ラストレシピ 麒麟の舌の記憶のレビュー・感想・評価
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料理人。
【「大日本帝國食菜全席」を追求した時代を越えた二人の男の物語】
満州時代と現代とを行き来しつつ、物語は描かれる。
満州時代、大日本帝國の威信を掛けて、「大日本帝國食菜全席」112メニューの作成を命じた三宅太蔵(竹野内豊)と絶対味覚=”麒麟の舌”を持つ男、山形直太朗(西島秀俊)がメニューを作り出す。が、太平洋戦争開戦直前に山形と、「大日本帝國食菜全席」112メニューのレシピは姿を消す。
現代、ある人物から「大日本帝國食菜全席」112メニューの再現を依頼された佐々木充(二宮和也)も絶対味覚=”麒麟の舌”を持つ男だった。
山形が限られた食材の中でメニューを考案していく姿と彼をサポートする妻千鶴(宮崎あおい)や助手たちの姿が印象的。
彼らの想いを再現しようとする現代パートとの繋がりの中で、過去、山形に起こった悲劇が露わになる場面が切ない。
<2017年11月4日 劇場にて鑑賞>
食欲を掻き立てる
そこは別にええやろと思われるかもしれんが…
映画に限らずドラマでも、結構エンドロール出演者の並びが個人的には気になったりする。他の方のレビューにも多数指摘されてるのが、実際の主役は西島秀俊という点。
一番目が二宮、二番目が西島、三番目が綾野、四番目が宮崎、真ん中あたりで(特別出演的な)竹野内…ていう流れなんだけど、一番最後に出てきた俳優さんが分からない。○田ヨシ…誰?物語の重要な中国人役だったのは分かるが…演劇界では大物なんだろうか。ええやん、そんなん。って大半の人は思うだろうけど。
一番目二宮、二番目綾野、真ん中竹野内、最後前宮崎、最後西島。もしくはダブル主役を印象付けるなら、一番目に横並びで二宮西島、二番目綾野、最後前宮崎、最後竹野内。もしくは、二宮、西島、綾野、宮崎、竹野内の順で名前出して、その後にエンドロールで他出演者とスタッフを流す。といった具合にした方がより良かったかな。
内容に関しては、充の改心シーンが変に泣きじゃくったりせず、静かに様々な人達の想いを噛み締めてた所は良かった。妻を亡くしたときの山形がビーフカツ食べて哀しみがこみあげ嗚咽するシーンも良かった。
料理はほとんど美味しそうに見えたけど、あの黒い鶏と豚の顔そのまま(これは料理ではないけども)は正視できなかった。
ビーフカツ
二宮くん、西島さん、料理が好きという事で気になっていた作品。
料理料理しているのかと思いきや意外とミステリアスな雰囲気で感動も味わえた。
一度食べた味は忘れない絶対味覚の料理人、佐々木充。
料理好きな私としてはこんな舌が欲しいものである。
料理を再現すれば100万円!!
その報酬の高さと料理人としてのスタイルに味沢匠を思い出す。
ぼったくるなとは思いつつも、そこまでしても食べたいという人の願いを叶え感動を与えられるなら安いのかもしれない。
そんな彼に中国から依頼が舞い込む。
料理を作るのではなく、とあるレシピを探して欲しいという謎めいた依頼だ。
レシピ探しなら探偵を雇って探させればいい、料理して欲しいならレシピを見つけてから彼を呼べば良かったのに。
でも、これは多分、仕組まれた何かだ、、、出会う人々の反応をみてそう思った。
マイケル・ダグラス主演の『ゲーム』という作品があるが、そんな雰囲気が漂っている感じがする。
山形と充はよく似ている。
レシピの足跡を辿りながら充もそう思っていただろう。
親戚か?子か孫か?
展開は想像通りだったが、その中の人の想いに涙した。
妻が亡くなっても尚、料理を作ろうとする山形をみて呪いのレシピだと言っていた将校がいたが、あれは彼らなりの弔いのスタイルだろう。
出来上がった思い出のビーフカツを食べながら泣いてる彼らの表情がそれを物語っている。
いつでも再現できたのに一度も作ってあげられなかったという山形の言葉が更に泣けてくる。
レシピを見つけ健に促されるように見たお母さんが付け足した最後のページ。
ここも良かった。
あの束の間、充は母と一緒に過ごした日々や愛情を思い起こしたのではないだろうか。。。
今度、ロールキャベツにお餅入れてみようかな。
帰ってきたウルトラマンの最期のレシピはオムレツ
孤児として育った佐々木充(二宮和也)と柳沢健(綾野剛)の育ての親(大地康夫)が亡くなった。最初は大地康夫だと気付かずに、ずっとモロ師岡だと勘違いしてしまいました。その葬式に出席することもなくウルトラマンのために最期の料理をもてなす料理人の充。ホスピスにミニ厨房を持ち込むほどの徹底ぶりで報酬は100万円!しかし、充は自分の店を潰してしまったための借金返済に追われる身であったので、まだまだ稼がなければならなかったのだ。
雇った調理師の作った料理にも妥協せず、客に提供することさえ断念したり、他人を信用できないでいた充。そんな彼に舞い込んだ次の仕事は、中国料理界の重鎮・楊清明(笈田ヨシ)という老人の依頼で、かつて満州国で天才料理人・山形直太朗(西島秀俊)が考案した“大日本帝国食菜全席”のレシピを再現してほしいというものだった。天皇のための料理として陸軍・三宅大佐(竹野内豊)から命令された112品目からなるフルコース料理。破格の報酬のためレシピを探し出すために奔走する充であった・・・
現代と1930年代のストーリーが交互に描かれ、一度味わった料理は二度と忘れないという麒麟の舌を持つとされた料理人の充がパズルのピースを一つずつ埋めていく謎解きの展開となります。満州国では直太朗が天皇の料理番として妻千鶴(宮崎あおい)とともにレシピを作っていく姿が愛情たっぷりに描かれている。中国人青年と日本人鎌田を助手として、満州の食材を使って料理創造の苦労と完成する喜びが美味しそうな料理を引き立てます。
怒涛の展開となるのは1937年盧溝橋事件が起こる1か月前。完成した食菜全席のレシピが陸軍の謀略に利用されようとすることが明らかとなったのです。それは天皇の料理に毒を盛るというもの。味見役がいるので天皇の口に入る前に発覚するハズという計画で、犯人は助手である中国人青年を仕立て上げ、この毒殺未遂事件を利用して中国へ宣戦布告するというのです。「満州はもともと誰の土地?」といった台詞もあるし、日本は本当に侵略好きだったんですね・・・
千鶴が娘幸を産んで亡くなり、レシピは次から次へと人手に渡る。意外な人間関係や真の友情が明かされるなど、終盤は泣きどころ満載。料理とは人を喜ばせたり、国境を取り除いたり、幸せにしてくれるものなので、謀略に利用されるものじゃない。と、多角度からのメッセージが感じられる作品でした。
偽りのレシピの真相がわかり、佐々木にレシピ探しをやらせる理由もわか...
チャーハン
【良かったところ】
◎違和感がないよう、右利きで調理シーンその他に臨んだ二宮氏
◯竹野内豊
◯西畑くんの泣き
・ラストの二宮くんの泣き
・時代、世代を超えての「みんな知ってたのか」
【悪いところ】
・綾野剛の演技はこれでいいの?特に調理シーン。なんか棒読みだけど…
・たまに出てくるチープすぎるCG
・オムライスにソースをかける音やスプーンを入れるときの音。要る???
・私は庶民だし、環境やら何やらの違いが大きいとは思うけど、食菜全席の料理の大部分が美味しくなさそう…
・演技の演技とはいえ、西島さんの怒りのシーンのわざとらしさ
・柳沢の発案て、大の大人(たち)が一人の男の「気付き」のためにこんなんする??
西畑くんはバーター感がものすごかったけど、終盤の泣きのシーンは良かった。全体的に「は?」って感じの作品だが、「この作品は右利きでなきゃ違和感があるだろう」と練習を重ね撮影に臨んだ二宮くんには賛辞を送りたい。
鮎のクリスタル(笑)
レシピに込められた真実
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