ミス・ワイフ
劇場公開日:2016年8月13日
解説
恋愛や結婚に全く価値を見い出していないキャリアウーマンが、一転して妻であり母である女性になってしまったことから起こる騒動を描いたラブコメディ。勝訴率100%で高給取りの独身敏腕弁護士ヨヌが、ある日、不慮の事故に遭う。生死の境をさまようヨヌは、目の前に現れた怪しい男に、ひと月の間、誰にも正体を知られずに他人の人生を生きることができれば、息を吹き返すことができると言われる。その条件を飲み、目を覚ましたヨヌは、2人の子持ち主婦になっていた。内職や主婦同士の井戸端会議など、以前とは真逆の人生にパニックに陥るヨヌだったが……。ヨム役は韓国の国民的歌手で女優のオム・ジョンファ、主婦となったヨヌの夫役にソン・スンホン。
2015年製作/124分/G/韓国
原題:Wonderful Nightmare
配給:クロックワークス
スタッフ・キャスト
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”天使がくれた時間”を思い出しました。
人生を選択しながら生きているつもりでも
他にいろいろな道があるということですね。
家族というグループを選択するか、
ひとり、という強さを選択するかは、
その人生の中身によりけりですけれど。
2021年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー イ・ヨヌ(オム・ジョンファ)は、幼き時に両親を失い、自力で他人の力を頼ることなくソウル大を卒業し、敏腕弁護士として過ごす日々。
彼女が手掛ける案件は、低所得者層が住む地域の地上げ時期の前出しや、良いとこのボンボンが犯したレイプ事件を穏便に済ます事例など、報奨金は高いが、人間としては如何であろうか?というものが多い。
そんな中、彼女は”天の采配ミス”により、交通事故で早逝する。
だが、それは、天の瑕疵であった。
現れたイ所長(キム・サンホ:、無茶苦茶合っている・・)が彼女に提示した条件とは・・。ー
◆感想
・それまで、セレブなお一人暮らしを満喫していたイ・ヨヌが、突然、妻子アリ、お金なしの主婦になるギャップが絶妙に可笑しい。
ー が、夫ソンファン(ソン・スンホン)がイケメンで尚且つ、妻を深く愛する男であった事。
そして、彼に求愛したのは、妻である自分であった事。(そりゃ、そうだろう!)
且つ、彼が、妻に対する上司の侮蔑発言に対して、下した鉄拳。
”俺の女に何、言っているんだ!”
そして、彼がイ・ヨヌと同じソウル大学を中退し、公務員になった理由が明らかになった時。
ソウル大の法学部って、当時の日本で言えば東大、京大、東北大法学部に比肩する難関である。それを愛する女性に子供が出来たから“守らなければ”と中退して役所で働き始めた夫。
男として立派である。ー
・徐々に庶民の奥様の暮らしに馴染みつつあったイ・ヨヌであったが、町会長の女性に切った啖呵の見事な事。
ー 大変宜しい。水戸黄門のようである。印籠はないが・・。ー
・生意気な娘ハヌルが、憧れの先輩に非道な仕打ちを受けた後の学校側との面談シーン。
ー イ・ヨヌが、且つて敏腕弁護士として提示した示談案件と同様の学校側の示談を決然として、拒否するシーン。
トイレに中座し”私は、今まで何をやって来たのだ!”と深く悔悟する姿。
そして、席に戻った時に言い放った言葉。
”此奴が、海外に行ってもどんな手を使ってでも、レイプ犯である事を周知してやる!”
イ・ヨヌが真の母として発した言葉であろう。
頼もし気に母を見る娘の姿。ー
<人生は金が全てではない。
そして貧乏人で有っても人間として譲ってはいけない一線があるという事を鮮やかに切り取った作品である。
コメディ要素を織り込みながら、とても大切な事を描き上げた作品である。>
・この作品は、このサイトのあるレビュアーの方から、勧められていたが、鑑賞出来ずにいた。
配信会社を変えたら、観る事が出来ました。
美紅さん、有難うございました。
多謝です。
2021年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
稼ぎはいいが、いわゆる悪徳弁護士とも言える、冷徹でレイプ未遂事件をも示談させるイ・ヨヌ。漁師である父親が家族を捨てたことが原因で男嫌いになり、独身のまま39歳となっていた。天国の手違いで中継所でイ所長に「一ヶ月間全くの他人の人生を過ごせば現世に帰れる」と告げられ、イケメン公務員の妻として過ごすことになった。
結末も予想しやすいラブコメだったけど、法律の知識を生かした展開はさすがでした。レイプ事件(未遂)や業務上横領、そして役所の課長の贈収賄など、社会派の面もあるものの、コメディだけにオブラートに包んだような内容。
入れ替わりというSF展開は顔や名前の仕掛けもあったり、家族愛や男性不信を克服する過程も見事なものだったけど、イ・ヨヌという名前とカン・ソユンという名前がずっと引っかかってしまいました。中継所の説明もどことなく疑問だらけだったし・・・そのもどかしささえ無ければもっと良かった。
オム・ジョンファとソン・スンホンは実年齢もかなり離れているのに違和感ないほど。整形美人だけど、若く見えるなぁ。そして、キム・サンホもなかなかいい役でした。英語タイトルからすると、単なる夢だったのか・・・そんないい夢見てみたいもんだ。
2021年6月15日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
韓国映画で号泣ものといえば、なんといっても
『私の頭の中の消しゴム』❗️
まだ韓国映画鑑賞歴が短いので、客観性というか統計的な根拠は極めて乏しいという前提付きですが。
悲劇性とか切なさとかのテイストとは別モノですが、泣ける回数ではほぼ同レベル、互角の勝負でした。
デジャブ感のある設定なのに、ちょっと捻りを加えた脚本の絶妙なことったら半端ありません。
終盤の畳み掛けてくるような展開はお見事です。
水泳の北島康介さんのように、
超気持ちイイ❗️
なんも言えねー❗️
と叫びたくなりました。
オススメしてくださった美紅さんに感謝いたします。