マグニフィセント・セブンのレビュー・感想・評価
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現代西部劇の傑作
とっても面白かったです。
まず、原案(の原案)になった、「七人の侍」と比べて七人のキャラクターの書き込みが足りない、という方がいるかも知れませんがそれはそもそもそうですよ^^;
何せ「七人の侍」は3時間半、一方こちらは2時間少々ですからね。。
それでも、十分、魅力的な七人だったと思います。
このコンビの前作「イコライザー」でも思いましたが、とにかくアントワーン・フークワ監督は、
デンゼル・ワシントンの活かし方
と、
悪役の描き方
がうまい!
悪役は「まったく同情の余地のない悪」であり、それとデンゼル・ワシントンが戦うことによって「やっちまえ!」と思います。
今作のヒロインであるエマも大変魅力的でした。
大スクリーンに西部の荒野が広がり、そこを馬に乗った主人公たちが駆けていく、、久しぶりに西部劇の楽しさを感じさせてもらいました。
よく出来てるじゃん、これ
西部劇好きな者としては十分及第点を与えられる出来。
オリジナルを踏襲した要素もあれば、全く排除したものもあるけど、まぁそんなに気にならなかった。
ただ当たり前だけど、ガンファイトはお釣りがくるほどのパワーアップ。
頼りがいのある男を演じさせたら髄一のデンゼル・ワシントン兄貴が、まさにこの役を演じるために生まれて来たかと思うぐらいのハマリ役。ところどころ『イコライザー』のマッコールさんになってたのは同じ監督だからか。
ハリウッド映画ではことごとく無感情な殺し屋役ばっかりだったイ・ビョンホンも、ようやく人間臭い役どころがやれてよかったんじゃないでしょうか(こっちでも殺し屋役だけど)。
予告で観た時にこれめちゃ面白そう! 観たい!! と思って観ました!...
予告で観た時にこれめちゃ面白そう!
観たい!!
と思って観ました!
自分の中で期待度が高かったのですこし物足りないかな?なんて思っちゃいました^^;
個人的に仲間を集めて悪を倒す感じの物語な好きなので、楽しく観れました!
酒場での盛り上がってるシーンほっこりしていい感じ(^^)
集められた仲間が最終的に3人しか生き残らなかったのは悲しかった( ; ; )
いい戦いだったと思います!
映画は良くもなければ、悪くもない感じでした!
好き嫌いがわかれる映画だと思いました!
なんでリメイク?
7人の侍、荒野の7人という名作をさらにリメイクするなら、作り手には、それなりの覚悟が必要なはずです。安易な作品作ってもファンを失望させるだけ。
さて本作ですが、一言で印象を言うと、なんとも薄っぺらい。7人の侍ほどの圧倒的な面白さは期待しないまでも、何か新しい切り口や感動が欲しかったです。7人のガンマンの顔ぶれに工夫は見られたものの、ドラマが希薄で、ゴレンジャーみたいです。
あとは戦闘シーンも人殺し過ぎ。敵・村人の人数と死んだ人数と生き残った人数の数、合わなくね(笑)。ディテールもしっかりしてくださいね。
悪と戦う男達の尊厳とその裏にある人間のサガ
入植して豊かな生活を築こうとするアメリカ。
そこにあって、富を独占する力あるもの。
それに立ち向かう男たち。
有り体にいうと、勧善懲悪型のストーリーなのですが、そのテーマは本当に深いなと感じました。
資本主義の名の下に、入植者の日々の幸せを作手して富を得る資本家ボーグ。「ここはもう土地ではない…私が目を付けた時点でチリとなった。20ドルで土地からでてけ」と武器で脅し、善良な市民を殺戮し、教会をもやし、自らの野望を遂げようとする姿はまさに悪。
ただ、こんな感じって、銃を使わないだけで現代も行われてるんだろうな…権力あるものの搾取…のわかりやすいストレートな構図が物語をある意味小難しくせず簡潔なストーリーになってるという側面もあるんでしょうねー。
そんな生きる気力をなくし、ボーグの手下ばかりがのさばる街に現れた黒いカウボーイ。そして、飲み屋でトランプに興じる不敵な笑みのイケメン。
これ、完璧もう簡潔に勧善懲悪が始まるストレートさ!
唐突に現れたカウボーイは酒場で悪党一味を一掃。みんなが慌てふためいて酒場をさる中、一人残るイケメン…。
程よい緊張感が絵になるシーンですね。
7州の治安官を兼ねるというチザムに街を助け出すことを頼むエマ。
そして、チザムは手コキの仲間を集めて、街の男たちを組織して、決闘を挑む…いやー。
馬の上でのガンアクション、ナイフやトマホークでの華麗な舞い、100発100中のガンや弓…そして、荒野を駆け巡るカウボーイ。昨今の派手なSFにはない、シンプルでストレートな格好よさがとても心地よかったです。ラストの決闘のシーンは本当に清々しいかっこよさ!
総力戦のなか4人が命を落とすわけですが、〇〇はインディアンに矢を何本も浴びながら最後まで倒れず立ち往生、一度逃げ出した〇〇は相棒の元に戻り、その友情の中で共に命を落とす。そしてファーディーが本当にズルい!ガントリングガンを相手に圧倒的劣勢の中で、単騎ガントリングに突撃…すんでのところで力尽き、最後の最後、タバコに火をつけ力尽きたと思いきや…いい男はの死に様は本当にいい男だなぁ…と(笑)
みな男の尊厳や男同士の友情の中で命を落とし、弱くも抵抗しながら、人としての尊厳を守ろうとする農民を助けて圧倒的劣勢の中で巨悪を倒す…という簡潔な物語が幕を閉じます。
ただ、頭の中に最後に残るのはチザムがボーグを追い詰めたシーン。
結局、この戦いは街を救うためであり、ただ一方で自らの復讐のためにたくさんの人を道ずれにしたという側面もあるのかな…復讐もある意味で人の尊厳を維持する一つの行為だとは思うのですが…いいえない、何だかずっと落ちない黒いものが心に残るラストだったな…と。
エマが「ボーグに街を取られる」と全財産でチザムを雇おうとし、夫が殺されたことなどを話して、チザムは街を救うことを決意する。
この中で、チザムがボーグのフルネームを知っていること、そして、エマに「目的は復讐か?」と問うこと。
この時点では全く気にしなかったですが、このシーンがラストはのの大きな伏線とは気付かんかったです…。
人は何のために生きるのか…何のために命をかけるのか…シンプルでストレートな構図の中に幾つかの人の生き方が滲み出るとてもよいお話だったと思います。
かっこつけなくていい
キャストが豪華だし、リメイクといっても様々な武器の使い手があったのは良かった
個人的にはイ・ビョンホンがかっこよくてイーサン・ホークがはまり役だったとおもう
ラストは意外だったけどあとあと考えるとベストかなって感じ
男達の生き様と死に様
ハリウッド映画らしい勧善懲悪ものは見ていてスカッとするし、理屈抜きで面白い。
冒頭部分、つまらないプライドから決闘であっけなく命を落とすシーンがあり、後々、決して「ムダ死」しない7人の闘い方が引き立ってくる。
実力派の俳優陣をキャスティングしているため、短い描写でも各人の個性がきちんと伝わってきて、闘い方の違いなどが存分に楽しめた。
「撃ち合い」と表現するのがしっくりする銃撃戦は、超人的な戦闘シーンに毒された頭には新鮮だったし、クラシカルな手段ながら次々繰り出される攻撃の数々は派手で見応え充分。
ただ一番の見所は、やっぱり死に様。
鑑賞後、「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」の斉藤始と真田志朗の戦死シーンをはじめ、いろんなキャラの死に様で友人と盛り上がってしまいました。
アントワン・フークワの最高傑作。ヘイリー・ベネットの凛とした美しさが印象的です。
凶悪なボーグ一家に支配された小さな町ローグ・クリークの人々は、教会で起こった暴行事件を機になけなしの財産を元手に賞金稼ぎの流れ者サムにボーグ一家打倒を依頼。サムはならず者たちを仲間に引き入れ町に乗り込み、一家に対峙する。
ボーグ一家の悪行三昧から決戦までをエモーショナルに描写、7人衆の各キャラクターを繊細なカットの積み重ねで立体化した後で無数の構図でスタイリッシュに7人衆を捉えており、まるで物陰に息を潜めて銃撃戦を見守っているかのような臨場感。映像も音響も奇をてらったものは一切ない直球勝負、『荒野の七人』のリメイクということでサントラもバーンスタインの有名なテーマを使用。
出演者は皆素晴らしく、特に未亡人エマを演じたヘイリー・ベネットが印象的。サムの「復讐を望むのか?」との問いに、「望むのは正義。その為なら復讐も受け入れます」と毅然と応え、町を守る為にライフルを手にするヒロインの勇姿はとても美しいです。アントワン・フークワ監督の最高傑作であることは間違いないです。
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