ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男

劇場公開日:

ミルピエ パリ・オペラ座に挑んだ男

解説

映画「ブラック・スワン」の振付師で、ナタリー・ポートマンの夫としても知られるパリ・オペラ座バレエ団の元芸術監督バンジャマン・ミルピエを追ったドキュメンタリー。ミルピエが350年以上の歴史と伝統に対峙しながら挑んだ演目「Clear, Loud, Bright, Forward」完成までの道のりを通じ、史上最年少で芸術監督に大抜擢されながらも、わずか1年半で芸術監督を辞任することとなったミルピエがパリ・オペラ座にもたらしたもの、伝統と革新がぶつかることで、オペラ座に刻まれた新たな歴史に光を当てる。ティエリー・デメジエール、アルバン・トゥルレーが共同で監督を務め、音楽をルー・リードやビョークの「メダラ」「拘束のドローイング」に参加したピアニストのニコ・マーリーが、衣装をファッションデザイナー、イリス・バン・ヘルぺンが担当。また、レオノール・ボーラック、ユーゴ・マルシャン、ジェルマン・ルーベをはじめとする、総勢24人のバレエダンサーが出演。

2015年製作/114分/G/フランス
原題または英題:Releve: Histoire d'une creation
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2016年12月23日

スタッフ・キャスト

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(C)FALABRACKS, OPERA NATIONAL DE PARIS, UPSIDE DISTRIBUTION, BLUEMIND, 2016

映画レビュー

5.0『個性で踊るんだ。合わせるのが今までもオペラ座だった。 だから、白...

2023年11月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
ネタバレ! クリックして本文を読む
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マサシ

3.5人間って素晴らしい

2018年8月29日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

楽しい

知的

若手でオペラ座の芸術監督に抜擢されたバンジャマン・ミルピエの、一つの演目を完成させるまでのドキュメンタリー。
バレエシーンは美しくうっとりして見入ってしまう。
伝統を重んじるオペラ座との葛藤は抑え気味で、たった一年半で辞任したことがすべてを物語る。

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いやよセブン

3.0MVっぽい映像。

2017年7月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

バレエものは見られる限り見るマイルール遂行です。
秋のスタンダード感のあるパリ・オペドキュメンタリーも楽しみ。

背中に問題なしってゆう日本語が張り付いたパーカー着てるダンサーがいた。
新作の作曲者の人が可愛かった。こんにちはーのハグで相手の背中をわしゃわしゃわしゃって指で揉む(カリカリするともいう?)仕草に、私の萌えごごろがメラメラした。
いつものことだけどコンテンポラリー作品の見どころがまだわからない私…なので何の踊りかさっぱりわからん新作でした。
指揮者も可愛かった。

スタイリッシュな映像なので、撮り手のフィルター(主観といっても良い)が強くて、見たいものが見えにくかった気もする。
映画って銘打っている以上、作り手の主観を通してしか我々は味わえないのだけど、ドキュメンタリーなんだから物語るスタイルよりも、出来事の記録としての性格を、強めにして欲しかったなぁと思ったり。

伝統に対する革新者の挑戦な訳なんだけど、ミルピエさんの率直なパリ・オペラ座批判をがんがん打ち出しながらも、あれだけのバックステージ映像が入るってことはパリ・オペラ座は作品を容認しているわけで。苦い気持ちもあるんでしょうが、ふところ深いなあと思いました。

結局なんでミルピエは辞任したのか。しかも後任オーレリデュポンでしょ?パリオペ生え抜きの元プリマへの転換の理由をさあ。経緯知りたかったなーなんて。

まあでも楽しめました。
オペラ座の屋根でパソコンぱちぱちとかやって見たいよね。一生無理だけど。

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だいず

伝統と異端と

2017年2月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

オペラ座の芸術監督になった男の初公演までの40日間を追った話

バレーのいろはも知らない自分は、ベンジャミン・ミルピエがナタリーポートマンの夫だくらいしか知らなかった、本作は彼の現体制への不満、バレーにかける情熱はヒシヒシと伝わってくるドキュメンタリーでした。

ダンサーの発掘や伝統に縛られない発想、ダンサーへの気遣いなど、異端児と言われている割に優しくていい人って感じだった。

作品全体がお洒落。出てくるのは美男美女ばっかりだし、音楽はカッコいいし、ベンジャミンは爽やかだし、屋根の上でノートパソコンいじったり、ドキュメンタリーと言いつつも映画のような出来だった。
カメラ何台で撮ってるんだろうとか、編集点決めながら撮ってるんだなとか、本人たちは絶対カメラ意識しちゃうだろうなとか、余計な事を考えてしまった。
作品に集中できなかったのか、延々映される練習と裏方の奔走を上手に演出、編集していて密着感はあるものの、ドキュメンタリーとしての作品を意識しているような気がして現実味があまり無かったように感じた。

ストライキで講演が中止になったりするのが当たり前だということも初めて知れてた。
ストを起こすのは劇場スタッフな訳だが、ダンサー達は一生懸命練習してやっと来た晴れ舞台を台無しにされて平気なのだろうか。
ストが解決したとしても、彼らと同じ現場で仕事をするのに抵抗はないのだろうかなどと考えてしまったが、お国柄なら仕方ないのかも知れない。

作品を通してダンサー達の努力と舞台上の演技は素晴らしく思ったし、ミルピエがどんな人物なのかが知れてよかった。

個人的にはマネージャーの女性が馴れない仕事やスケジュール管理などをしていて時折見せる困った顔がとても可愛かった。

邦題のサブタイトルが「パリ・オペラ座に挑んだ男」とあるが、芸術監督なら誰もが挑むだろうし、苦労しない人なんていないと思う、ミルピエだけが特別だとは思えなかったので、前任者達の事も配慮してもらいたいタイトルだなと思った。

劇中セリフより

「喜びが無ければ、人生に何の意味がある?」

まずは自分が楽しむ事が第一

好きこそものの上手なれ、好きでやってる事なんだから楽しまないに越したことはない。
好きな事を好きなだけ出来るように成りたいと思った。

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フリント