ちょっと今から仕事やめてくるのレビュー・感想・評価
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シンプルだけど結構ひびく
ブラック企業での待遇に疲れて自殺を考えたが
理解のある人から、自分を想う人のために生きろといわれて会社を辞め、
その人についていく話。
それだけのシンプルな内容で斬新な視点もないものの
優しい人達が多く結構心に響く。
福士蒼汰爽やかだった
新卒、仕事の失敗続き、嫌な上司(映画程ではないけど) 前半とても共...
「人生は誰のため?」
自分に嘘をついている人間がたくさん登場する。そんななか、ヤマモトだけは終始自分の気持ちに素直に過ごしていて、キラキラ輝いて見えた。
そんなヤマモトに影響され、隆の考えが変わっていく過程には、心打たれた。
自分に嘘をついている人間って、今の日本に蔓延ってるんだろうな。自覚症状なく。そんなことを感じた。
今まで見たことのない福士蒼汰が見られる作品で、配役としても面白かった。
辛い
前半は観ていてつらい。
私個人としては、そこまでして会社にしがみつき、
個人の尊厳を冒されることには耐えられない。
自分の子供だったらと置き換えて考えると、
イラつくしはらわたが煮えくり返った。
私自身も生に対する執着はそれほどない。
今死んでも、それほど大きな心残りはないし、
無為無策に生きる方がよほどつらい。
でも、山本が言うように、生きるのは自分のためではない。
親に逆縁の不幸をしないため、
子供に少しでも力を貸して、禍根を残さないため、
山本の言うように生きている。
仕事をやめたこと自体は評価したい。
だが、もっと胸がすっとするようなやめ方をしてほしかった。
完全なるパワハラのはず、一矢報いてもよかった。
また、金よりも心の豊かさ的な終わり方にも違和感は残る。
経済力があってこその幸せと個人的には思うし、
南の島に魅力を感じるのもそのベースがあってのことのはず。
安易で残念な終わり方だった。
伝えたいことはひしひしと伝わる。分かりやすい。ただ内容も分かりやす...
余りにもわかりやすいが
ちょっと今から福士蒼汰褒めてくる
『俺はまだ本気を出してないだけ』と同じくらい、一度は口に出して言ってみたいこのタイトル。
…まあ、そんな事はどうでもいいとして、
成島監督だし、良さげな内容だし、劇場で見ようか否か散々悩んで結局観に行かなかったが、うん、これは確かに無難に良質のヒューマン・ドラマであった。
何度も何度も就職にして、やっとある会社に就職した青山。しかし、その会社は…
軍隊かヤクザ並みのパワハラ上司。激務。超過労働。連日残業。
文字通りのブラック企業。
身も心もボロボロ。鬱。とっくに心は折れ、やる気も何も見出だせず、押し潰される日々に絶望し、電車のホームから投身自殺しようとした時、彼を救ったのは…、
主役は初登場シーンで価値が決まる。
その点で言うと、本作の福士蒼汰は非常に良かったと思う。
風が吹き(電車が通り過ぎた衝撃波なんだけど)、爽やかな第一声と人懐っこい笑顔。
青山の今の人生に何かしらの変化を与えてくれそうな印象付け。
演技力に関して毎回言われ続けている福士クンだが、舞台挨拶で監督に涙ながらに感謝するのも分かるぐらい今作では上々。
勿論飛び抜けて素晴らしい訳ではなく、まだまだ伸びしろありだが、少女漫画の実写化でお決まりのイケメンやるより、ずっと好青年の魅力溢れていた。
で、青山を救った福士クン演じるヤマモト。
どうやら昔の同級生らしい。
何とかうすらぼんやり思い出すが、あの頃とまるで別人。
アロハシャツ着て、メッチャハイテンションでメッチャフレンドリー。オトコ好きのクレイジーなストーカーかってくらい。
少~しウザい気もするが、何だか不思議とヤマモトのペースに乗せられてしまう。
コイツ、こんなだったっけ?
それもその筈。
ちょいとネタバレになるが、単なる“ヤマモト”違い。
青山は昔の同級生のヤマモトと勘違いし、ヤマモトも昔の同級生の青山と勘違い。
でも、これも何かの縁。
ひょんな出会いから、二人は親交を深めていく。
ヤマモトと出会ってから、青山の人生に目に見えて光が差す。
明るくなり、仕事で大きな契約も取れた。
一期一会が人生を変える。
これが異性との出会いだったら薔薇色だが、心開ける同性なのもいい。異性では出来ない付き合いってのもある。
全てが順風満帆って訳じゃなく、仕事で挫ける時が何度も。自分の凡ミス…?
もう本当に何もかも嫌になる。今まで以上に絶望する。
そんな時も、支えてくれるアイツ。
いつもはおちゃらけてるのに、そういう時は真面目に親身になって話を聞き、アドバイスしてくれる。
ベタな言い方だが、欠けがえのない友。
ヤマモト勘違いで出会ったのはいいとして、そうするとやはり気になってくる。コイツは一体どういう奴なんだろう…?
ちょっと調べてみたら、意外な事が…。
また、出会いも単なる偶然ではなく…。
青山の視点から描かれるので、実質青山が主役。
工藤阿須加が役柄同様の一生懸命さを滲ませる好演。本当に彼の身になって、彼に共感して見てしまう。
彼が会社を辞めるクライマックス、パワハラ上司や先輩や同僚を気遣った言葉に救われた。あんな目に遭わされたのに、青山、何ていい奴だ…。
若い二人を一回りも二回りも役者として成長させた成島演出。監督にとっても役柄に似た状況があったらしく、その思いがしみじみと伝わってきた。
とことん憎まれ役に徹した吉田鋼太郎の怪演は、逆に痛快になるくらい。
常に青山をフォローしてくれる黒木華先輩。彼女も彼女で、一癖あり。
仕事をするって、色々ある。
嬉しい事も。辛い事も。
責任もある。
だから、自分に合わないからって、辞めるのも考えよう。
周りに迷惑かかるし、一応大人、社会人だし。
でも、いい企業に勤めて、正社員になる事だけが仕事か?
働くって何だろう? 何の為に働いているのだろう?
仕事をするって事は、生きる事。
言い換えれば、生きるって何だろう? 何の為に生きているのだろう?
断じて、自分を押し殺し、自分も苦しめる為に生きているのではない。
誰にだって、いい仕事は見つかる。いい人生を見出だせる。
人生は自分の為にあるが、自分を大切に思ってくれる人たちを為にもある。
それを自ら絶ち切るなんて愚か。
印象的なシーンがあった。
ビルの屋上から飛び降り自殺しようとする青山。
その時の青空の美しさと言ったら!
死ぬなんて勿体無い。生きてさえいれば、人生必ず好転する。
理想論かもしれないが、その対比が非常に印象的だった。
尚、このブラック企業は辞めて当然である。
さて、ヤマモトの正体。
予告編でも言ってる通り、ヤマモトは自殺している。
すると、このヤマモトは…?
ヒューマン・ドラマなので彼を救う為に現れた幽霊なんてそんな超常現象的な事は無いので、となると…?
予想は的中したが、失った自分の大切な人と同じような人をもうこれ以上二度と出したくない。
“純”粋に“優”しいポジティブなメッセージに、心地よく心満たされた。
テーマは好きだが、設定が。
展開が意味不明
前半ブラック企業、後半バヌアツという構成になっているが、前後半のつながりが、映画の構成としては短絡していて、作者のメッセージが分からない。
ブラック企業からの転職であれば、他の企業への再就職でも、実家の手伝いでも良かった筈だ。
とにかく分からない。
ブラック企業の部分は、見ててとても心苦しい。朝から社訓を唱えたり、土下座させられたり、物を投げる上司がいたりと、こんな会社は無いよと思いなが見ていた。
ただし、これは映画の表現なのであって、現実社会ではどうか。この会社の社訓を「社風」や「常識」として、教育されることもあるのでは無いか。土下座とはいかなくても、謝罪を強要されることは無いか。物は投げなくても、イラついて机を叩く上司はいないか。と考えると、案外身近な問題だと思う。
ブラック企業というのは、剣幕の上司がいるところだと勘違いされてはしないだろうか。
この映画の状況になるよりも、もっと前に転職を考えるべきだと思った。
映画館で泣いた
友人がこの映画でボロボロ泣いた、とSNSに投稿していたので、仕事帰りに観に行きました。
ストーリーの展開も気になったのですが、何より工藤阿須加がビルから飛び降りようとするくだり、実家に帰ったときのくだりで涙腺が崩壊しました。隣の席の女性は終始泣いていて、ずっとティッシュを握りしめていました。
映画の最後が斜め上の発想で驚きましたが(笑)、この映画をみて、「仕事が辛くなったら、いつでも辞めていいんだな」と思えるようになり、気持ちが軽くなりました。
じんわり来ます
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