奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ
劇場公開日:2016年8月6日
解説
実話をもとに、学校から見放された問題児たちの集まるクラスが、ベテラン教師の情熱によって次第に変化していく様を描いたドラマ。貧困層が暮らすパリ郊外のレオン・ブルム高校。様々な人種の生徒たちが集まる落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンがやってくる。情熱的なアンヌは、生徒たちに全国歴史コンクールに参加するよう勧めるが、「アウシュビッツ」という難解なテーマに生徒たちは反発する。そこでアンヌは、強制収容所の生存者を授業に招き、彼らの経験を語ってもらう。その壮絶な話を聞いた生徒たちは、その日を境に変わっていく。本作にも出演したアハメッド・ドゥラメが自身の体験を映画化してもらおうと動き出したことから実現した作品で、ドゥラメはセザール賞有望男優賞にもノミネートされた。
2014年製作/105分/G/フランス
原題:Les heritiers
配給:シンカ
スタッフ・キャスト
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2022年4月15日
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鑑賞方法:VOD
内容は、フランスの問題あるクラスが共通の課題で一致団結と共傷感を感じる話。印象に残った言葉は『皆を信じてるのは私だけ?!』この瞬間に生徒達の心に響き空気が変わった。『僕たちには無理だと思う』非常に勇気ある一言だと感じた。『僕は例外』もナチスドイツ下の強制収容所をよく表してる。どれだけ共感しようとも当人たちの気持ちは分からないし理解できない。その中で共傷感が芽生え教育の本質的なお節介がもう少し見えて欲しかった様に感じた。やはり最初のホットスタートが印象的で宗教対立で様相の違いで卒業証書もらえない所がフランス共和国的であり、ゼノファーブジレンマに陥る結果になる様に思えた。ナチスドイツ大量虐殺に対抗する方法が大量虐殺に結び付く感じがした。何しろリテラシーの低い若者達に問題提起をすることは良い事かも知れない。
2021年9月15日
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鑑賞方法:VOD
1人の教師がとあるコンクールを通じて、落ちこぼれたちの荒れたクラスを最高のクラスにする、実話を元にしたシンプルなストーリー。
ただ、歴史を学ぶ意味や他者・相互理解などの根本的だけど重要なことについて明確化してくれただけでも、この映画の役割は大きい。
ただ単に戦争の事実を伝えるのではなく、そこから何を学び、どう自分の人生に生かして行くのか。
歴史を学ぶ者として、平和を生きる者として、多様な文化を受け入れる者として、とても大切にしたい作品だった。
色んな人がいる。
日本は島国だから感じることは少ないけれど、人種も違えば出身も違う、宗教も違う。
そんな多種多様な人間たちが共存していくには、他者を知っていかなければならない。
まずは知ることから。
生徒たちもナチスの残虐行為についてあまりよく知らなかった。
もちろん自分も知らないことはまだまだ沢山あるけれど、「知らない、理解できない」ということがいかに恐ろしいことか。
教室という狭いコミュニティの中でも、人種や信条や格好や性格によって小さな差別や偏見があって。
そのちょっとした傷が積み重なることで、ナチスの負の歴史のような大きな傷となるのだなと。
クラスの奴らも幼稚なだけで、根はみんな良い子なんだと思う。
授業はしっかり聞いているし。
他の先生に比べ、アンヌ先生に対しては生徒たちが真っ向から反抗するようなことがなかったのも面白かった点。
メッセージ性が強く、とても良い映画であるから是非多くの人に観てほしいんだけど、それぞれの和解や個々の生徒が抱える問題の解決など、説明不足で足りない部分が多くて正直あまり完璧とは言えない。
実話とはいえ、最後は美談となってしまったのもなんか引っかかった。
ただ、是非観てほしい。観て損はしないと思う。
(補足)映画の最後で、マリックは現在俳優、脚本家として活躍していて、アンヌ先生もまだ学校にいらっしゃるとのテロップが出た。
公開時点での話なので現在はわからないが、他の生徒たちも彼ら彼女らなりの幸せを見つけてくれていたら嬉しいものです。
2021年5月26日
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荒れた生徒たちが一人の先生との出会いでグラスが一つになる。
ナチスによってユダヤ人が大虐殺された。
宗教差別 人種差別に苦しめられる。どの様にして起きたのか。生き残った人から証言を聞いてこの悲惨な出来事を次の世代の人たちに語り続ける事が大切な意味がある。
この荒れた生徒たちは見事に一つになってコンクールで優勝する。皆イキイキと輝いて見えた。先生との出会いで生徒が変わることができた。素晴らしいですね。
2020年12月29日
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貧困層で問題児ばかりの教室で
子供達にやる気をもたせ仲間との和もつくらせたいと考えたゲゲン先生は
歴史コンクールにナチスに迫害された子供達の事を調べて発表させようと考える。
なかなかうまくすすまなかったけれど
生き残った人の証言を聞いたり博物館で資料をみるうちに歴史を知り、伝えることの使命感がうまれてくる、、、
ダメなクラスをまとめるのにスポーツだったり音楽だったりは今までも
あるが今回は歴史を学ぶということで
しかも何の罪もないユダヤ人が何万人も殺されたこの歴史を知れば知るほど目を背けることができなくなっていく優しい生徒たちの気持ちが良く伝わった。
きっと他の歴史だったらこうはならなかったのかも。
次の問題児クラスでゲゲン先生がどんなテーマを考えたのかとても興味あります。
※発表のシーンがないのが残念。
レポート提出だったの??