22年目の告白 私が殺人犯ですのレビュー・感想・評価
全468件中、421~440件目を表示
ミステリーっぽい。
韓国映画「殺人の告白」のリメイクである。オリジナルも観たのだが、細かいところは忘れていたので、本作でも十分おもしろかった。
阪神・淡路大震災や地下鉄サリン事件の年に起こった連続絞殺事件。15年後に時効を迎えた7年後、犯人が、告白本を出版する。
この事件が起こった1995年に刑事訴訟法が改正されて、死刑に相当する殺人に対しての時効は撤廃された。
この時系列の設定が効いている。
韓国の「殺人の告白」のあらすじを読み返すと、本作はほぼ忠実なリメイクだとわかる。
入江悠監督は、震災の映像と1995年の事件を違和感なく提示するという手法で、当時の雰囲気を出していた。
職人的気質も持ち合わせている監督だと思うので、これからも頑張ってほしい。
人は感情の生き物
オリジナル未見でも勘の良い人ならなん途中からなんとなく展開は読める気がするが、それでも全く飽きさせない圧倒的な迫力とスピード感。大傑作。
そして大オチに感嘆。
ラストシーンに肩透かしを食らってからの
渾身のカットには、様々なメッセージを感じられた。
ただ野村周平くんだけはミスキャストかな。いい演技だったけど、ブ男じゃないとなぁ…。
中盤のネタバラシは◯。最期のネタ明かしは✖️
韓国映画のリメイクなのは知っていたし、犯人をどう追い詰めるのかも知っていた前提でレビュー。
脚本はよく出来ている。しかし、22年前の事件の内容が浅い。もっと語って頂きたかった。後半は尻窄み。
藤原竜也の犯人役は最初「歳考えると22年前何歳よ?」と突っ込み感はあったが、映画を観るに連れて歳の違和感をぶっ飛ばす様な演技。これまでで1番とは言いませんが良かったです。
伊藤英明の演技も飛び抜けている訳では無いが良かった。時効!時効!とやたらに連呼する伊藤の部下は要らなかった。
脇を固める俳優として私は岩松了、早乙女太一、石橋杏奈が良かった。
しかし、最後に思ったのは「あ〜あ」と残念感。
原因は中村トオル。彼のセリフと演技が酷かった。ストーリーを終始つまらなくしている。特に彼の情熱大陸の様なくだりは要らなかった。
映像的に1995年のアナログ的(古ぼけた)映像と昨今の(綺麗な)デジタル映像との組み合わせ方にも、私としては違和感。
1995年の映像はこんな古ぼけていない。
どう観ても1970年代後半〜1980年代の映像的古ぼかし方だ。(これはビデオデッキがHQ等の映像進化を知っている人には分かる事)
殺害録画映像を扱う点ではシャロンストーンの「硝子の塔」の方が上かな。
事件ものはネタを後半まで隠すのが大変です。
ですがこの映画の最期のネタ明かしには分かりやすい説明や誘導が必要とは思わない。
セリフや行動(説明や誘導)が下手過ぎ(丁寧過ぎると言うべきか)で最期のネタが台無しになっている。
もったいない。そんな映画です。
尻すぼみ
途中までは凄い展開に引き付けられ、これは素晴らしい作品かと思いきや、最後は普通のTVドラマ。ジェット風船が一旦舞い上がり、後に急転直下で落ちてくるかのような尻すぼみ作品。演出は派手だが結果的には何も得るものが無い。最近よくある着地点の悪い邦画。
2017-75
映像・音・脚本・物語のテーマ、全部が完璧!
これは、ネタバレなしでは感想が書きづらい!
ただ、上半期邦画ではベスト級の
映画であることは間違い無しだと感じました!
1995年の映像と2017年で
「フィルム」と「デジタルシネマカメラ」を使い分ける
撮影技術!
とくに、1995年当時の画面の「ザラつき」を
生かした画づくりは一級品!
音についても、途中でさり気なく入ってくる
「ピー」という音で観客と物語との間に距離を置くことで
観客を相対化する演出方法!
いままでの日本映画には無かったので斬新でした!
そして、「脚本分析」(スクリプトドクター)を入れて
「第37稿」までリライトを重ねた脚本には目立ったスキがなくて
とっても面白いです!
そして、事件の真相を通じて
「法律がダメなら、正義の鉄槌を下す”べき”」という
「正義」に基づく「~であるべき論」を
「報道」という分野に持ち込むことで
社会に憎悪が蔓延して生きづらい世の中になっていく
日本社会・報道のあり方に警鐘を鳴らすという社会批評性と
エンターテインメント作品としての痛快さの双方を兼ね備えた
稀有な作品として
「22年目の告白 私が殺人犯です」は
とても大きな価値のある作品ではないかと思います!
なかなか面白い
藤原竜也とくると、我々叔父さんには嫌な映画のイメージがあり、遠慮しがちである。次の予定の時間により、美女と野獣との選択であった。先日は赤毛のアンを観たように、こんなジャンルが好きなのであるが、何故か22年目を選択。最近、逮捕された大坂容疑者はの関係があったのか、犯罪と時効に興味があったのかもしれない。しかし、選択に間違いはなく、シーンにはどぎついものもあったが、息もつかせぬ展開にとても面白い映画であった。嫌な残りかたもなく、映画館を出たのであった。
久しぶりに鳥肌が立った
最近の映画で見ながら鳥肌が立ったのは久しぶりでした。藤原竜也さんは本当にいい俳優さんですね。後半からラストに架けての役の悲喜交々が、すごく伝わってきて良かった。余り書くネタバレになりますが、エンドロールが流れはじめても、少しだけ待ってください。あっ、となりますよ。
独特の気持ち悪さ
「22年」は境目だから重要だけど、藤原竜也の年齢的にはちょっと無理があるのでは…?と思ったが、
殺人事件を取り巻く禍々しい雰囲気、街やネットやニュースの混沌、震災やテロ。
独特の気持ち悪さを味わえました(褒めてます
迫り来る低音の音響も気持ち悪いし。カメラ越しとテレビ画面越し等、めまぐるしく切り替わる映像の見せ方も上手い。
犯人は途中で、勘がいい方はもっと前から分かるからミステリー重視の方は物足りないかもしれないけど、早い段階で二転三転して2時間枠に収まってるので飽きなく見られます。
あと、エンドロールだと思って早まって席を立ってはいけない。
全468件中、421~440件目を表示