「ファンがいいなら、それでいい!」アベンジャーズ エンドゲーム Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ファンがいいなら、それでいい!
最後キャプテン・マーベルが『運ぼうか?』って言ってないで、手袋はめて指パッチンすれば大団円だったんじゃないかな。どうしてしなかったんだろ。
オープニングいいんだよね。ホークアイの平和な生活が一変して「そう言えば前作でひどいこと起きてた! なんとかしなきゃ!」って気分になるの。「こりゃ今作は期待できるぞ!」って思ったね。
御都合主義的にアイアンマンも復帰して、よせばいいのにどうでも良い喧嘩をキャプテン・アメリカとして、この辺のやり取りどうでも良かったな。それでサノスのとこ行って、ソーがあっさり殺すよね。「ここでエンドロールでも面白いな」と思ったの。もう、この物語世界に興味がなくなってたなあ。
それで五年経つんだけど、都市がほとんど復興してないのね。人口半減って、そこまで威力あるかな。ものすごい勢いで残った人たちで復興させる気もすんだけど。
それでアントマン来てさ。せっかく量子力学持ち出したのにタイムトラベルだって。「みんな量子レベルに分解されただけだから、量子を再結集すれば復活だ!」みたいな話にすんのかなと思ってたんだよね。違った。
そして「このタイムトラベルはタイムパラドックスは起こりません」って説明を台詞のやり取りでやって、過去に飛ぶと。
それで「ヒーローといえども、心は普通の人だから大変なんだよ」って話を一通りすんのね。これ、いるのかな。
アベンジャーズって基本はズガン、ドカン、バキューンって話だと思うんだよね。ドラマパートなくて良い気がすんの。入れてもいいんだけど、心情変化を描くって尺が必要だよね。でも、全員分それやってる尺はない! となると、「はい、二人は喧嘩しました。でも気になってます。最後は力を合わせます」って簡単な説明でやるしかないの。なら、最初から無くてもいいと思ったな。
でも、マーベルファンだったら、この簡単な説明で十分なんだよね。背後の心情変化は、これまで観てきた作品で補えるから。僕は観たはじから内容忘れてくから、そうじゃなかっただけ。
それでドラゴンボール集めるようにストーンを集めると願い事がかなってみんな元に戻りました。サノスがタイムトラベルして未来に来ちゃって再戦です。ピンチだ!と思ったら蘇った皆が来た!
ってなるんだけど、この布陣で前作やって負けてるからね。
そうそう、キャプテン・マーベルが前作との差なんだよ。だからやって来て形勢逆転ね。多分、こいつ一人でサノス軍と戦ってもかなり良い勝負のはずなの。
まあそれで作り手側の事情全開でアイアンマンが指パッチンしておしまい。
ストーンがドラゴンボール化してて、タイムトラベルも自在にできる設定になったから、また誰かがその気を起こせば、サノス復活できるね。
最後はキャプテン・アメリカが人生をやり直しましたって。タイムパラドックス起きない設定だったら、年取ったキャプテン・アメリカとみんなは会えないからね。
正直、映画としてはどうかと思うんだけど、知ってるヒーロー/ヒロインが皆でてて楽しいし良いんじゃないかな。
アベンジャーズシリーズ全作観てから行けばそうとう楽しめるけど「その時間あったら、他の映画観るわ」と思う人には向いてない映画だね。