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映画「シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ」 シュガー・ブルース 家族で砂糖をやめたわけ
劇場公開日:2016年7月23日
解説
妊娠糖尿病を告げられたチェコの映画監督が、砂糖と健康問題に迫ったドキュメンタリー。チェコ共和国出身のドキュメンタリー映画作家アンドレア・ツルコバーは、妊娠糖尿病を告げられたことをきっかけに、生活から砂糖を取り除くことの困難さに直面する。精製された砂糖はそんなに体に悪いものなのかということに疑問を抱き、子どもの発達に妊娠糖尿病が影響を及ぼしたのではないかという母親としての不安にも駆り立てられ、ツルコバーはカメラを片手に調査を開始。世界各国をまわり、科学者や研究者、医師、糖尿病の患者から、政治家やジャーナリストにも取材し、砂糖業界の闇や砂糖の危険性に切り込んでいく。
2014年製作/81分/G/チェコ
原題:Sugar Blues
配給:T&Kテレフィルム
スタッフ・キャスト
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2016年9月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
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砂糖の有害性に関するドキュメンタリーは他にもあるが、糖尿病に
掛かり、しかも妊娠中のために子供にまで悪影響を与えてしまったという、ショッキングなイベントを出発点として、母親として如何に生活から排除していくか、結論や方法を考え出すまでを描いた、新しいタイプの映画だったように思う。
時代に連れて過剰摂取になってしまったがために砂糖の持つ悪影響が目立つようになった。勿論(精神的にリラックスさせるなど)良い面もあると思うのだが、その適量を守ろうと思うと現代環境では難しい。そのため、完全に砂糖フリーの生活をしようと思うと、周りの人々(家族でさえも)にも変な目で見られる…
砂糖が身体の中でどう動くから悪い、といった学術的な内容ばかりでなく、上記のジレンマのようなリアリティーある話がどちらかと言えばメイン。これは、監督が一人の母親であり、家族の健康を支える立場にあるからこその構成だと感じた。
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砂糖の身体に対する悪影響を分かりやすくレポートしています。監督・主演のアンドレア・ツルコヴァーのシュガー・フリーの生活やデモ活動の様子も描かれています。映画のタイトルは、40年前に出版された『Sugar Blues』という書籍にちなんでつけられたものです。既に砂糖の危険性は記されていましたがいつしかその声は聞かれなくなり、多くの砂糖があらゆる形で食品に混ぜらせて出回っています。何故これだけ危険な砂糖が安全と謳われて出回っているのかも取材しています。経済の自由主義がもたらす私たちへの被害を考えさせられました。
健康は一度病いに犯されると完全に元に戻すことは難しいものです。なってからではでなく、平常にかけがえの無い心身を傷つけないよう心がけなければいけないと感じました。
2016年7月24日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
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公開日に鑑賞。
翌日ならツルコヴァー監督の舞台挨拶があった(@横浜シネマリン)との事、残念。
砂糖をやめるという事はどういう事なのか、気になって公開までの日々を悶々と過ごしていました。
精製された砂糖の健康への影響は多少知っていましたが、日本よりもっと多量の砂糖を摂取するであろうチェコ(砂糖輸出大国とは知りませんでした)の人々の具体的な食、そして砂糖への依存を見て衝撃を受けました。
弊害がこんなにも目に見える形で人体へ出ているなんて。
一度は指摘された砂糖の危険性は、おそらく利権が絡んだ業界のチカラによって「安全である」とアピールされ、今に至ります。(日本でも砂糖を摂ろう、というCMがありましたよね)
人々は安心して砂糖を摂取し、2度と食生活を省みようはしません。そして少しずつ蝕まれ、その弊害は次の世代へ持ち越されてゆくのです。
ひたすら恐ろしい。
映画を観た直後は一切砂糖を摂りたくなくなりました。が、私達の食生活は既に多量の砂糖に塗れており、日常生活を送りながらツルコヴァー監督一家のように、徹底的に排除するのは困難です。
以前、添加物の危険性について書かれた本を読んだことがありますが、その時と似たような恐怖を感じました。
砂糖や添加物を用いない安全な食事を作ることは、実はとてもとても手間のかかること。コンビニやスーパーの惣菜、ファミレスやチェーンのファストフードで提供される食べ物がなぜ安いのか。それは人間の手間を添加物で補っているからです。
対価として、私達は自らの健康を差し出しているのです。
惣菜であれば買う前に、容器の裏を見てみる事をおすすめします。恐ろしい量の添加物がシールに明記されていますから。
砂糖も同じこと。
継続して消費者に購入させるよう中毒性をもたらす味の比率を見極め、砂糖や添加物で味付けし、消費者の健康と代金を対価に販売する。
日本に暮らす以上、砂糖や添加物からは逃れられません。食事に余程の手間と時間とお金をかける覚悟がない限りは。
危険性のあるものを全て排除することは不可能に近いです。ならばなるべく摂取量を少なくするしかありません。
昼食のお弁当だけでも手作りにして、既製品を使わないようにした所、しばらくしてカップラーメンやファストフードが欲しくなくなりました。嫌な味が口に残るのが気になるからです。
ツルコヴァー監督に会えたら、末のお子さんがその後どうなったのか聞いてみたかったです。それこそが答えのような気がして、とても気になっています。
2016年7月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
30歳間近の映画監督アンドレア・ツルコヴァーは、3人目の子供を妊娠していた。
このとき妊娠糖尿病を患っていた彼女は、上のふたりが先天性の小耳症ということもあり、3人目の妊娠に不安を抱いていた。
自分の母親も妊娠中に甘いものばかり、それも砂糖ばかりを摂取していたこともあり、砂糖の危険性について調べてみることにしたところ、かなり危険度が高いことがわかってきた。
そして、調査を進めるうちに、砂糖製造業界に裏があることも知るようになっていく・・・
というハナシで、精製砂糖の危険性がわかりやすく訴えられたドキュメンタリーとなっている。
この映画を観たのがきっかけで、その後、少々ネットなどで調べてみると、砂糖には、原材料を煮詰めてつくる含蜜糖と、蜜成分を分離したものをさらに精製する精製糖に分類され、この映画では精製糖の危険性を謳っている。
含蜜糖も精製糖もあまり聞きなれない言葉だけれど、含蜜糖の代表は黒砂糖で、精製糖の代表は(というか、ほとんどの砂糖はこれにあたる)上白糖やグラニュー糖。
精製の過程で様々な触媒を使って、糖成分(甘味成分)だけを取り出していくのが、精製糖。
精製糖は、精製の過程で原材料が持っているミネラルなどの成分が減って糖成分が残るわけだけれど、それにより、糖成分は化学的には単純構造で(いわば)薬品成分に近く、過剰摂取をすると人体に影響が大きくなってしまう。
そして、それらの精製糖は、加工食材に多く含まれており、知らず知らずのうちに、過剰摂取してしまっている、とこの映画では警鐘を鳴らしている。
ふーむ、そうなのかぁ。
ということで、映画を観た後に近所のスーパーに立ち寄ったところ、たしかに、成分の中にかなり「砂糖」の文字が見受けられる。
よく食べる食パンなんかだと、小麦粉の次に書かれているのが「砂糖」。
お、ちょっとびっくり。
さらに、砂糖コーナーの棚に並んでいる砂糖の袋をひっくり返してみると、製品名はさまざま。
「砂糖」だったり、「上白糖」だった、「三温糖」だったり。
これらは、すべて「精製糖」。
いつも使っているのはテンサイ糖というやつだったが、これも「砂糖」。
結構、精製されているわけですなぁ。
ちなみに、黒砂糖と表記されていた商品は、ごくわずか。
氷砂糖にいたっては、原材料が「砂糖」だった。
おっと、映画からどんどん離れて行ってしまうが、それだけちょっと衝撃があったということ。
そして、映画は、ひょんなことから、砂糖業界の裏事情まで知ることになる。
例えば、医学者を使って砂糖の安全性をアピールしていたり、アフリカにおいては砂糖の原材料サトウキビを生産するために土地を買い占めて、先住民を追い出していたりとか。
まぁ、そのあたりは、他の製品だったりなんだかだったりの常套手段なので、それほと驚いたりはしないが、やっぱりな、って感じがする。