心霊ドクターと消された記憶
劇場公開日:2016年5月14日
解説
「戦場のピアニスト」のオスカー俳優エイドリアン・ブロディが主演したミステリー。「ナルニア国物語 第3章:アスラン王と魔法の島」「ザ・ライト エクソシストの真実」などの脚本を手がけたマイケル・ペトローニが、自身2作目の長編監督作として手がけた。娘を亡くし、悲しみに暮れる精神分析医のピーターのもとに、ある日、エリザベスと名乗る少女が現れ、1枚のメモを残していく。メモを調べていくと、ピーターが受け持つ患者全員が、23年前の1987年7月12日に、ピーターの故郷で起きた列車事故で亡くなっていたことがわかる。そのことをきっかけに、自身の記憶が塗り替えられていることに気付いたピーターは、事故の調査を続け、自身の歪められた記憶の先に隠された真実に迫っていく。
2015年製作/90分/G/オーストラリア
原題:Backtrack
配給:プレシディオ
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2023年3月2日
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鑑賞方法:DVD/BD
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幽霊を“診る”医者の話みたいなタイトルだが、勿論そうではない。ホラー・コメディであったら面白そうだけど。
ホラーというよりミステリー・ドラマ。
『シックス・センス』のように幽霊が見え、二段構えの“衝撃の展開”があるのだが、何かどうも生温い…。
娘イーヴィーを亡くした悲しみを引き摺る精神分析医のピーター。ちょっと目を離した隙の事だった。
恩師のフォローとカウンセリングを受けながら、少しずつ立ち直っていた時、エリザベス・ヴァレンタインという一人の少女が現れ、あるメモを残す。
彼女のイニシャルは“E・V(イー・ヴィー)”。録音に声は残っておらず、幽霊…? が、娘との何かしらの関わりを感じ、残したメモを調べる。
それはある日付で、故郷の町で起きた列車脱線事故があった日と一致する事を知る…。
ズバリ、ピーターは“見える”のだ。
謎の少女は幽霊。
実は、恩師も幽霊。
さらにさらに、ピーターの患者も幽霊。
タイトル通りの“心霊ドクター”。
患者たちは皆、列車脱線事故の犠牲者。
ピーターに何かを伝えようとしているのか…?
事故に対し表情を曇らすピーター。向き合う為に故郷の町に戻るのだが…。
実家には疎遠の元警官の父。
旧友とも再会し、何かの過去の罪を告白するよう進言するが、相手は激怒し拒む。
おそらく本作一番の衝撃。脱線事故を起こしたのは、ピーターと旧友だった…!
少年時代、車の中でいちゃつくカップルを見ようと、自転車を線路の上に置きっぱなしに。それが原因で…。コラッ!
ピーターは罪を告白。もう時効で罪には問われなかったが、幽霊たちはまだ現れる。
そもそも、謎の少女は脱線事故の犠牲者じゃない。
恩師の言葉。自転車で列車が脱線すると思うか…?
消されたピーターの事故時の記憶。
それを思い出した時、事故の本当の真相が…。
事故の直接の原因は、エリザベス。切り替えレバーに手を掛けてしまい、それで…。
彼女はレイプされ、逃げていた。
彼女を襲ったのは…、何と父。
ピーターは当時、これを見ていた。が、頭の中で“捏造”された。
事情を知る女警官がピーターの父を問い詰めるも、逆に拉致されてしまう。ピーターも。
まさかの父の原因と蘇った記憶にピーターは…。
脱線事故の本当の原因、少女の死の真相、それに父が関わり…。
遂に明らかになるも、最初の衝撃の方がインパクトあり(と言っても捏造記憶だが)、最後はちと盛り上がりに欠けた。
記憶が捏造された理由もあまり説明されず。おそらくショックだろうが、実際あるらしいが、ちとピンと来ない。
ピーターの娘の死も暗示的に関わっているような、ないような…。
エイドリアン・ブロディの悲哀顔はいつもながら、オスカーが頂点だったのかパッとしない活躍続く。
作品的にも面白さが見えなかった。
いずれ見た事すら記憶から消されるだろう。
3.0.
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自宅にて鑑賞。オーストラリア産、原題"Backtrack"。幽かな記憶を頼りに20年前の'87年7月12日に起こった真実を取り戻そうとするオカルトテイストなミステリー。落ち着いた独特のテンポでドコか懐かしい雰囲気はあるが、謎解きの意外性は無く、ホラーやサスペンスとしても物足りない。“ウィリアム・バウアー”のG.シェブツオーブが如何にもと云った存在感があり佳かった。中盤辺りでややもたつく感はあるものの落ち着いて観れる安定性はあり、深い印象や感慨は残らないものの、それ程悪い出来でも無い。60/100点。
・物語のきっかけとなるE.オファレル演じる“イーヴィー・バウアー”の事故が偶発的なものか、霊的なモノを含めた何かによって起こされたのかは鑑賞者に委ねられているのかもしれない。そしてC.ベイリスの“エリザベス・ヴァレンタイン”と人形の謂れや因縁、S.ニール演じる“ダンカン・スチュワート”の存在が最後迄判らなかった。
・見劣りしてしまう様な描写は見受けられなかったが、製作費は僅か800万ドルだったらしい。
・脚本と(共同)製作を兼ねた監督のM.ペトローニは、これ迄に『クイーン・オブ・ザ・ヴァンパイア('02)』、『ナルニア国物語/第3章:アスラン王と魔法の島('10)』、『ザ・ライト -エクソシストの真実-('11)』等を脚本家として手掛けている。
・鑑賞日:2016年12月27日(火)
2018年6月23日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD
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んん、はて?これは娘が亡くなった影響で幽霊が見えるようになるまで幽霊達が復讐を待ったいたという事で良いのでしょうか?幽霊さんあれだけアグレッシブに動けるのなら自分達でとっとと復讐しとけば良かったのにね。
友達何で自殺した?とか、サム・ニールは何だったのか?とか、父親どうやって何年もバレずに殺人やれてた?とか様々な疑問が浮かぶのですが、ドッキリさせる演出とエイドリアン・ブロディの枯れた演技が楽しめる作品でした。ま、オーストラリア作品ですし、細かい事は気にするなっ!て事で(笑)
2018年4月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
記憶にまつわる物語かと思いきや、思っていたよりホラーテイストで謎めいたストーリー展開が面白かった。
ゴリゴリのホラーでもないので苦手な人でもみられるかも。