「面白く考えさせられた」サバイバルファミリー ガブさんの映画レビュー(感想・評価)
面白く考えさせられた
小日向さん主演という事で観てきました。
他の主演作は「銀のエンゼル」しか知らないのですが大好きな俳優さんです。
最近だと真田丸の秀吉がとても良かったです。
肝になってくるのが停電なんですが電池も使えない状態になっていて、ちょっと普通ではない状況にSF好きな私としては、まさかのSF展開を期待したんですが、、、
その辺は色々突っ込み所がありましたね。
車も電車も動いてないのに飛行機が飛んでるわけないじゃないかと!
百歩譲って、その可能性があったとして東京に住んでて飛行機を目にしない日なんてないんだから空見てれば空港まで行かなくてもわかるだろーとか(笑)
サバイバルという点でも「ウォーターワールド」や「彼とわたしの漂流日記」の様なサバイバル感をイメージしてたんですが人と物々交換したり、お店のものを漁ったりと私がイメージしてるサバイバルとはちょっと違いましたね。
バッテリー液が飲めるというのは新たな知識に加わりました。
でも調べたところによると蒸留水じゃないバッテリー液もあるようなので、そこは気を付けないとですね。
赤ちゃん然り、この状況を楽しむ人たちがいたリ、、、
サバイバルというよりは人と出会いだったり、絆みたいなものが垣間見えた気がします。
私自身はスマフォが手放せない人なので本当に停電が起きたら、どうするかなと、、、
観た日が3.11だったこともあり改めて考えさせられましたね。
そんな中でも田舎の人達は動じてなくて多少不便そうですが普通に暮らしてて文明の利器に頼りすぎるのも考え物って事なんでしょう。
いざとなったら、それでも生きてく術を持ってないといけないなと備えが足りてないなって感じました。
もう一つ印象的だったのは、鹿児島に辿りついて生活を送っている鈴木家の表情がにこやかだった事です。
都会は便利で暮らしやすいですけどストレスを抱えて生きてる人って多い気がします。
本来、仕事は人の為に何かするっていうのが軸にあって、だからこそ、やりがいを感じたリするんだと個人的には思っています。
生きてくためにお金もいるし、会社も稼がないと潰れてしまうのでわかるんですけどバランスが大事ですよね。
安定や給料だけを求めて、自分が本当にしたい事ではない職に就いたり、お客様の為にという声よりも業績上げろっていう声が大きい会社でワンオペとか物凄い残業を課せられたりとストレスの連鎖が果てしない。
お日様が出てから自分が見えてる範囲の人と助け合いながら働いて、日が沈んだら寝る。
そんな自然に根差した地球と寄り添うような生活スタイルの方がストレスが少ないのかなと、そんな事を考えてましたね。
サバイバル感はなかったですが色々考えさせられる事は多かった作品でした。