サバイバルファミリーのレビュー・感想・評価
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藤原紀香は極限状況でビタミン!
ある日電気が使えなくなり小日向文世が「原因は?」と問うと深津絵里が「よくわからない」と答えるがこれこそが本作のリアリティライン。いわばかなり隙のある「もし電気が無くなったら」という思考実験。この隙がミソで観客は心の中でツッコみながら実験の当事者になる
その隙こそがダメだと言う人も当然おると思うけど俺は全然ノれた。というか正直最初はこの隙に俺も「ん?」と思ったけど個々のシーンが上手くて可笑しくて絆された感じ。矢口史靖監督には参りました。東京から出ていく過程で家族がひとつになっていく様はまさに『東京物語』の裏返し。いい作品だなあ
特に可笑しかったのは道中で出会う意識高い系家族。母親が藤原紀香なんやけどこのキャスティングが完璧!道に自生している雑草を抜いて「このオオバコも食べられる。味はあれだけど茹でるとビタミンも豊富なのよ。」と言う。めっちゃ言いそう!ビタミン言いそう!極限状況でビタミン!最高!紀香です!
思っていたより‥
SFに近いほどのありえない話で、私の好きなタイプの映画ではないと思ってたけど、すごく良かった。予告とかで話は大体分かってたし、それ通りだったのだけれども。。当たり前のことが、当たり前とも思ってなかった自分に気付いた。本当の時給自足とは何か。岡山の農家のおじさんとか、SLとか、ちょっと考えれば思いつくことが、全然思い付かなくて、恥ずかしいとさえ思ってしまった。真っ暗な街並みも見てみたいものだが、それが当たり前になった後の、灯りがついた街並み。これは絶対に味わうことはないのだろうと思うと、それを表現したのが素晴らしい。それにしても母、強し。笑
ほのぼのサバイバル
もう少しサバイバルしてるのかと思ったら、とってもハートウォーミングなお話。昔々読んだマンガのサバ◯バルを想像してハードな展開を期待したり、はたまた国家機密の社会実験なのか!?みたいな余計な裏読みをしたりしないで、ただただほっこりしに行きましょう!
でもギリギリまで、大地康雄が国のお役人で「4人家族、移動距離◯◯km」とか記録していたり何処かへ連絡したり…と期待していた(笑)
いつもより笑いは控えめも、いい映画を見た余韻には浸れる一本
矢口史靖監督の題材選びは毎度毎度素晴らしいなと思わされ続けてきましたが、今回もまたさすがと言える目の付け所でしたね。
まあ邦画に限らなければ目新しい題材ではないですが、それを矢口監督らしい視点で描くとまた全然違った味わいがあるもので。
題材が題材だけに、どちらかと言えば過去作よりも笑いよりは考えさせられる要素の方が大きかったですが、でも随所に散りばめられた笑いにはクスクスと笑わせてもらいましたし、何かと考えさせられたり、思わぬ感動もあったりで、今回もまたいい映画を見た余韻に浸れる一本ではあったかと思いました、いつも通り老若男女誰が見ても安心して楽しめる作りだったのも矢口作品らしくて良かったですね。
しかしある日突然電気が使えなくなるどころか、ガスも水道も全てのライフライン、更には何故か電池まで使えない世の中になってしまったら、一体どうなってしまうのでしょうか・・・って、まあどこかで震災を経験したことがある方なら、ここまで長期間ではないにしろ、電気ガス水道、更には物流が滞る事態は経験済みかと思いますし(私も)、逆に全く想像がつかない世の中ではなかった分、感情移入はし易かったですかね。
まあこれが洋画だったら血みどろの争いになるのでしょうが、この映画はある意味いかにも日本的な描き方だったと言えるかもしれませんね。
ただ主人公一家に纏わる部分だけリアルで、それ以外は相当突っ込みどころ満載だったでしょうか、でも全部リアルに描いたら予算も足りないし主題も違う所に行ってしまいそうですから、私的にはまあ絶妙な線だったと思いました。
それにしても、小日向親父・・・偉そうにばかりしていて何もできない様子が似合いすぎる(笑)
でも、自分も将来こんな風になりそうで怖いな、ネットに頼りすぎな子供達要素もあるし、深津絵里お母さんの魚が捌けない&虫に怯える要素もあるし、我が身を見ているようで、より物語に入っていけましたよ、これもまた今の日本人を象徴するような絶妙な線と言えましょうか、時任三郎一家のような家族はほんの一握りでしょうから・・・しかしあの家族に藤原紀香を配すところが素晴らしすぎます!(イラッとした~)
一家がサバイバルしていく様子は、少々甘いかなと思わなくもなかったですが、人の優しさってこう言う時に本当に身に染みるんですよね、大地康雄家での一コマはホント心に残る一コマでした。
オープニングとラストの家族の様子の対比具合も印象的でしたね、表情とか特に、現代の便利な社会を単に否定するだけの作品じゃなかったのも好感が持てました。
いつ何が起こるか分からない世の中、感謝の気持ちを持ちつつ、これからは自然や過去とうまく共存していくことが必要なのかもしれませんね。
まあ傑作とまでは言わずも、いい映画ではあったと思いました。
田舎に行けば電気が無くても大丈夫かな
突然電気が無くなった東京から鹿児島まで家族で避難するお話し。サバイバルには慣れていないのは都会人誰でも思い当たるふしがあるはず。共感したり笑ったり焦ったり。実際に停電したら何も出来ないんだなと、電気の有り難みを感じました。
昔の良さがまだ日本に有り
都会は電気ガス水が途絶えるとたちまち行き場を無くす。水は雨が降れば貯めればいい。食べるものは山海川に行けば有る。
火は山に材料はある。まあ今はまだ紙類はあるだろう。最近ずいぶん減ってきたように思える。
燃やすことがなくなった。
自給自足は今求められること。
畑を耕そう。すぐには食べれんし、家畜も育てんといかん。今回豚をさばくところがあったね。
いいものを見ました。有り難く頂くことが大切。字の如く有ることが難義なことである。だから有難うと感謝する。いい映画だった。
サバイバル精神忘れるべからず。
忘れないでほしい
正直に言えば、好みではない。
しかし隠されているメッセージは辛辣でもありやさしいでもある。
電気が使えなくなった世界で故郷に自力で帰る鈴木一家の道中に移るのは、荒れた都会、変わらぬ田舎の風景であるのはそれが、経済成長で「見捨てた」ものだからだ。あの機関車もそうだ。
だから、ラストの故郷で数年を過ごした後に元の都会に戻ったのも、あのエンドロールに流れる都会の場面も自分としては分かる気がする。
それは経済成長で生きてきた人、または生きている人にこういっている。
あなた達が「見捨てた」ものを忘れないでほしい。と。
辛辣さとやさしさとはその感覚だ。
何を訴えたいの?
ただ自転車で走っているだけで、経過時間と体力・食料もつじつまが全然合わない。最後に突然蒸気機関車が出てきて助かる。そして3年後に電気が突然復旧???するも原因不明。近年にない駄作でした。
リアリティが無い
何故かわからないけど電気、ガス、水道が止まる
このトンデモ設定までは全く問題無い。下手にそれらしい原因を描こうとすると逆に転びそうだし…。
だけど、そのあとの展開にあまりにも合理性が無さすぎる。
生活への不安から怒りを募らせる人は多いだろうけど、駅やら空港やらで急に大声を出し始めるほど無秩序になる?怒鳴ったってどうにもならないだろうに!
そして飢えた人が少なすぎる。緊迫感が無かった。
全体を通して、家族がハアハア言いながら走っている→なにかイベントがある→イベントクリア→またハアハア辛そうに走る、の繰り返しで単調だった。「辛い、苦しい」の表現がつらそうに歩くことでしか表されていなかった。
笑うにはあまりにも笑いどころが少ないし、引き込まれるにはあまりにもリアリティに欠ける。つまらなくはなかったけど惜しい。
リアリティーが足りないかな?
予告編から、って言うか小日向さんが出ている時点でかなりコメディーよりなのは知っていたけど、寄りも寄りすぎじゃね?w
見終わった感想としては、まずまず面白かったけど映画館でなくても良いかな~?と思った。
まず東京で住んでいる割にはパニック感が非常に希薄、どのシーンにもあまり緊迫感がなく避難訓練しているみたいな様子は日本人特有なのか?それとも明日にも元通りになると思っているからか?
深津絵里はしっかりとしつつも天然キャラ前回なのが面白い。長男役の泉澤くんはパッとしないキャラがばっちりだがしっかりとやるときはやる。長女役の葵ちゃんは非常に小憎たらしいw色々な事に次々と文句を言いこの兄弟は色々と不服を漏らす。
それにいちいちひっかかり注意したり怒る小日向さん。本当に素晴らしい役者さんです。優しさや面白さ色々な面を出したり、入れたり。
もう少し家族のロードムービー的な形をとっても良かったと思うが、、。
それと最後まで原因がわからずってのが非常にこそばゆい所だった。
まあ現実に起こる可能性は低そうだが、もう少し社会を写してほしかったかなー。
まあ地上波で良いかなって思った。
勉強になりました‼
この状況有り得る‼って感じでずっと観てました。ただの電気が使えない状態のサバイバル生活かと思いきや、家庭環境悪いというか家庭内思いやり無さすぎ(..)
家族がサバイバルの中ずっと顔合わせて嫌でも協力し合うなか心境に変化が表れる様が面白かった。
便利な世の中が幸せなのか…
電気が無くても家族がいるだけで幸せなのか…
ご飯を頬張り梅干パクー!に思わず生唾‼︎
矢口監督の作品は
劇場では初鑑賞。
特に見たい映画は無かったが
バースデー割引がある2月だったため
とりあえず見とくか、的な選択。
いわば「消化試合」的な選び方だった。
が、それがなかなかの当たり!
予告編からは
かなりコメディー寄りの作品の
雰囲気が出ていたが
それだけに終わらず
考えさせられるシーンもあり
ほろっとくるシーンもありで
最後まで飽きずに見終わることができた。
家族の成長(変化)もよかった。
小日向&深津の夫婦は言わずもがな、
特に、兄妹の成長に引き込まれた。
お兄ちゃんが意外と冷静で
ここぞという時に頼りになる。
悟り世代ナメんな!とでも言うように
バッテリー補充液を飲料水として代用。
そうなんや!初めて知った。
今時のJKを演じる葵わかな。
大きく深呼吸して
スイッチをONにしないと
教室には入れない。
そんな女の子が
弱さに潰れそうになりながも
母親譲りの「天然」パワーで
成長していく姿に見入った。
岡山の農家で久しぶりの
「御馳走」にありつくシーン。
お兄ちゃんの食事シーンは圧巻だった。
(かなりお腹を空かせての撮影だった?)
かきこむようにご飯を頬張り
梅干しを丸ごとパクー!
んー!酸っぱい!でも美味い!
の演技(素?)は生唾ものだった。
豚の燻製にかぶり付きながら
涙する妹。
「なんで泣いてんの?」
「わかんないよ」のやりとりに、
こちらも涙。
個人的には「笑い」と「シリアス」の塩梅が
非常に心地よかった。
爆笑まではいかなくとも
クスッとできるシーンが多々あり
絶妙なバランスで
ラストまで連れていってくれる。
どう収めるか気になってた
エンディングも
個人的にはしっくり来た。
あそこの写真がここに繋がるのね。
エンディングで
「ニヤリ」とできる映画は
やっぱり心地いい。
まぁ、ツッコミどころが
無いわけではない。
途中で出会うロードバイク家族。
あそこまで、
ピンチを楽しむ過剰な演出は不要だった?
加えて藤原紀香のキャスティングは如何なものか。
ナチュラリストから一番遠い女優に
道端の雑草を食べろと言われても
なんの説得力もなかった
また廃墟と化している町の「汚し」演出は
いかにもな「急ごしらえ感」が
画面を通じて出てしまっていて
もう一つリアルさに欠けていた。
CGに頼ることなく、あそこまでの
非日常を作り出せたのだから
もうあと一息頑張って欲しかった。
でも、そんなマイナスポイントを
補って余りある映画だった。
見終わって、劇場を出て
余韻に浸りながら
スマホの電源をON。
メールのチェックをしながら
我に帰って苦笑い。
監督は、まさにこう言う人間に
物申したかったんだろうな。
サービスデーでなくとも
1800円の価値は十分あると思う。
普通の家族を応援したくなる
この世から電気が消えたらどうなるか。いきなり生きるか死ぬかのサバイバル生活に直面する普通の家族の奮闘をリアルにコミカルに描いている。消費するだけの都会の殺伐とした感じと、自給自足できる田舎の対比も考えさせられるものがある。一見バラバラで、各々が好き勝手なことをしているように見える家族が、助け合い絆を深めていく内容だと思うのだが、いまひとつ共感できる部分が弱かった。流れが淡々としていて、家族の関係が劇的に変化する転機とかエピソードが何かほしいような感じがした。電気が復旧して元の生活に戻った一家の変化も、何か印象的なシーンを演出することもありでは。
笑えるけど明日は我が身か。サバイバルを通して描く、家族の成長物語。
【賛否両論チェック】
賛:電気が消滅した世界で奮闘する一家族の成長する姿が、笑いの中にも感動を誘う。電気依存社会への警鐘も。
否:展開としては結構無理があり、ご都合主義的な印象も否めない。
ある朝突如として電気が使えなくなり、徐々に必要に駆られて田舎への自転車移動を余儀なくされる家族の姿を、クスッと笑える描写たっぷりで描いていきます。同時に、 電気と電池がダメになってしまっただけで、時間も分からなくなってしまうほどの電気依存社会への警鐘的意味合いも、多分に含まれています。現実にも決して起こり得ない話ではない辺りが、身につまされるようです。
また、事件が起こる前は皆頼りなく、会話もろくになかった一家が、一連の騒動を通してぶつかり合いながらも助け合い、次第にたくましく成長していく勇姿も、なんだか感動するものがありますね。
是非とも家族で笑いながら、防災について考えたい作品です(笑)。
うちも絶対こうなるわ〜
うちの家族も絶対こうなるわーと思って見ていました。
父親ってどこもあんな感じなのかな?
映画の感想としては、前半が特に好きでした。
電気が使えなくなるけど、まあ、明日には戻るでしょ、と気楽に構えて、LINE返さなくていいしラッキー!とか、ご飯もレトルトだし、楽でいいわーとか言ってたら、じわじわ困ることが増えてきて、いつの間にか大変な事態に…
と、徐々にみんながやばくない⁉︎と気付き始めるシーンが不気味でした。
でも作品全体としてはコミカルで面白いので笑って見られます。
リアリティがないといえばないけど、この映画はこれでいいんだろうなぁ
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