ひるね姫 知らないワタシの物語のレビュー・感想・評価
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詰め込めすぎでは…
これだけ詰め込んでコロコロ展開が変わると一歩間違えたらカルト作品になっちゃうと思うけど。 夢に家督争いにエバに、おまけにベイマックス似も出てきちゃうし。 高畑充希のセリフへ萌えますね。 ただお話はやっぱりついていけなかった…
普通に面白かったです!
レビューに難しかったとか意味が分からなかったとかいうのが結構あるけど
私からすれば分からない意味が分からないんですが…
そういうレビュー書いてる人
想像力とか理解力とか足りないんじゃ…失敬
(私も全部きちんと理解してるかは不問でお願いします)
夢と現実がちゃんとリンクしてたし
映像も綺麗かったし
現代の風刺っていう点で言えば
君の名は。とか
シン・ゴジラ と一緒やんなー
まぁでも好き嫌いはありそうですね
ちょーメカ愛感じた気がするものw
最後に
ココネのデイドリームビリーバー、最高でした
忌野清志郎さんが亡くなったお母様を思って原曲に詞を書いたそうなので、それを思うとまた感慨深い
解説(二回目観賞後修正)
二回目を観て確認。
ハートランド王国のハートランド城は人口の大半が城の自動車製造に携わるようになっているため、城への道は日々渋滞し、困窮な労働環境が蔓延していた。
ハートランド王の一人娘エンシェンは機械たちに意志を与えることが出来る魔法を扱える。その力を狙ってか、ハートランドは巨大な鬼と呼ばれる怪獣の襲来に悩まされていた。
国王は対鬼用巨大人型兵器エンジンヘッドを開発・使用するが、エンシェンは鬼は魔法でしか倒せないことを知っていた。
映画冒頭に描かれる世界は『エンシェンと魔法のタブレット』という名で、これは主人公のココネの父、モモタローが幼少期のココネに言い聞かせてた話だと中盤で判明する。
この夢が高校生最後の夏休み直前のココネの夢に頻繁に見るようになる。この話の真相をココネはまだ理解しておらず、どこで聞いた話なのかも忘れている。
父モモタローがココネが幼少期に聞かせていた自作のお伽噺。
現実要素も絡むイビツな世界設定の話である理由は、この夢の話がモモタローと死んだ妻、ココネの母のイクミの思い出話に準えているから。
【ハートランド城】
自動車メーカー「志島自動車」
【ハートランド王】
自動車メーカー会長でイクミの父である志島一心
【ピーチ】
町工場勤務のモモタロー(恐らく傘下)
【エンシェン】
一心の一人娘で技術者イクミ
【エンジンヘッド】
新型自動車
【魔法】
イクミ、モモタロー作の自動運転プログラム
【鬼】
会社の競合相手、ノルマや障害といった特定のものではない複合的な、会社にとって障害となるもの
「鬼」の解釈は曖昧なものの、作中、海から現れて自動車を食べ始めたり(外資系企業の勢力)、黒い鳥によりパワーアップしたり(SNSによる不利になる情報の拡散)など、会社にとって不利益となりえるものが鬼で表現されていると言ってもいい。
そして対抗できる魔法が本格採用が待たれる自動運転技術といのも、鬼が象徴しているものが何かわかるようになっている。
(新技術の成功で会社の危機を救えるという暗喩)
しかし魔法を訴えるのはエンシェンのみという話になっている。
これは終盤あたりに描かれるイクミとその父一心との確執によるもの。自動運転技術を推し進め、競合相手からリードを維持したいイクミと、
従来の形でより高品質を狙いたい一心との対立だ。
イクミの孤独な主張がエンシェンの魔法の話ということになっている。
そして夢の話ではピーチは海賊と称されており、エンシェンも途中から海賊の格好をしだす。
これはモモタローとイクミが会社の方針に見切りをつけて離れ、自力での自動運転開発を町工場で細々と続けていった“はぐれ者”となったから。
しかしイクミは事故により亡くなってしまう。
このことも『エンシェンと魔法のタブレット』で反映されている。モモタローは母の些末を娘にお伽噺として伝えていたのだ。
しかし完全な結末は存在しない。なぜならイクミ(エンシェン)は死んでしまうからだ。
ココネは度重なる夢の中でようやく気づく。あの夢は父の思い出であり母の思い出なのだと。父は母の話をしてくれていたんだと。
しかしその時見た夢の話こそ、『エンシェンと魔法のタブレット』の完結部分である。落ちていくエンシェン(イクミ)をピーチが見る以降は存在しない。あるいはモモタローはわざとそれ以降を作らなかった。作れなかったか。
この夢を見たことにより、ここから見る夢の話はモモタローのものでもイクミのものでもない、ココネが主人公の夢の話となる。
一心との邂逅を果たしたココネは、ここで夢に出てくる王が一心のことだと悟る。そこから映像では夢の設定で話が進んでいく。
この理解できない現象はすなわち、ココネの中で夢の話が現実をもとにしていたことの理解を示している。
それまでは父と母の話としか理解していなかったが、ここで答えあわせのように夢と現実の登場人物たちの辻褄を確認し、ココネは覚醒しながら眼前に起きていることを夢の設定として頭の中で出力していく。
なぜココネはそうするのか。それはその前に『エンシェンと魔法のタブレット』の悲しい結末を見たからだ。
あの結末を否定したい気持ち、つまり亡き母であるイクミを思う気持ちと、それを聞かせてくれた父モモタローを思う気持ちを、現実の岡山から東京への旅路の末に叶えたいということと準えてココネは見ているからだ。
しかし途中で悪役により家族の思い出の品タブレットを投げられ、高所からダイブしてしまうココネ。
ここから完全に夢の話として飛躍していく辺り、恐らくココネは気絶してしまったのだろう。
その後始まる鬼との対決は、ココネが主人公の新しい『エンシェンと魔法のタブレット』。
思い出した物語をもとに、会社の障害の象徴である鬼を打倒する話にココネが改変していく。それは志島自動車社長の一心が抱いていた娘への贖罪、オリンピックでの自動運転技術のお披露目という困難の突破だ。
かつてイクミと共に成し得なかったことの再チャレンジとしてココネは夢を再構築する。
そして娘は父を救いにハーツに乗って飛び立つ。
共に志島自動車社訓『心根ひとつで人は空も飛べる』に準えてて翼を生やす。理想が形になったことを表している。
しかし結末は皮肉にも『エンシェンと魔法のタブレット』のようなものに、現実になってしまう。エンシェン役はココネだ。
本社ビル吹き抜け30階からの落下寸前にモモタローが腕を掴む様はまさにあの結末の繰り返しだ。それも今回は遠く父を助けにやって来てくれた娘となって。
今度こそ失いたくない。娘の思いを無駄にしたくない。
この時にモモタローの脳裏に生前イクミに言われた言葉「ココネを守ってね」が聞こえ、直後に“家”に帰るようにしていたハーツが本社ビルに入ってくる。
悲願の自動車運転が施されているハーツ。モモタローとイクミの夢の証。そして序盤に写真であったように、ココネが小さな頃から身近にあったもの。
イクミの意思が乗り移ったのか、ロマンチックにも、ここのハーツは完全にモモタローとイクミの子であるたった一人のお姫様のココネを助けようとしている。
子守り話の中ではエンシェンという姫を守れなかったピーチ。
しかし現実世界はそうはさせまいと、ココネというモモタローとイクミ(ハーツ)にとっての姫を助ける形として、ビル内で落下していく。
除幕式が如く表れたハーツをもって、ここでようやくオリンピックのセレモニー計画をハーツにやらせるという形に決定する。つまり鬼は(現実に)倒されたということも意味している。
ラストでお盆の終わり。精霊馬をきゅうりから茄子へ変えるモモタロー。
あの夢を見始めたのは精霊馬を早めに飾りだしたときから。イクミに早く来いと言わんばかりに。
思い出という夢に抗うことで掴んだ本当の理想の夢。
イクミに対する後悔の念を断ち切り、イクミが夢見た家族の関係を成し遂げた家族の物語。
理解するために考えなければならないが、夢という過去にいくつも題材にされたテーマでありながら、ここまで分かりやすくしたのは素直に褒めたい。
ただ、無駄に長いしテンボも悪いし、演出も弱いため、そこらへんを解消してくれたら傑作になり得たはず。
キャラデザなどは素朴な感じで好きだし、なにより動きまくるから見ていて気持ちがいい故に、惜しい
父の物語
ある程度のリテラシーを持っていれば、普通に面白いです。
終盤の現実と夢が完全に混ざりまくった展開に引っかかると多分だめ。そういうもんだと思ってみると、まあ大丈夫。
祖父にせよ、父にせよ娘が男を救う話で、どちらかというと男性のほうが感情移入出来そう。
ある意味、巨大メカものだし。技術ものだし。
若い女性層には圧倒的に食い合わせが悪い。
ココロネひとつで伝わらない物語もある
細田守や昨年の新海誠に続けとばかりに、今年は気鋭のアニメ監督のオリジナル作が続く。
その先陣を切るのは、「攻殻機動隊S.A.C.」「東のエデン」などで知られる神山健治監督。
正直、この監督の作品をほとんど見た事なく、それでも印象としてはSFアニメの監督。
意外にも今作は、現代が舞台(東京オリンピック間近の2020年)。
が、至る所にこの監督印であろうSF要素が散りばめられている。
必須アイテムであるタブレットや顔に装着するアレ(何て言ったらいいか分からん)。
現代的であり、ほんの数年だけ近未来的。
とりわけ、もう一つの舞台である夢世界はビジュアルのオンパレード。
機械産業が盛なとある王国。
ちょっと古い時代を感じさせつつ、近未来な世界観。
その王国を襲う“オニ”。
それと対する巨大ロボット。
バトル・シーンはSFロボット・アニメの醍醐味充分。
魔法のタブレットや、車がトランスフォームした青いベイマックスみたいな“ハーツ”など、メカニック描写は凝っている。
話の方は…
幼い頃に母親を亡くし、岡山で小さな自動車整備工を営む父と二人暮らしの高校3年生のココネ。
ある時突然父が逮捕された事をきっかけに、知らなかった家族の秘密を知る…。
要は、死んだ母は実は超一流自動車会社の娘で、会長である父の跡を継ぐつもりでいたが、ヤンキーと駆け落ち結婚。絶縁。
母は生前画期的な無人自動車プログラムを開発していて、野心家な役人が狙う。
それに、ココネと父が巻き込まれ…というもの。
言ってしまえば、何て事の無い家族の秘密とある企業のゴタゴタ。
それを、ココネの現実社会とココネが見る夢世界をリンクさせて描いただけの事。
昨年から続く空前のアニメ・ブームの中、神山監督が贈るオリジナル作。ファンなら見逃せないだろう。
確かにそれなりには面白かった。が、昨年の記憶と記録に残るアニメ映画群ほどかと言うと…。
賛否両論、200スクリーン以上の大規模公開ながら初登場9位。100スクリーンほどの中規模公開の方が良かったんではないかと思う。
それに、もし昨年公開されてても、あまりヒットしてなかったとも思う。
ちょっと何を描きたかったのか分からなくもないが、本作の特筆点である現実と夢の交錯が、長所ともなり欠点のようにも感じられた。
ココネが最近よく見る夢が次第に現実社会とリンクしていって…という構成はユニーク。
夢世界はアニメならではのイマジネーションあるファンタジー。
が、それが時々現実社会の展開を邪魔している。
現実社会で劇的な展開になると、決まって夢世界となり、本音言うと、現実社会でどうなったか見たいのに…。
つまりそれは、現実社会の重要場面で、ココネが寝てるって事…? 何と緊張感の無い主人公…。
他にも、強引な点やツッコミな点もあったり。
策士、夢に溺れる…とでも言うべきか。
寝ないと話が進まないので主人公でありながらよく寝るココネ。
起きてる時は快活なミニスカ娘。
でも、これと言って何もしてない気が…。
高畑充希の声と岡山弁と歌は聞いていて心地よい。
監督が娘に見せたい思いで作ったという本作。
色々意味やメッセージは込められている。
娘の年齢にもよるけど…
まだ幼かったら、それこそ昼寝しちゃうと思う。
デイ・ドリーム・ビリーバー
個人的に良かったところはバックサウンドと高畑充希が歌う主題歌だけでした。 現実と夢の境が曖昧なのはいいんだけど切り替えが急すぎて不完全燃焼のような。だから何度か見れば分かるというものではなく、何度見ても退屈な作品です。 しかし前述の通りサウンドと主題歌には文句ないです。私はPVを観てこの二つで観賞を決めたようなものでしたし。
めっちゃつまんなかったんだけど…。自分がすごくキライなタイプでもあ...
めっちゃつまんなかったんだけど…。自分がすごくキライなタイプでもあって、全く楽しめなかった…。 現実とファンタジーの境目曖昧系苦手だわ〜。ポニョみたい。 一番良かったのはエンディングの歌でした…。
うーん
子供向けで楽しい面白いの表面的なものでした。
2020年を題材にしていたので、想像できる
想像しやすい範囲のSFがありました。
(今あるものを完成させたようなものです)
絵は無駄のない感じであまり手の込んでいるものとは言えないものでした。
前半のスローペースと後半の詰めた感じや
おかしな点が多々見られたのが残念でした。
もう少しで泣きそうだった、面白かった。
ストーリーは割とのんびり進むので理解しやすく、終盤はかなりグッと来て心温まりました。 魅力はキャラクターの良さと親子愛・家族愛に感動できることじゃないでしょうか。ココネちゃんが可愛いと思えない人はまずこの映画自体見てないでしょう。 題材がSFなので、人によっては設定の矛盾やご都合が許せなかったりもするみたいですが、個人的にはどうでもいいです。夢と現実のシーンが交互するのが面白く、感情移入して見れました。 ただ、一部で指摘されている通り、ある程度考えながら見ないと分からなくなるので、中学生より上ぐらいの年齢の人向けだと思います。キャラクターは万人向けですけどね。ターゲットが良く分からないというツッコミは正しいと思います。多分作りたいように作ったのでしょう。 あと、下村陽子さんの音楽が存分にらしさを発揮して映画を盛り上げていました。 このキャラたちが一回きりで終わってしまうのがもったいないと思っていたら、スピンオフが配信されているようなのでそちらも見ようと思います。
エンドロール
最近は最後まで楽しませてくれる。
『この世界』でもそうでしたが、本編で語られる事の無かった物語が流れます。
正直本編を観た後これを観たら、何故か本編がエンディングの為の演出だったのか?何て思えてくる位良かった(笑)。まあ謎が1つ解けるからかな。
酷評には値しない
存外スタンダードに作られてよく金曜ロードショウにやってたような作品 君の名は。が好きな人がこの映画くそなんて言うもんならどっちも見てないよその人。あれ見てても金返せなんて思わなかったもの。 これは平然と思わなかったもの。
よかった
おじさんが、女子高生の娘にまるで妻のように家事をしてもらって思いっきり慕われているという夢のような話を臆面もなく表現しているところが大変たのしかった。
メカニズムと魔法が同居するような夢の世界であったが、魔法の存在によってメカニズムがないがしろで全く無意味になっているのが残念だった。また、自動運転も興味がないというか反感を抱いているので、推されてもいい気分がしない。
現実の出来事と夢の出来事が相関させていることに無理を感じた。敵のヒゲに知性が感じられず、間抜けにしか見えなかったのも残念だった。
主人公の女の子がゴリゴリに美少女でなく、好感が持てる感じで可愛らしかったので、楽しかった。
一度だけでは不明な所も多かったけど、全体的には楽しめたよ。お父さん...
一度だけでは不明な所も多かったけど、全体的には楽しめたよ。お父さんかっこいいし、モリオも頼りになるし、あと、3回くらいみたいかも。
SF好みじゃないとキツいかも
同じ夢モノだけど君の名はとはちょっと違って、夢と現実がそれぞれに別々の世界でありながらもリンクしている設定でした。まあでも、多分夢の世界は結局は夢であって、閉じた世界なんでしょうけど。 内容はカバー画像からは想像もつかない完全なSF。夢の出来事とリンクする現実のテーマは、結論から言ってしまうと機械に対する姿勢です。あまり直接的に語られないのであくまで一つの見方になりますが、作者が伝えたかったのは、変化を恐れず古い因習を断ち切って夢のような新しい技術をもっと積極的に導入していくべきだ、ということだと思います。これが家族や会社の物語そして夢の物語とうまく繋がっています。 映像はとても綺麗で、瀬戸内の空と海と緑が鮮やかに描かれている。詳しくないですがメカもかっこよさげだし、空を飛ぶシーンの疾走感も凄かったです。キャラクターデザインも、(多分意図的に)可愛すぎない感じに作られててこだわりを感じました。 ただ問題は、すごくとっつきやすそうな宣伝をしておきながらSF色、具体度が高いので、いきなりで耐性がないとうまく入り込めない人が多いと思います。
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