殺人の輪廻

引き込まれドンデン返し要素もあるサスペンスだけど。
いろいろ粗も目立ち、えっ何故？どうして？
という部分も見受けられたのが残念。

結婚間近ながら車中でケンカして
彼女ユシンが何も無い道路で降ろせと喚き降りて
彼ナノ•チョルンも後で来ようと通り過ぎ、
来た時はユシンはいなかった。

キジョンのお誕生日🎂。
母にお祝いして貰っていたら窃盗で5年服役して出所して
来た父シン•ジチョルがやって来るが母が追い返す。
夜中寝ているところに父が忍び込み母を痛めつけるので、
娘キジョンが刑事に連絡したら直ぐに刑事が来た。
取っ組み合ううちに母が銃殺されてしまう。

惨殺死体で発見されたユシン。

しばらくして犯人シン•ジチョルが逮捕される。
憤るユシンの両親、ナノ•チョルン。

犯人の娘キジョンがいなくなって刑事サンウォンが
見つけて‥‥。

10年後、
高校生になったキジョンはジョンヒョンと名前を変え、
刑事の娘として暮らしていた。
新任教師はあのチョルンだった。
気が合いチョルンと親しく過ごすジョンヒョン。
しかし、チョルンはジョンヒョンの素性を見ぬいており、
殺そうと教室で首を絞めたこともあった。
↑みんな見ている中で⁉️

ジチョルがもう直ぐ死刑執行されるニュースを
見て心ざわめくチョルン。

ユシンの両親は面会と称して塩酸をぶっかけるつもり。
できずに林の中を彷徨う両親、遺体となり。
またその二人の姿を見て驚くチョルン。

やはりチョルンの心中はジョンヒョンを‥‥。
ジチョルの執行を見届けた二人。
チョルンはジョンヒョンをある場所に連れて行き、
後を追いかけるサンウォン。

ジョンヒョンが目覚めると括られたサンウォンの姿。

そして真相が明かされる。
あの時ジョンヒョンの母を撃ったのはサンウォンだった。
チョルンがジョンヒョンにサンウォンを
殺させようとするが‥‥。

婚約者を殺されたチョルンの想いが怖いと
思えるストーリー。
ジョンヒョンは何も悪くない。
サンウォンもはずみとはいえ母親を撃ってしまったのに、
暗にジョンヒョンのせいみたいにしてしまっていたのは
驚き‼️
そうしないとジョンヒョンを育てることもできないからか❓
チョルンだが、ジョンヒョンをジチョルの娘と直ぐわかる
のはおかしい、雑。

やはり感情で行動してはいけませんね。

脚本が良い。

何回かドンデン返しというか衝撃が走ります。

(あらすじも何も調べないで観た方がいい)

ハラハラするスリルやサスペンスを求めて観たけど､思ったよりロマンスやメロドラマが強くて､拍子抜け(笑)

まあ､コレはコレで良いけど…

終わりが良かった。

少し考えさせられた。

“殺人の輪廻”なんて言うと、例えば殺された主人公が前世の記憶を持って転生し、復讐する…みたいな超常現象的サスペンスを思い浮かべるが、勿論そうでなく。
ある殺人事件が時を経て3人の運命に影響を及ぼす。“殺人の因果”って方がしっくり来るような…。
内容的には安定の韓国サスペンス。

刑務所を出所した男ジチョル。幼い娘ジョンヒョンに会いに行くが、妻は離婚届済みで、話し合いも出来ぬまま追い返される。苛立ち隠せなジチョル男。そんな時会ったのは…
結婚を控えるチョルンとユシン。山道の車中で口論となり、車から降りたユシンをチョルンは置いていく。冷静になって引き返した時、ユシンは…。
山道を一人歩くユシン。そこで会ったのは、ジチョル。
ユシンはジチョルに殺された。
刑事サンウォンの捜査で、犯人はジチョルと特定。妻と娘の元に再び現れた所を押さえようとするが…
自分の娘を盾にするジチョル。
隙を突かれ、落としたジチョルの銃をジョンヒョンが拾い、その時銃声が鳴り響く…。
現場検証。チョルンは激しい憎しみをジチョルにぶつける…。
父親は逮捕され、母親も死んでしまったまだ幼いジョンヒョンを、サンウォンは引き取る。
そして10年後…
高校生となったジョンヒョンとサンウォンは仲の良い実の父娘のように。
ジョンヒョンのクラスに新任の担任が。若いイケメン教師に女子たちは色めき立つが、何処か陰が…。
その教師こそ、チョルン。ジョンヒョンが婚約者を殺した男の娘と知り、この高校にやって来たのだ…。

婚約者を殺された男。
犯人の娘と、引き取った刑事。
ある殺人事件が10年の時を経て、3人の運命を再び狂わす…。
殺人事件はいついつまでも関わった人々に暗い影を落とし続ける。
決してその悲しみ、苦しみ、憎しみから晴らされる事はない。
また新たな悲劇を起こす事も…。
その因果や負の連鎖は胸哀しいものあるが、ちょいちょい「？」に思う事も。
婚約者を殺されたチョルン。自分が婚約者を山道に置いてきたとは言え、事件直後は婚約者の両親にも激しい責められ、最も辛い位置かもしれない。
ジチョルに激しい憎しみを持つのは当然。だからジョンヒョンに当初は憎しみの矛先を向けるのも分かる。が、何故にサンウォンと対立する…？
サンウォンからすれば、犯人の娘と知って復讐に来た…との危惧はあるだろうが、チョルンがサンウォンに反発を抱く理由は…？ 仕舞いにはジョンヒョンにサンウォンを殺させようとするし。
娘を亡くした悲しみを乗り越えたユシンの両親。だが、本当は…。サブエピソードながら印象的。
実の父娘のように一見仲良し…に見えて、ジョンヒョンは時折サンウォンに鋭い眼差しを向ける。
実はあの時…
銃を拾った時、サンウォンとジチョルが揉み合いに。ジョンヒョンが「パパ！」と駆け寄り、母親がそれを庇った時、サンウォンが放った銃弾が母親を…。
サンウォンが誤殺してしまったのだ。幼いジョンヒョンは覚えてないかと思いきや、はっきりと覚えていた。ママを殺した男！
今も憎しみを持ちつつ、愛情たっぷり育ててくれた“パパ”。その鬩ぎ合い。
悲しい過去を持つチョルンにシンパシーを感じるストックホルム症候群であり、メロドラマ的でもある。
殺人犯の娘として周囲に知られ、意中の男子からも冷たい視線。
「私は何も悪くない！」…ジョンヒョンの心の叫び。
では、悪いのは誰か…？
そもそもの発端のジチョルか…？
常軌を逸したチョルンか…？
真実を隠したサンウォンか…？
各々の因果が当人たちに。

話的には悪くはなかったが、韓国サスペンスならではのインパクトにはちと欠けたかな。
が、温かいラストは良かった。

このキャスト達を活かすなら、
コメディ映画を作りたい

皆、演技派なのにシンドイ理不尽なストーリー

演技派揃いで持ち堪えたけど
もったいない