「魔法だよ!貧困の底の光。グーグルアース。」LION ライオン 25年目のただいま コバヤシマルさんの映画レビュー(感想・評価)
魔法だよ!貧困の底の光。グーグルアース。
内容は、場所はインド年間8万人とも言える行方不明者の一人となる兄弟の弟サルーを主人公とした25年振りの肉親と再開を果たす物語。好きな言葉は『兄ちゃん!揚げたお菓子買ってきて!』『ジャルビか?!』この言葉がミッドポイントとなり自分の故郷探しの起点になります。その場面が非常に印象が深かったです。自分の生い立ちや薄れていた行方不明になった昔のイメージを思い返すあたり結果はわかりますが、ドキドキしました。好きな場面は、行方不明者になり誰も助けてくれない所から、優しい女性に助けられて人身売買の商品になりかける所が日常に行われている行為の一部なんだなぁと感じた。映画内通し、サルーの運の良さには驚かされっぱなしでした。これは映画化された稀有な例で、行方知らず亡くなったかも知らない人々が沢山いることの恐ろしさを感じました。タスマニアの夫婦に大切に育てられ大学生になり20年後再び自分のルーツをたどり始める『揚げ菓子のジャルビを口にし』昔の記憶に取り憑かられるシーンが良かったです。そしてグーグルアースの CMかと思う程、地球が小さくなった事に驚きました。あの時提案してくれた友達は殆ど助けてくれなかったのは残念でしたが、最後には無事実母と再会出来て良かったですが、一つ間違えば売られて死んでたんだろうなあと思います。『お母さんが石拾いを🪨?!』って言う卑下される場面が多々あり貧乏が悪い様に書かれてますが貧困ではなくこれも運が良かったなぁ。最後にお兄さんは弟を探して事故に遭ったのかも知れません。そんな事を考えると行方不明者になったあの時からお兄さんが見守ってくれたのかもしれないと思うと運の良さも頷けました。