サバイバルファミリーのレビュー・感想・評価
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映画の中のリアリティがない
なんだかものすごい中途半端な世界だなと思った。
物語の展開で出てくる突飛な出来事にリアリティがない。映画だから本当の意味でのリアリティなくていいんだけど、それを納得させてくれる見せ方ではないから、ん?っていちいち止まってしまう。
多分脚本で読んだら面白い話なんだろうけど、画に映る世界が中途半端。お金をかけてあるのはわかるんだけど、そこに出てくる人々(特にモブの人々)にリアリティがない。
主人公含め家族が成長する姿は描かれているんだけど、主人公が最初すごく嫌な中年が成長して普通になった程度だからあまり共感も出来ない。
で、この映画は何が言いたいの?電気の大切さ?家族の絆?サバイバルの知識?全てが中途半端な感じ。
でも日本で実際にこういう事が起きたら、アメリカみたいに急にサバイバル!って感じじゃなくて、ゆるゆると真綿で首を絞められていく感じになるのかなとも思った。
矢口監督だから期待したけど、その分なんだかなという感想。
ひとことReview
ホームコメディではなくSFとして観たら
現代人が電気インフラ失い家族のきずなを取り戻す笑えて泣けるホームコメディとしてみれば 普通の☆3ですがそれでは普通です。約2年後電気障害解消後の世の中をつい考えたときブラックSFとして違う視点で見てみると・・・・インフラが断たれると一人暮らしの老人が死にます。映画では触れていませんが病院では多くの人が亡くなったでしょう。小日向さんも川に死でかけ深津さんは犬に殺されそうになり元気な若者は生き残り田舎の元気な老人も一人では心もとない。つまりインフラとは弱者を救うシステムであり約2年の間にお年寄りなど弱い人は死に夜が長くなり子作り励み新し命生まれ少子高齢社会がリセットされるのかと・・と裏読みしすぎたりするとなかなか深い話です。
人は電気に寄生してる?
パラサイトなんちゃら、って言葉が流行ったこともあったけれど、まさに電気無くして微塵も動かない社会で生きている人間って、電気にパラサイトしているんじゃなかろうか。
無くして半死半生で辿り着いたそこは、なくても生きてゆける土地だったなんて、昔はよかったどころの騒ぎじゃない。
同時に印象的だったのは、電気があると人手はいらないけれど、電気がなくなると1人暮らしはこたえる、という養豚農家のくだり。これからの人口減を想えばやっぱり、電気にパラサイトだ。
笑えるところもなければ見ていられない本作に、せめて寄生ではなく共生くらいまで盛り返したいな、と思わずにはおれなかった。シュールでシリアスな本作に一本取られて、劇場を後にする。
人間力を大切に
航空パニックをコミカルな群像劇に仕上げた「ハッピーフライト」の矢口史靖監督の事だから、もっと笑える内容かと思っていたら、意外!
勿論、コメディがベースのエンターテイメントではあるが、何度も何度も自分だったら?…と考えさせられ、思ってた以上に面白かった!
もし明日、世界から電気が消え、何もかも使えなくなったら…?
幾ら何でもそんな事が突然起きるなんて現実的に考えてあり得ないかもしれないが、その“もしも”の描写がコメディとは思えないほどリアル。
時計が止まって時間も分からない、エレベーターも止まってマンションを階段で上り下り、電車も止まって歩いて出勤、自動ドアも止まって中にも入れない、洗濯もトイレも風呂も洗い物もダメ、夜は真っ暗、今あちこちでどうなってるのか知る手段も無い。
日本人は震災時でもマナーを守って称賛され、海外のような暴徒が起きないのは誇りだが、あの苛立ちや困惑はあり得そう。
同じマンションの老女が生活を苦に亡くなっていた…というエピソードはほんの一瞬だが、妙に生々しくて胸締め付けられた。(仮設住まいの震災被害者が何人も生活を苦に自殺したというニュースを思い出した)
冒頭、田舎から送られてきた魚を捌けず、野菜に虫が付いてたから捨て、スマホにどっぷり依存の生活描写が皮肉たっぷり。
ホント、今の生活が何と恵まれている事か。
(かく言う自分も今まさに、スマホ片手に感想を書いてる訳だが…(^^;)
一週間経っても電気が戻らない。
飲食も底を尽きた。
唯一の望みは、自然に囲まれた鹿児島の妻の実家。
飛行機も飛んでおらず、いつ着くか分からない自転車旅…。
自分だったら何を持って、どういうルートで行くか、今から準備しなくては!…とかなりシミュレーションしてしまった(笑)
高速は徒歩や自転車で大渋滞、途中途中のSAやスーパーは品切れ。皆、考える事は同じ。
進んでも進んでも、先は長い。
ボロボロ、限界、家族内の不満爆発。
ああ、もう、ダメだ~!
…そんな時、人間本来の営みが物を言い、真価や底力が発揮される。
途中出会った田舎で一人暮らしの老人の下で重労働を手伝うが、その施しの有り難み。久し振りのご飯らしいご飯が涙が溢れるほど美味い。
次第に取り戻していく家族の絆。あんなに大事だったスマホやエクステや○○○なんて今となっちゃどうでもいい。
ある時、非常事態が。こうなるまで家族がバラバラになるとどんなに辛いか分からなかった。
電気がある生活の豊かさもだけど、家族が一緒に居るありふれた幸せがいかに大事か。
人間って確かに弱っちくて脆い。
すぐ諦め、心がポキッと折れる。
でも、追い込まれた時の火事場の馬鹿力、適応力は誰もが持っている。
その“人間力”、天晴れ!
何だかシリアス作のような堅苦しいレビューになってしまったが、ユーモアとハラハラとしみじみの感動バランス良く、エンタメとして非常に楽しめる。
電気が消えた理由も謎のままなのも良かった。
悪戦苦闘サバイバルと家族の絆再びを通して、今の恵まれた生活への痛烈なメッセージと一見思うが、そうではなかった。
ラスト、電気が戻り、以前の生活を取り戻すが、以前と全く同じではない。同じに見えても、間違いなく何かがいい方向に変わった。
エンディングのライトアップされた都会の街並みの美しい事。
今の恵まれた生活に感謝を。人間力を大切に。
立派な災害教育映画。
基本的にはコメディだけど
日本だから焦点がぼやける。
文明生活の代償が見える
ロードムービー?
本当におきたら、もっと凄いことが・・・
今から ライフラインが断たれたらと 考えたが 電気だけならまだしも...
うーむ
矢口監督の作品と期待してみました。
テーマの切り口は流石と思って楽しみに見ました。
川を渡るシーンはハプニングを起こそうと無理やり感が伝わって来て、違和感があります。
でも、笑える考えさせる、矢口ワールド最後まで楽しめる作品です。
電気に頼る現代に警鐘を鳴らす作品です。
とにかく笑える 良い作品です。
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