「映画史に残る歴史的な瞬間」アベンジャーズ エンドゲーム KI (@mebaru0141)さんの映画レビュー(感想・評価)
映画史に残る歴史的な瞬間
インフィニティ・ウォーの衝撃的なラストから1年、予告編を見てからも見る前からも、次作ではどうなるか予想した人は多いはず。エンドゲームに対する期待値は日に日に増していった。なんというか、もはや映画ではないものになってしまった。これは社会現象なんだと思う。
これ単体で見ても面白くないわけでは無いですが、とてつもなくMCUファン向けだったかな。せめてインフィニティ・ウォーは見とかないとね。それでも、まだこの映画作品の本当の良さは分からないと思う。
この映画を見る上で、必須となる過去作は、アベンジャーズとアイアンマンとキャップテンアメリカ、そして、スパイダーマンホームカミングかな。まぁ、MCU作品全部観たほうが良いに決まってるのだが...
かく言う私は、1作目のアイアンマンからしばらく間が空き、シビルウォーが映画館で上映されてる辺りで、「MCU来てるぞ!」と聞き、一から追っていき、作品を重ねるごとに広がる世界観にどハマりしたのだ。
だから、まだ1作も見てない人が羨ましくも感じる。素晴らしい作品群に、新鮮な気持ちで観られるなんて。
ということで、以下、ネタバレ含みます。
既に視聴済みの方のみでお願いします。
展開は大きく分けて3つのパートに分かれてる。タイムトラベル前、中、後。
まずはタイムトラベル前。このパートはかなりゆったりとした時間が流れてる。冒頭なんか生前葬じゃないか。からの、いきなりっな展開に驚かされつつも、徐々に方向性が見えてきて、明るいいつものMCUになった。
続いてタイムトラベルに入る中盤は、長年のファンが喜ぶ要素満載。中弛みなんかない、むしろ中盤こそが醍醐味になってる。3時間の長さを感じさせません。
個人的には、"タイムトラベル"って「危機が起きたとしても、結局また戻せられるんでしょ」と思ってしまい緊迫感がなくなるのであまり好きではない。
しかし、本作のタイムトラベルはこれまで培ってきたMCU作品へのリスペクトが強く、過去作に更なる付加価値を加えた。MCU史上最高のシークエンスとなった。
2012年ニューヨーク、2013年アズガルド、2014年モラグへと散らばるアベンジャーズ。
個人的に過去作を見直す機会を設けなかったので、逆に懐かしさに駆られました。アベンジャーズ第1作目の円形とかね。
ロキが出てきたところ、ダークワールドではギャグだけど、あまりにもくどすぎるからどこまで考えられてたのか知らんけど、ここできたか、みたいな。あと、ナタリーポートマンが出てきたとこは嬉しかったです。
GotGの例のOPが聞こえてからはアガりっぱなしww
いよいよインフィニティストーンを集めきりタイムトラベルを終えた後半パート。いよいよサノスとの最終決戦!
「Avengers Assemble!」
相変わらずのルッソ兄弟の交通整理力、ガントレットを中心とした流れるような戦闘シーン。
女性ヒーローが一堂に映るシーンは興奮おさまりきれず。
あぁ、もっと観ていたい。
「I am Ironman」
アイアンマンとキャップの最終章として、素晴らしい。結局のところ、2人の物語でした。
アイアンマンの葬式
歳を取るキャップ
大号泣。
あぁもう、そうだよなぁって
ゆったりとした時が流れ、最高の終止符を打った。
(やや残念だったとこ)
・ソウルストーンのとこ、前作のガモーラの方が衝撃度が高かった。違う解決手段が見たかった。
・アメコミヒーローらしい戦闘シーンが少ない。MCU過去作の方が多いと思う。
・日本のシーンでポッカーン( ゜Д゜)
あえて書きましたが、これだけです。
寧ろ、よく3時間の尺で色々収まったなという感心と、今までありがとうという感謝が尽きない
もう色々と宇宙やらインフィニティストーンやらについて知ったら、フェーズ1のような過去にはもう戻れないのですよ。各作品で大活躍したヒーローも、見事に表現してくれたキャストも、製作に関わったスタッフも、そして、見守ってきた我々観客も、この10年で築かれてきた一体感、これぞアベンジャーズ。