太陽の塔

劇場公開日:

太陽の塔

解説

1970年に開催された大阪万博のシンボルとして芸術家の岡本太郎が制作し、万博終了後も大阪のシンボルとして愛され続け、2018年3月には48年ぶりに内部の一般常時公開も始まった巨大モニュメント「太陽の塔」のドキュメンタリー。日本中が高度経済成長に沸く中で、「人類の進歩と調和」をテーマに掲げて開催された大阪万博。岡本太郎は、異彩を放つ約70メートルの塔にどんな思いを込め、何と戦い作り上げたのか。当時、岡本太郎の周辺で太陽の塔の事業に関わっていた人びとの証言、さまざまな分野の専門家やアーティスト、クリエイターのインタビューなどによって、岡本太郎からの、そして太陽の塔からのメッセージを検証していく。監督は安室奈美恵、AKB48、Mr.ChildrenのMVや数々のCMを手がけ、公募によって選ばれた映像ディレクターの関根光才。

2018年製作/112分/G/日本
配給:パルコ
劇場公開日:2018年9月29日

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(C)2018 映画「太陽の塔」製作委員会

映画レビュー

0.5なんか気持ち悪い

2021年8月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

単純

難しい

2時間ずっと鑑賞していて商業映画の🎞限界も感じました。内部公開に間に合う様に。2021年ではコロナで外出厳しいが、やっぱり生きているなら現物を体感するに限る!万博公園に行きたくなります。この作品(太陽の塔)は言葉では表せないリテラシーでは解決出来ないかもしれ無い様に感じました。人それぞれが無意味に有意義に生きねばと言う(自己解釈)メッセージみたいなものが伝わりました。岡本太郎がもしこのコメント見る事が出来れば喜ぶかもしれません。そう一人で感じる現在です。

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コバヤシマル

2.0ただ現物見るに限る。

2021年2月8日
iPhoneアプリから投稿

この映画のつまらなさが逆に映画などで語れぬコレの存在価値をより肯定するというアイロニーなら成功作か。
言葉を受付けぬコレにつき延々続く小理屈インタビュー(ほぼ既知情報)、荒野に置いたりプロ舞踏家を呼んだりの超蛇足。
当り前だがコレはただ現物見るに限る。

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きねまっきい

3.0太陽の塔は、人類への供物だ。

2020年4月29日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

識者たちのインタビューから、太郎が太陽の塔に込めたメッセージを紐解く。熊楠の曼荼羅との類似性など、太郎の文化論に傾倒する僕にはとても刺激的だった。観終えると「太陽の塔は人類への供物」の言葉がしっクりくる。

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栗太郎

3.5評判はよくなかったのに観たらおもしろかった映画

2019年1月27日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この週末、観たい映画がまだ公開前で、それでもなんか映画が観たい衝動に駆られ、地元映画館をチェック。
映画「太陽の塔」は公開当時見逃したのだが、岐阜の関市で上映中と知り、タイトルはいいとして中身はどうなのか、行くかどうかの判断材料としてググってみる。
いつもは何も調べず直感で行くのに、太陽の塔だけにハズレたら嫌なので。
作り手側の情報でなく、一般客の反応はどうだったか。
結果、あまり評判はよくなかったようだ。
前半の太郎を探る部分はよかったが、後半いきなり311の話になって評価はガタ落ち、批判的な投稿をたくさん目にした。
よっしゃ、それおもしろそうじゃん、みにいこっと!
ということで、昨日観てきました。
岡本太郎のドキュメンタリータッチな部分もあるけど、監督が厳選した人物がインタビューで語ったであろうシーンの必要最小限の言葉尻でカットされ、矢継ぎ早に次々登場人物が入れ替わる。
あの人の話をもっとききたかったとか、話を噛み砕く余裕もないほどに、入ってくる多くの重要な情報を追うのに精一杯となり、複数の証人からひとつの大きな括りで1章から9章まで、一気に見せていくというやり方。
1章の万博で、当時をふり返るおさらい的な内容。
2章の創造で、当時のプロジェクト秘話が明かされる。
3章の太郎で、その生い立ちからパリで画家となり日本に戻ってのルーツ探し。
4章の起源で、いよいよ縄文に迫る。
鹿踊りに、アイヌのイオマンテ。
久高のイザイホー。
ウポポのシーンで、マレウレウも出演してました。
5章の支配で、太郎が感じていたであろう日本社会に対する違和感。
自発的隷属について。
まったくその通り。
これにつきる。
このことき気づいてない人が多いからこそ、映画の評価に311ときいただけで拒絶反応する人が続出したわけだ。
6章の神話で、311をふり返り、大阪万博のテーマ「人類の進歩と調和」の中で原発を人工の太陽とする矛盾に真っ向から批判した作品として太陽の塔が作られたことが浮き彫りにされる。
原爆による被爆国が迎えた高度経済成長。
明日の神話もしかり。
つまり、太陽の塔と同時期の「明日の神話」は2つでセット。
痛烈な批判の上に作られながら、そこには生命の根源が剥き出しに表現されていた。
7章の共鳴で、南方熊楠の南方曼荼羅が出てくる。
8章の曼荼羅で、太郎本人が「太陽の塔はマンダラなのである」と書き記したことへの本質に迫る。
チベットのマンダラは宇宙を三次元に立体化したもの。
それを上から眺めて平面図に落とし込んだのが曼荼羅図。
知らなかった。
初めて映像で見たけど、自分で想像していたものと同じだったからびっくり。
そして古代の太陽神への供物、捧げものであるトルマ。
これも知らなかったけど、まさにその形は太陽の塔とそっくりだった。
9章の贈与で、これらの全体像から太陽の塔とはいったい何だったのかへの結びの章へ突入。
太陽の塔は、万博だけでなく未来の人たちに対する贈与だったのだ。
以上、簡単にまとめたつもりでもこんなにおもしろい内容なのに。
貴重で重要な話ばかりのインタビューを上映時間に収めるために、編集テクニックで神業のように仕上げたのでしょう。
とにかく、膨大な情報が詰め込まれたドキュメンタリー映画でした。

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fuhgetsu