神のゆらぎ
劇場公開日:2016年8月6日
解説
「Mommy マミー」「わたしはロランス」などで若手実力派監督としても高く評価されるグザビエ・ドランが、俳優として出演したサスペンスタッチのヒューマンドラマ。エホバの証人である看護師と白血病のフィアンセ、情熱的な不倫を続ける初老のバーテンとクローク係の女、互いへの失望を偽りながら暮らすギャンブル狂の夫とアル中の妻、取り返しのつかない過ちを償うためドラッグの運び屋となる男。墜落する運命にあるキューバ行きの飛行機を終着点に、それぞれの決断が思わぬところで他人の運命に影響を及ぼしていく様子を、複数の物語が過去と現在を行き来しながら交錯する巧みな脚本で描き出す。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2016/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2016」(16年7月16日~8月19日)上映作品。
2013年製作/109分/カナダ
原題:Miraculum
配給:ピクチャーズデプト
スタッフ・キャスト
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2017年5月25日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
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宗教とは、やはり信仰心のない人間からするとどこか不思議なものである。信者にとって教義が心の拠り所になるのだろう、ぐらいに考えていた。否定も肯定もしない感じ。ただ、この映画はわりと思い切って宗教という存在や、それに付随する神の存在を真っ向から否定していると思った。神がいるなら、白血病の青年も助かったし、飛行機だって落ちなかった。神の御言葉に従っていることだけが正しいのだろうか。教義は、生きていく上で衝突する様々な疑問を解決する鍵にはなりうるが、死後どうなるかは示してくれていても、実際に人命が危ぶまれたその瞬間には、何の救いにもなってくれない。ジュリーは人の命を救う仕事をしているのに、自らの信仰心ゆえ、輸血を拒否する。それってどーなのよ?彼女のジレンマがよく描かれていたと思う。映画の内容とは関係ないのだけど、フランス語の映画が見たくて本作をチョイスした。やっぱりフランス語の響きって美しいなぁと思いました。
輸血禁止の信仰、飛行機墜落に繋がるそれぞれの人物、万能な神は存在しない。
2017年4月16日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
グザヴィエ・ドランが主演というよりマリリン・キャストンゲが主役。
キューバ行きの飛行機事故繋がりで交錯し時制が前後する4つの物語
私の選択が、知らない誰かの運命を変える。
マリリン・キャストンゲの薄いグレーの瞳が印象的
エマニュエル・ベアールに似てる
2017年4月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
すごく不思議な作品だった。
理解に苦しんだ…というか、考えさせられた。
いくつかのストーリーが入り組んでいるのだが、それがひとつの飛行機事故で繋がっているのだ。
人々の運命は神に委ねられているのだろうか…
とても不思議な感覚に陥る作品だった。