「終演」アベンジャーズ エンドゲーム U-3153さんの映画レビュー(感想・評価)
終演
さぞ盛大な打ち上げだったのだろうと思う。「皆様、お疲れ様でした」との言葉がよく似合う幕引きだった。
それにしても壮大な作品だった。
タイムトラベルものはあまり好きではないのだけれど、総集編としては良かったのではと思える。
ところどころに"お遊び"ともとれるカットがありはしたものの、まぁ"悪ノリ"と思えば微笑ましくもある。
なんせ…とてつもない期間を有したプロジェクトなんだもの。
サノスのインパクトとしては、前作の方が強烈ではあったのだけど、シリーズ史上類を見ない静かな滑り出しが不穏な空気を増大させてくれてゾワゾワする。
ラストのごちゃごちゃ感は否めないのだけれど、ヒーロー大集合の定石からいけば、ツボはガッチリ押さえてありアガる。
時折挟まれる静かな引き絵の効果が絶大で…ヒーロー達の不安感や決意を鮮烈に伝えてくれる。
色々と切り口が違った本作品。
思えば「マーベル」の成長と歴史の代名詞とも言える作品だ。
このシリーズが映画界にもたらした改革も恩恵も計り知れないと思え…偉大なる作品の終演を拍手と喝采で讃えたい。
キャプテン・マーベルはやはり最強だったのだけど分量としては少なく残念だった。
真田さんの登場には驚きもしたのだが…なぜにあのシーンにあれほどの尺を使ったのか疑問であった。各国用の販促シーンが実は用意されているのかしらと疑問を抱く。
そして、あれほどの科学力を有する世界であっても、カタコトの日本語しか話せない世界観に首を傾げる。
冒頭のスタークの痩せ衰えた姿に戦慄を覚える。アレもCGなのかしら?違うのだとしたら、命がけの役作りではなかったのかと敬意を抱く。
アントマン…覚醒すんのかと思ったら何の変哲も無かったなぁ。