「前回よりかなり劣る!!」アベンジャーズ エンドゲーム アンジェロさんの映画レビュー(感想・評価)
前回よりかなり劣る!!
サノスの圧倒的なパワーとクライマックスの連続だった前回より、かなりつまらなかったです。三時間はきっちり、日常パート、過去パート、荒野でのバトルとエピローグと分かれていますが、特に最初の一時間は台詞ばかりでTVシリーズのような感じでした。現在まったりと暮らしており、命の危険もないので、過去に戻るモチベーションが薄かったです。世界最高峰のヒーロー映画を一年待ったら、過去に戻って解決するような話だったので、安直でがっかりでした。ラストバトルは洋ゲーのムービーを観ているみたいで、サノスとキャプテン・マーベルのパワーも物足りなかったです。その後もダラダラと続き、制作者とキャストの自己満足のような締め方でした。洗練されておらず、キレのない脚本(特にギャップが寝言ばかり言っている)ですが、ソーと母上の会話だけ良かったです。昔のキャプテン・アメリカが好きなので、エレベーターのシーンも短いですが少し楽しめました。スタークに女児がいるのが個人的には嫌でした。ハルクは前回、泣き喚いて全く戦いませんでしたが、「戦って負けた」とドヤ顔で語ったり、「ストレンジがサノスにキューブを渡しましたあ」とゲロったり、かつては暴走すれば最強のイメージでしたが、もはや小物感が半端なかったです。何か良く分からないが超理論でアントマンの装置を使って過去にワープできる→サノスより先にキューブを集めて指パッチン→みんな甦ったのでサノスをボコッて終了、というシンプルなプロットのはずが、変に小賢しく肉付けしてダラダラと長いので、爽快感やスピード感もなくヒーローものとしては不満でした。例えばスタークとストレンジという、どちらも我が強く面倒臭いキャラで共闘しなければならない状況等、前回の方が見所はあったと思います。