ナラタージュのレビュー・感想・評価
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一方通行の恋は、交わることがないもの。
「一生愛している…。」
「それがたとえ叶わないと分かっていても」
そんな心の声が聞こえてきそうな、恋愛映画でした。
報われなくても、相手を好きだから、一方的な想いばかりが続いてしまう現実…。
それでも、本気で人を愛せるだなんて、羨ましい限りです。
ですが、余りにも気持ちが強いと、ストーカーのようになってしまうのも事実。
家の前で待ち伏せしたり、彼女の手帳を見たり、夜中に電話をしたり、ここに出てくる3人ともストーカーにしかみえませんでした。
お互いの好きな相手は決まっているのに、分かり合えない不条理な関係。
必死になればなるほど、相手の気持ちが離れてしまうののが、切なく悲しいです。
そして、燃え上がる炎が激しいほど、その火力の衰えも素早勢いもの…。
あんなに、恋に熱くなっていたはずなのに、燃え尽きた瞬間あっさりと恋が終わってしまいます。
終焉を迎えた後に残るのは、涙に濡れた瞳と、痛いほど突き刺さる相手の優しかった笑顔…。
全てを捧げた恋だからこそ、胸をえぐられるような悲しみが押し寄せるのでしょう。
どうか、誰か一人でも幸せな人生を歩んで欲しいと願いたくなるラストでした。
松本潤さんの寡黙でしっとりとした演技と、有村架純さんの優しく悲しい瞳。
そして、坂口健太郎さんの真っ直ぐて脆い気持ち。
それぞれの芯に迫る演技に引き込まれました。
ですが、誰にも共感できず、観終わった後のとてつもない疲労感が全身を包みました。
恋とはこんなにエネルギーを費やすものなのでしょうか?
暫く、精神的に参りそうです。
余韻にひたれる映画です
試写会で拝見しました。
原作は未読です。
行定勲監督の作品、久しぶりに観ました。
余韻を残す映像の作り方、圧巻です。
どっぷり、世界観にハマってしまいました。
松本潤さん演じる葉山先生、有村架純ちゃん演じる泉、どちらも本当に素敵でした。
2人の空間が美しくて、雨に濡れるシーンも色っぽく、何度もウルウルしました。
ここまで1人の人を愛せる事、羨ましく思えました。
葉山先生の言動や行動1つ1つが、今にも消えそうで儚い。
そんな葉山先生の心の支えになっているのは、泉。
泉もまた、葉山先生が自分の全てだと思っている。
支え合い、愛し合うけれど、一緒にいることが幸せな事ではない。
幸せはまた、別の形でそれぞれあるのだと、深く考えさせられました。
坂口健太郎くん演じる小野君も中々良かったです。
良いスパイスでした!!!
公開が待ち遠しい
試写会で一足先に鑑賞することが出来ました。
とても静かでしっとりとした匂い湿度がまとわりつくような時間でした。
葉山先生と泉が1番お互いを必要としているタイミングで出逢うけれど、他の誰かでは成立しない運命の人との出会い。大人の狡さを強調しているのか、原作の葉山先生の気持ちが分かるシーンが削られて 観る人に委ねられている気がしました。何を考えているのか分からない葉山先生…松本潤さんの表情が良かったです。
坂口さん演じる小野くんも嫉妬に狂う役どころですが、何処か魅力的に感じました。
懐中時計に込められた思い、踏み出した泉の表情。
主題歌の歌詞と透明な歌声で泉の気持ちに触れながらのラストは泣けました。
ただ原作と終わり方の違い、着地点も変わってくるので…私は原作読まずに映画を観て欲しいと思います。
あの時葉山先生は何を考えていたかな…
未来の2人は…
自分の過去の恋愛…
帰ってからも余韻を残して離してくれません。
何度か観たいと思います。
試写会を見て
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