「正義が大好きすぎるアメリカの姿。その一時代を画する象徴的大作」アベンジャーズ エンドゲーム AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
正義が大好きすぎるアメリカの姿。その一時代を画する象徴的大作
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メインディッシュ級の英雄が次々に活躍し、持ち味活かした連携技で極上のマリアージュ、ヒーロー側がほぼ全員登場する総力戦のハイライトはもはや絢爛たる大宴会。正義の味方の満漢全席といった趣だ。
11年で全22作、MCUの総決算にふさわしく、時間旅行を物語上の強力なエンジンとし、半分消滅したヒーローたちの再招集に道理を与え、過去作で描かれたさまざまな時代と当時のキャラも登場させる同窓会的な懐かしさも提供。膨大なキャラを3時間のドラマに織り込んだ脚本陣の剛腕に感服するが、着想としては先行した「X-MEN:フューチャー&パスト」に、初期三部作のキャストと前日譚シリーズの新キャストを引き合わせた妙手の点で軍配を上げたい。
正義が大好きな米国らしい映画だ。サノスに「ダークナイト」のジョーカーほどの“悪の魅力と哀しさ”があれば、本作をより好きになれた気がする。ともあれ一時代を画する象徴的な作品ではある。
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Kiyoshi_noridakeさんのコメント
2019年5月28日
サノスの魅力は前作で盛り込み済みです。
ヒース(ジョーカー)ほどの狂気&悪の魅力を込めちゃいますとマーベルの魅力もアベンジャーズの存在感も霞んでしまいますよ。
最近のDCが失速してるのも良くも悪くもノーラン「ダークナイト」が完璧すぎた作品であることと、バットマン対スーパーマン(3時間バージョンではない方)が失敗してしまい、変にそこでアベンジャーズmarvelの要素を取り込もうとして従来のファンからもソッポを向かれる悪循環に陥ってしまっているからなのだと個人的に思っております。