した者のみ
視聴に耐えうるものでありジャニーズ岡田准一を
観たいが為の女性ファンは完全に置き去りにされるだろう。
2時間半という比較的長い作品内で
大戦中、大人数のエキストラも実写で
かつ爆破も本物の撮影の徹底したリアルな描写に
製作陣のこだわりを感じた。
(左近のくだりの爆破で最後の最後のCGは頂けなかった)
また今作は役所広司演じる家康の
なんとも言えぬ迫力を堪能すべき点で評価が変わる。
三成と家康の仲の悪い描写もとある件のみで
しかも家康が部下の前で丁寧に話すのみ。
映画なので丁寧に話すのではなく画で
観客に悟らせてほしいのだが。
三成の豊臣家への恩義。
また三成と左近との上下のない家臣の関係性。
家康と三成との確執。
小早川の心情の変化。
(史実において動かぬ小早川は家康の使いに迫られたとある)
以上の人物に絞り描写していれば観客にも
わかりやすく伝わったと思う。
歴史好きの為の映画
全然 歴史に詳しくなかったのだか、こちらのレビューで
歴史を知らない人には キビしい、とのご意見を読んだので、かなり勉強して のぞんだ。
勉強していって正解。各武将の 立場やら性格とかいろんなものをリアルに 見ることができて、とても楽しむことが出来た。映像も素晴らしいし、実際、こんな風だったのだろうという、武器の使い方、様々な作戦、知的好奇心を刺激して満たして、とても満足。主演の岡田くんの石田三成も、とても良かった。真面目で融通の効かない感じがとても合っている。何といっても 役所広司の家康が、憎たらしいのに、かしこくて、この人が後に長く続く江戸幕府を作ったと思うと、器の大きさに納得。気持ちいいくらい憎らしい。上手い!
島左近役の平岳大さんも素晴らしかった!終始、カッコいい。小早川役の東出くんも、ピッタリで、すごくいい。
関ヶ原に出てくる 各武将のことを知っていると、
こんな風に描くのか、ととても楽しめると思う。
とにかく、合戦のスケールもすごいし、隙のない作品。
なんだけど、史実以上に語るものがあるか?というと、そこが、ないかなぁ…と 思った。
だから、史実に興味のない人にはツライ映画なのかもしれない。
愛と野望の激突って....
硬派の内容を期待しているとがっかりします。
三成が女忍びのことを想っていたなんてあるはずないでしょうし、これをもって「愛と野望の激突」とか言ってたのなら噴飯ものですよ。岡田さんや役所さんをはじめとする俳優さんは、がんばってるのに残念。
これはと言う映画ではない
鑑賞してから随分と経つので、忘れないうちにレビューを…。原作を読んだのは何十年前だろうか?
関ヶ原の合戦というのは、立身出世の英雄譚でもなければ、痛快無比な豪傑譚でもない。
義と利がドロドロと渦巻く中での、権謀術数と裏切りの物語だ。
そんな中、豊臣家への報恩を貫く忠義の武将として石田三成を描いた本作は、司馬遼太郎の原作をよく体現していると思う。
欲を言えば、存命時の前田利家の存在感や武断派七将による三成襲撃事件、家康を糾弾した直江状に小山評定での駆け引き、三成処刑前の干し柿のエピソードなんかも、もう少し丁寧に描いてくれると良かったかな。
それでも久しぶりの歴史超大作として、満足のいく映画でした(´ー` )。
もったいない
戦国時代好きとしてはかなり楽しめた。
説明がなくどんどん話が飛んでいくので、知識がないと「?」となることが多いだろう。知識前提で楽しむ映画と見た。
方言が聞き取れないという意見もあるがそうでもなかったのと、東西南の大名が混ざっていたのだから、言葉も気風も違いコミュニケーションの難しいのが実態であっただろうから、むしろそれが感じられて面白く感じた。
三成の、力んでいて一人よがる感じが、岡田准一に合っていた。対して掴みどころがあったりなかったりするリアリストの役所家康の雰囲気も面白く、その対比がよく出ていた。役者としての年齢や幅の違いが投影されるようで面白い。
ただいくつか、もったいない。
関ヶ原とそこに至るまでを描くには2時間半では短すぎる。前篇後編で2作に分ける、あるいは料金を2倍にして4時間5時間構成にしてもよかったのではないか。
またせっかく冒頭で司馬さんの書き出しを使ってるのでそのほかの好きな文章を他のシーンでも出して欲しかった。
また合戦シーンは、せっかくだから監督の思うリアリティを追及してしまえばよかったのではないかと終始感じた。
腕も首も飛ばないし耳も削がれているわけでもないし混乱や興奮や恐怖もあまり見られず、整然と戦をしているように見えた。音楽も邪魔だった。
島の最後もあんなに風に大層にしなくてもよかった。
テレビドラマや他の映画にはない、この監督のこだわりや気合いを随所(忍びの在り方、家康の夜伽、槍の使い方、方言など)に感じたので、中途半端に折衷案とせずに、リミッターを外してもっと好き勝手やってしまってよかったのではないか、と感じ、あるいは監督の好き勝手にできない何かがあったのかと、見ながら邪推してしまった。
早口
まあ、皆様よく喋る。
会話劇のようであり、説明台詞が8割占めてんのかと思うくらいであった。
なもので、あまり趣きのようなものは感じられなかった。
史実なのか、事実なのか、それらしきものの羅列を150分間に渡り観せられる。
所々、舞台じみていて緊迫感にゾクッとはさせられるものの、台詞の調べが舞台のソレなので「作り物」である事が如実に浮かび上がる。所謂一つの形が見え隠れする。
そんな中でも、流石は役所さんである。
観せ方、聞かせ方が抜群である…。
まるで役者陣は、台詞を喋るロボットのようであり、そのスキルの高さが返って人間味を損なわさせるようでもあった。
合戦シーンは兎に角走ってる印象しかない。
まあ、でも、当時はあんなものであったのかもしれない。
百姓がロクな鍛錬も受けずに駆り出されるんだもんな…絵として全く面白くないけど。
そうなのだ。
全編を通して、あまり映画を観てるという印象がないのだ。
金のかかった資料映像を観てるようであり、楽しみが少ないように思えた。
ただ…ロケーションはすこぶる良かったなあ。引き絵が魅力的だった。
字幕ありきで観たら違うのかなと思うあたり…国内向けではなく、海外向けに作られたのかなと勘繰ってみたりする。
TOHOシネマズ府中にて観賞
原作はたぶん100に近い回数読んでいる愛読書中の愛読書。だからこそ、よくぞ映画化してくれたと嬉しく思う。
しかも、最近の大河ドラマのような温いTV局主導でなく、力ある監督による、これぞスクリーンでと言える力作だ。
是非、『城塞』の映画化に繋がって欲しい。
だが、しかし、やはり原作を愛する身として色々言いたいことはある。以下、箇条書きにて列記する。
一、原田眞人監督
監督は「当初、小早川秀秋、島津義弘を主人公に考えていた」と観賞前に読んだ雑誌取材で答えていた。
いや待て、あの原作を読んで石田三成以外の主人公があり得るだろうか。
小早川も島津も重要人物ではあるが脇役で掘り下げられてはいない。そんな彼らを主人公にすれば最早、司馬遼太郎『関ヶ原』ではない。
こういう一周回っていない戦国ビギナーの発想を原作に被せようという傲慢さは流石の原田監督だ。
この点は流石に回避されたが、冒頭でファンへの目配せのように司馬少年を登場させてから後は、名前だけを借りた得意顔の原田ワールドだ。
しかし、彼が行った改変は残念ながらどれも上手く機能していない。
二、改変① 初芽
原作では大阪城の侍女であった初芽が伊賀者に変更されている。
有村架純の凜とした動作を見ていると、これも有りかと思ったが、中盤以降は全く活躍が無いのだ。
中盤に囚われとなり、物語に怒濤の展開を期待をさせるが、その後関ヶ原に行ったにも拘わらず、三成と絡めずウロウロしてるだけなのだ。
私ならこうする。(以下妄想)
単身逃走する三成が東軍や落ち武者狩りに囲まれる危機に突然現れ、忍びの技で敵をなぎ倒す。三成を守りながら逃げ、阿修羅のように戦うが守り切れずに……(以上妄想)
原田氏以上に脚色が過ぎるが、少なくとも初芽を伊賀者にした意味は出るんじゃないか。男女逆で『ラスト・オブ・モヒカン』の「どれだけ離れても必ず捜し出す!」を壮絶にやってもいいじゃないか。
三、改変② 石田三成
二枚目スターが演じるせいか、弩や手斧を持って最前線で闘う格好良い新しい三成像だ。
だがしかし、この新三成像が原作で徹底的に描写された重要なテーマとも言うべき三成の思考・精神を厚味の無いものにしているのだ。
原作の三成は「自分は源頼朝の如き総大将である」との自負に満ち、臆病と言われようと介さず、大将の道として個の武を軽んじ、敗北後には当然のこととして逃亡することを選んでいる。
後世の高みから見ると滑稽にすら見えるが、これを通す故に三成の尋常ならざる信念が浮かび上がるのだ。
格好いい岡田新三成は、サービス程度にアクションを見せ、敗北時に「無駄死にはつまらん」と一言ボソッと言い走り逃げるのみだ。
逃亡前の三成こそ彼の人物像を見せつける場なのだ。ここがぼやけたら単なる卑怯者でしかない。
三成の望みが初芽との全国行脚であることも、いっそうこの三成像が不可解なものにしている。
彼は家康を倒すためだけに戦っているのか。否、その先の国家ビジョンがあるからこそ家康が邪魔なのだ。
恋愛行脚の夢を語るも良いが、それはもっと二人を盛り上げるエピソードがあった上だ。
男女の仲にもなっていない、相手を必要とするエピソードも不足する二人にそこまでの情念は感じない。幼稚すぎる。
四、脚色③ 伊賀者
伊賀者の蛇白と赤耳は映画オリジナルの人物だが、これがまたノイズになっている。
くノ一蛇白は、家康が信頼したとされる「阿茶局」と呼ばれるに至るが、家康に刺し貫かれる描写で終わる。
では、大阪の陣でも活躍した阿茶局は誰なのか?投げやりな脚色はただ単に混乱させられるだけで大迷惑。
老忍の赤耳も、家康を討とうという感情の変遷が不明瞭。脅されたからと初芽を狙い、次の出番では西軍に尽くすと言う。感情の演出が雑過ぎる。
五、脚色④ 島左近の最期
平岳大は原作でイメージした島左近像に近い。が、色々ノイズはある。
左近が三成に臣従したのが、秀次粛清の時というのも歴史的には色々おかしくノイズだが、それはまあ良しとしよう。(この時に壇蜜が出る意味も無いが)。
何より失望した脚色は島左近の最期、石田軍の壊滅の様だ。
後に東軍の兵が夢にまで見て恐怖したという島左近最期の突撃は無い……左近を含めた石田軍の兵は皆で合体して串刺しにされ、自爆するのだ…自分でも何書いてるのか分からない。何だこれ。
石田軍の砲術名人が李氏朝鮮からの渡来人である、これ自体は朝鮮の役後の状況を思えば有りな設定と思うが、終盤急に出てくる人物であり、左近の最期に被せるには唐突過ぎた。
あと、司馬遼太郎作品の決死の場面で指揮下を鼓舞するお決まり台詞 「ものども死ねや!」 を左近が叫ばないのはマイナス100点。原田監督には司馬愛がない。分かってない。
六、脚色⑤ 取捨選択
原作にない秀次一族刑死の場面はあるが、関ヶ原開戦前の駆け引きは軒並みカットされている。
この原作中巻の攻防は関ヶ原を舞台に決戦に至った重要なパートなんだが監督は興味ないらしい。
結果として両軍の位置関係、特に東軍を取り囲む小早川軍や毛利軍の配置の説明もないまま戦に入るから、ビギナーには一体何を三成が焦れているのか分かり難かったのでは。必勝の布陣だったのだ。
島津軍の退き戦「捨て奸」がない点は、戦国ファンも大落胆だろうが、カットされたと推測する。
そうでないと松平忠吉や長淳院をキャスティングしている意味が無いからだ。
七、キャスティング
役者は結構はまっていたと思う。
岡田准一は、演技の幅が狭いが、故に器量の狭く不器用な三成らしく見えた。
しかし、作品ページのポスターアートに主役たる彼の顔が無いのは納得いかない。自意識過剰な肖像権管理を行う芸能事務所は一切映画に関わって欲しくない。代わりになる役者はたくさん居る。
役所広司は大仰さの中に狡い味もあり、激高すらも謀略になる百戦錬磨の家康にぴったりだった。
滝藤賢一の秀吉も良かった。この役者は監督により良し悪しが大きく別れる。
八、劇伴
NHKのドキュメンタリー番組であったかのような高いコーラスの劇伴…新しいが上がらなかった。野太い音がもっと欲しかった。
九、殺陣
合戦での描写にて、足軽の槍と槍が組みあい運動会のように押し合う描写は、目新しく納得できた。
兜の飾りを取る描写は狙撃避けだろうか、これもなるほど。
だが、弓隊の少なさは気になる。
また、局地戦ばかりという感じで戦闘のスケール感は乏しい。
また、これという戦局を変える印象的な見せ場が欲しかった。小早川裏切りも描写が淡白。
中盤の有村架純の殺陣については、接写が過ぎた上、編集も巧くなく何がなにやら判らずで、個のアクションは明確に下手な監督だと認識した。
十、美術
大名が集まる間の畳が古い。ロケ地の現状で已む無しだが画が貧相だ。
秀吉の間にあった銀色の「何か」。観てるときは「鶴松の遺骸?」とゾッとしたが、どうやら監督選択の現代アートオブジェらしい。
監督の自己満足のお陰で、物凄いただのノイズを受けた。
十一、結論として
いっそタイトルを『俺の関ヶ原』にすれば良かったのに。それならこんな長々と文句も無かったのに。
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