たかが世界の終わり(2016)のレビュー・感想・評価
全127件中、21~40件目を表示
ひとコマひとコマが繊細で美しい。最初はよくわからななかったが話が進...
ひとコマひとコマが繊細で美しい。最初はよくわからななかったが話が進むにつれて何気ない日常の残酷さと奥深い言葉の重みに圧倒された。
おおお〜…これは。キャストのオシャレっぷりから、よくある泣けて素敵...
おおお〜…これは。キャストのオシャレっぷりから、よくある泣けて素敵系かと思いきや、リアルでイタい家族の、あるわー、わかるわー、と身にしみる作品でした。
しばらく離れてた田舎の実家に帰ったときのあの感じ。うんざりと優越感に浸っていたら、やっぱり親だし姉(兄)だ、と突きつけられて自己嫌悪になっちゃうような。やだねー家族って。
いやーおもしろかった。
しっかしこの主演俳優、いい男すぎだろ!ハンニバル少年かつサンローランの人か!キレイで演技もうまいとか、神が創りたもうたか!
んで元祖・神が創りたもうた男ヴァンサンカッセルとの2ショットとか、もうありがとうとしか言えない。
叫びと沈黙
人の人生は、語れないことが九割だ。
黙っている者もそうだが、語れば語るほど饒舌な口も 語らぬ真実が盛り土となりついには山となってゆく。
自分の家族を見ているようで避けていたが、ついに観賞。
血と破壊。集約と逃亡。偏愛と憎しみ。生傷と古傷・・・
我々人間だけが開いてしまったパンドラの箱の残酷。
「これだよね、そうだよね・・・」と差し出してくれた監督の優しさ。
ああ、監督もそうだったのか。僕は孤独から済(すく)われた思いだ。
切ない家族模様
自分の世界が終わる事を告げに12年ぶりに実家に帰ったのに、自己評価が低すぎて卑屈になったお兄ちゃんがとんでもなくめんどくさかったり、大人になってた妹に戸惑ったり…落ち着くはずの実家は都会で1人成功した主人公が帰ることで混沌としてしまう。
最終的に目的は果たせないまま実家を後にする切なさよ!でも主人公は微笑んでる。
それが邦題をつけた理由なのかな。
この混沌は日常であって、むしろそれがこの家族の幸せの確認作業で、主人公は自分の死を告知することは、それを壊すほどの価値はないと思ったのか…。
やるせない映画だったなぁ。
お母さんの真っ青なアイシャドウ・ネイル・リングと薔薇柄のパンツスーツがファッショナブルすぎて、クセが強い!!
あと部屋の壁紙がオールディーズでかわいい。
観て見てみてしまい、そしてまたみたくなる。
レア・セドゥ、マリオン・コティヤールは大好きな女優さん。「たかが世界の終わり」監督グザヴィエ・ドラン撮影アンドレ・タービン、ドランとタービンの相性は抜群。音楽も間違いなくいいのだがカメラワークが最高すぎる飽きない美しい俳優陣のアップがイヤらしくなく美しく画面に流れ映る。言葉があり表情があり心がある。繊細な優しい物語は不器用な愛の表現を
美しすぎる映像で流れていく。まさになんどもなんども見たくなる作品だ。
2回見て、伝わって来るもの。
最初見た時は、言い争う場面ばかりで良く理解出来なくて、何か見落としていないか、オープニングの場面をもう一度確認したら、つい、最後まで見てしまいました。
12年ぶりに帰郷してきた、次男に、久しぶりに会える喜びと、なぜ?という、強い思いが、入り交じって、時には激しくぶつかり合う家族。愛しているけど、素直に受け入れられない。2回目から、それぞれの想いが、シミジミと、伝わってきました。
何度か考えさせられる
家族が壊れるくらいなら、僕の死なんて たかが世界の終わり。
アントワーヌから始まる家族喧嘩と見守るカトリーヌ。ルイからみんなが離れてルイだけの無言の最後の数分がとてつもなく鳥肌がたった。
時計と鳥、伏せる瞼深くかぶるキャップ。
主人公が家を出た理由として、分からなかったけど2回目で過去の同性愛描写があったからそれかなと思った。
他の人の感想読んで、アントワーヌはルイの理由について気付いたから追い出そうとしたのと、ただの苛立ちとかを見つけてどちらかは定かではないけれどルイを分かってたのは他人であるカトリーヌだけだったのかもしれないと最後のアイコンタクトで感じたけどどうなのだろう。
主人公のルイにはセリフがほとんどなく他の登場人物と同様に画面いっぱいの顔が映る。その表情息遣いとか瞳だけに葛藤や諦めが写ってて、その瞳に映る揺れるカーテンとか涙とかが繊細に見えた。そして微笑んで言葉を飲み込む。
リアルな口喧嘩とどぎまぎした空気感に飲み込まれていく。もっと深くしりたくなった。
されど苦手のドラン
カナダの俊英グザヴィエ・ドランが、カンヌ国際映画祭グランプリを受賞した辛口の家族ドラマ。
余命僅かの作家が家族に自分の死を伝える為、12年ぶりに帰郷するが…。
どうもドランの作品は…、自分には合わない。
それでも前作『Mommy』や今作は、ドランの作品の中では話に入って行き易い方だろう。
再会を機に、家族の間で燻っていた感情が爆発し始める。
そんな軋轢の中で、身内なのに、伝えたい事が言い出せない。
少なからず、誰しも経験ある筈。
ワン・シチュエーション、エモーショナルなドランの演出は見事。
だけどやはり、不得意。
何処がどうと言うより、感性の問題。
採点は実力派のアンサンブルへ。
レア・セドゥー、マリオン・コティヤール、麗しいフランスの2大女優の顔合わせが見れただけでも。
フランス映画は、にがてです
フランス映画はにがてかもしれない。どーしてかまた、見たいって思わない。ひとの感情とかなにか、いつも複雑で、そうした映画より米国映画の単純さがすきです。
マリオン・コティヤールは、いつもどーでもよい俳優でした。
たぶん、この映画の彼女はこれまで見た中でいちばんかな? そう思います。
残念だけど、これからもこの「感じ」って変わらないと思う。
ほんとうは、また観ない映画を評価すってまちがっているって思っている。だって、評価するって「くだらない」から。
さすが
「もうすぐ死ぬ」と家族に伝えるために、12年ぶりに帰郷する人気作家のルイ。母のマルティーヌは息子の好きだった料理を用意し、幼い頃に別れた兄を覚えていない妹のシュザンヌは慣れないオシャレをして待っていた。浮足立つ二人と違って、素っ気なく迎える兄のアントワーヌ、彼の妻のカトリーヌはルイとは初対面だ。オードブルにメインと、まるでルイが何かを告白するのを恐れるかのように、ひたすら続く意味のない会話。戸惑いながらも、デザートの頃には打ち明けようと決意するルイ。だが、過熱していく兄の激しい言葉が頂点に達した時、それぞれが隠していた思わぬ感情がほとばしる。ルイは何も言わずに去ってゆく。ラストの鳩時計から鳥が飛びだして去ってゆくルイの足元で死んでしまうさびしいが余韻の残るラストシーン。
たんたんと覗く
前情報ゼロで見たのでイマイチ話がつかめず苦労したが、掴みにくかったということはそれだけ説明的な余剰がなかったということ。
会話で物語が進んでいただけに言葉を発する登場人物の感情が核になっていた。しかしその感情の面が強すぎるだけに、感情移入というより社会問題的にとらえてしまったようにおもう。
ゲイのくだりもどんな意図があるのかちょっとわかりずらかった。
あといかにもフランス映画的なBGMの合間に挟まったヴィヴッドな音楽達が最近ぽいなておもった。
ドラン監督の実験映画?
ドラン監督作品は好きだけど、この作品は、えっ、えっ、え〜〜。まじか?感情移入できない(/0 ̄)。主役級の役者勢揃いだけど、観客すらも引き離していく会話の連続。主役のルイに魅力を感じれなかった私。ドラン監督が主演すればよかったのにと思ったりして(((^_^;)。兄は弟が才能あるゲイだということが気に入らない。拳の傷をみると壁を何度も殴ってるんだろうな〜 泣。ルイは余命わずかということを家族に話すことで、家族に仕返しをしようと帰省するが、、、、。不完全燃焼の中、見終わって流れる曲の歌詞は、わかり得ない孤独。(゜ロ゜;ノ)ノ 見終わった私の心と同じだわ。えっ?ということは、映画の中の家族の気持ちと同じ感じを観客にも与えた。これはドラン監督の実験映画?と思ったら、エンドロール観ながら笑いが出てきました。そうだとしたら、この監督ただ者ではありません。次回作が楽しみです。
冒頭カミー “Home is where it hurt 、エンドロールのモービー「Natural Blues」の音楽が内容引き締めてました。
なかなかしんどい
うーん、嫌いじゃないけれどちょっと合わなかったかなあ。
グザヴィエ・ドランは「わたしはロランス」で知って、そっちはすごくはまったのですが。。
怒鳴るシーンや言い合いのシーンが多くてしんどいっていうのが率直な感想です。なにもそこで雰囲気壊さなくても…ていう。
特にお兄ちゃん。
映像は美しいです。ぴりぴりした雰囲気の中に光の差し込む感じとか、主人公が回顧するシーンの撮り方とかも好き。個人的には空港のシーンがぐっときたかな。日々の暮らしからも家族からも距離がある、心許なさを感じさせるようで、見た後もしばらく印象に残ってました。
内容はぴんと来ませんでしたが、邦題とポスターデザインは素敵で作品の雰囲気に合っていると思います。
次回作に期待です。
雰囲気悪い
ゲイでセレブの青年が里帰りしたら、家族の雰囲気がとても悪い。特にお兄さんは大変な怒りんぼで、ずっと何かと突っかかってくる。本人にもコントロール不能に陥っているようであった。一体なぜあんなに腹を立てているのか、それはゲイのせいなのか、元からああいった性格なのか不明だった。元からの性格だとしたらよく結婚できたものだ。
なぜ雰囲気が悪いのか最後まで分からなかった。特に物語が展開しないまま最後まで行ってしまい退屈だった。見ているこっちもストレスで病気になりそうだった。
見終わってから解説を読んだら主人公がもうすぐ死ぬとあったのだが、映画を見ていて全く気づかなかった。冒頭でなにか語っていたようだがそのことだったのだろうか。考え事をしていて何も頭に入ってこなかった。
全127件中、21~40件目を表示