シング・ストリート 未来へのうたのレビュー・感想・評価
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染み入る名作とはまさにこの映画なんだよ
『はじまりのうた』監督の半自伝作品という事で、期待して観賞!
じ~~~~んと染み入る良作でした。
周囲の大人に振り回され、突然 環境の大きく変わる学校に放り込まれるところから物語は始まる。
そこで人気者になれるはずもなく、いじめられっことして再スタートを切る主人公。
ヒョンな事からバンドをやっている、と女の子に話してしまったからさぁ大変!
でも、これくらいの年齢の子がバンドを始める理由なんてまさにコレだよね。
同じように学校のはみ出し者を集めてスタートする音楽活動。
リスペクトする兄に助言を得て、MVを食い入るように見つめ、
アーティストのヴィジュアルを取り入れてみたり。
見よう見まねでちょっぴりダサイMVを撮影してみたり。
自分探しの旅をしたいわけではないけれど、
まだしっかりと自分らしさを確立していないがゆえに
手の届くもの、届かないもの全てをがむしゃらに追う感じ。。
音楽、ヴィジュアル、初恋、色々なものと融合させ描き出そうともがいてゆく。
ロック指向ではあるけれど、そこまでガンガンに攻めてない。
でも、音楽から勇気を得て度胸を得て、確かに成長している姿が其処にある。
きちんと少年達の目線で物語が進んでいくので、しっかり感情移入できました。
感動させるお涙ちょうだいシーンなんて1つもないのに、
何度かグッときて、じわりと目が潤んだ。
最高のデートムービー
話の始まり方、劇中歌、時折挟まれるユーモア、主人公の少年の歌唱力、容姿の魅力の良さ、となんて素晴らしい映画だと思って観ていたが、最後の難題の片付け方が強引だっただけに少し残念だなと観ているときは感じた。
小型のボートでアテもない異国に、金のない状態で自分だけでなく、女の子の分まで背負って、旅立つのってありえないと思ったが、このスタイルこそロックなのだなと気づいた。ロックとは音楽性ではなく生き方なのだなと。
曲中の音楽がよかったので、サントラCDを購入した。最初、映画の方が、映画館の音響の影響か、生歌だったからかできがいいなと思ったが、これはこれで聞いているうちに好きなアルバムになった。
僕らは歌う
「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督の半自伝的青春映画。
勿論本作も音楽絡みで、何故この監督の音楽映画が良作続くか窺い知れる、これまた好編!
1980年代のダブリン。貧しいアイルランド人一家の末っ子、コナー。
両親は毎日喧嘩ばかり。
転校した高校は規則が厳しく、校長はまるで独裁者。
転校早々、いじめっこに目を付けられる。
そんな鬱憤だらけの毎日の中、兄の影響で音楽好きのコナーは、仲間を集めバンドを結成する。
メチャメチャイケてて、女の子にモテモテ…とは程遠い彼ら。
いじめられっこだったり、学校のはみ出し者の音楽オタクたち。
作詞作曲も自分たちで、見よう見まね、手探りしながらMV作成も。
そんな彼ら目線で話が進み、非常に見易い。この監督、いつもその辺が巧い。
本作は監督の半自伝なので、その通りのエピソードもあるだろうし、脚色されている部分もある筈。
だけど一つだけ、絶対実体験で間違いないエピソードが。
それは、バンドを始めた理由。
ズバリ、女の子!
女の子に声をかけ、バンドやってると言っちゃったから!(笑)
その女の子、ラフィーナは、一つ年上で、ロンドンに行ってモデルを目指しているちょっと不良っぽい女の子だけど、確かに魅力的。
演じたルーシー・ボーイントン、要チェック!
彼女をMVに起用したりして仲良くなる。
きっかけは何だっていい。
憧れが確かな恋心へ。
イケてる彼女と冴えない自分、不釣り合いだが、音楽を通じて、いつしかお互い惹かれ合っていくが…。
バンドの影響を受けてビシュアル系メイクして学校に登校するコナーはおそらく監督自身の投影で何だか微笑ましい。
本作の大金星の一人に、コナーの兄。
暫く家を出てないという世間から見れば引きこもりのダメ人間で、減らず口も多いが、弟の音楽を時に厳しく酷評し、時に的確にアドバイス。
ナイスな兄貴!
劇中かかる楽曲は音楽通の人の方が詳しいだろうが、作品も気分も盛り上げてくれる。
そして言うまでもなく、オリジナル楽曲の数々。
どれも耳や心に心地よいが、異色の「モデルの謎」はさておき(笑)、やはり彼女に捧げる「君をさがして」。
自分だけじゃない。
夢を見ている者、夢破れ現状に甘んじている者。
そう上手く行かない事は分かっている。
でも、見たっていいじゃないか。
見えない夢でも。
追いかけたっていいじゃないか。
荒波にびしょ濡れになっても。
歌っていいじゃないか。
やじられ、嘲笑されても。
僕らは歌う。
ここから飛び出す為に、自分を変える為に、彼女の為に、自分の為に。
そんな想いに溢れた歌は自分を突き動かす。
周囲の人々をも動かす。
彼女の心に届く。
音楽は自分の全ての源。
だからジョン・カーニー監督の音楽映画は良作続くのだ。
ロックを通じて
レンタルで初めて観てみました
観てる途中からなぜ劇場にいかなかったのかと
後悔ばかりしていました(笑)
もうコナーを自分に置き換えてたずっと
ジョンカーニー監督も
自分が若い頃に成し遂げたい全てを詰め込んだ
って言ってる通り
僕自身の過去の夢を叶えてくれた。
学生時代誰しもが描く理想の青春
恋人がたくさんできる
部活動で成績をのこす
悪友達とのしょうもないけど馬鹿みたいな行動
バンドを組んでステージにたつ
ぼくは欲張りだから全部だったけど
中でもバンドへの憧れは強かった
だからこの映画はそれを叶えてくれた
音楽をロックを通じて
成長していくコナーの姿
エイモンという背中を押してくれる友達
弟に希望をもつ兄
全て、ほんと全てが詰め込まれていて
最後のギグでの演奏中に
涙が自然と出てきた
それは楽しそうに演奏しているみんながコナーが
今まであったことを乗り越えて
ステージに立ってるからだと思う
とにかくイケててかっこよくて
素敵な映画だった
もう戻れない青春を体感したい方へ
青春真っ只中な学生へオススメしたいです
素敵な映画をありがとう
ジョンカーニー監督最高です!
85年。扉は開いた。
アイルランドの歴史をかいつまんで知っていると、またズシンとくるものがあるけれど、それは置いておいても気持ちが良い!隙だらけの少年達の心地よいダサ格好よさ♪ピアノアレンジされた当時の曲達もそっと彩りを添えてます。
観終わっても頭の中を曲がぐるぐる
2017-01
「曲作ろう」って家に行って「もちろん」っていうシーンとか、「テストあるから無理だよ」って言ってたのに「女の子来る?」「うん」「やろう」っていうシーンとか、「バラードやるなんてありえないよ」って言われてもやるって決めた主人公の本気を見てピアノ伴奏をするシーンとか、あのうさぎの彼が出てくるシーンがすごい好きみたい。男の子のこういう関係っていいよなぁ。
曲もすごくよかったな。何日経っても頭をぐるぐる。DVD買ってサントラ的に流そうとしても、結局ついつい見ちゃってやろうと思ってたことできなかったよってなる自分の姿が目に見えるよう。
あとは、何と言ってもお兄ちゃんとの関係。ラストシーンでお兄ちゃんが喜んで叫ぶところで泣いた。2017年をすごくいい映画で始められて嬉しい。
悲しみの喜び
悲しみの喜びとはどういうことかピンとこない主人公にThe Cureのレコードを兄が渡すシーンが非常に印象的である。モデルの彼女との関係もだが兄弟関係の描き方にも魅了された。
はかない作品
80年代ロックが題材のイギリス映画となると、概ねグラスゴーやマンチェスターといったインディシーンを想像するものですが、これはニューロマンティックやメロディアスハードといったMTV黎明期のメインストリームなので往年の音楽ヲタは一回りして楽しめます。
(単館でみたので余計に驚きました)
最後のシーンが陳腐であるとのレビューもありますが、あれは妄想・願望エンドでしょう。カットを追えばわかります、彼女は来なかったのでは。
はかなさが素晴らしい映画なのです。
良い
あのエンドロールで星0.5追加しました。
終わり方好きだな。あのおそらくレコーディングしてるところの音声。あの船のままで終わってたら私は安心して映画館出れませんでした。きっと幸せな方に向かうんだろうなとは思えるけれど、やっぱりそこを放り出されてしまうよりちゃんと描いてもらえたほうがホッとする。船で遭難しちゃうかもとか心配してたので…。かといってその後をがっつり描くのも違いますしね。
お兄さん役は最高でしたね。全体を通して笑いどころも多々あった。
この手の映画にしても一人一人丁寧に描かれていたと思います。例えば、両親の不和や離婚が子供たちへもたらした影響などの子供目線の悲劇だけでなく、両親の心中が測れるようなシーンがいくつもあったこと。夢を諦めた母が日課として夕陽に当っている。離婚が決まった後の父のあの憔悴しきった顔。他にもちょっとした台詞やカットで人間像が垣間見れた。
良作。爽やか。
●未来は自分で切り開くもの。
そうだよね。バンドはコピーじゃダメだよね。兄貴、いいこという。
フレーズごとにコードを乗せて。あぁなんて楽しそうなんだ。
ワクワクする。未来は無限大だ。そう、たぶん今だって。
フットルースへのオマージュか。あっちはイケメンたちだったけど。
結局オレはコピーしかできなかったけど。コードに乗せられなかったフレーズの数々よ。
キューンとする
上映時間が空き時間に合ったのでたまたま見たので余計にかもしれないけど、意外なほどよかったです。
バンド結成と曲作りが上手いこと行きすぎだろ感はありましたが、そこを描きたい訳じゃないと思うので気にしない。
主人公のぼっちゃんとそこからの少しの変化。
彼女への恋。彼女の気持ちの動きと行動、顔が最高。
この女優さん、なんか老け顔?と思う時と、やっぱりめっちゃ綺麗!と両方あります。なぜ。でもすごく魅力的。
そしてお兄ちゃん大好きだね。カッコよくあって欲しいんだね。でも玄関で外出してるとか、お兄ちゃん頑張ってよ。
学園祭のPVでのバイク乗ってるお兄ちゃんとか、仲良く来た両親とか、あれがコナーのほんとの願いだと思うので辛いけど、ラストは希望があるものだった。
現実は厳しいけど頑張れって感じです。
もちろん何より音楽がいい!音楽シーンだけでもなんか大満足!
監督の自伝映画
「はじまりのうた」の監督も務めたジョン・カーニーの自伝映画。最高でした。
正直自分の中ではじまりのうたはMaroon5のアダム・レヴィーンが歌うLost Starsしか印象に残らなかったんやけど、今回のこのシングストリートは、どの曲もキャッチーで聴き返したくなる曲ばかりでした。
うちが惚れたのはやっぱり主人公を演じたフェルディア君。半年をかけたオーディションの末残ったフィンランド出身の14歳。演技初挑戦にして良い味出してました。そして凄く青年顔しているのに意外と身長が高くてびっくりしました。
ストーリーも最高。舞台は1985年の大不況のダブリン。個人的に、若いやつがもがきながら夢を追いかけたり悩んだり恋をしたりする青春映画が大の好物だから本当にこれはどストライクでした。
曲を友達の家に行って作っていくシーンとか、夜中にお兄ちゃんに借りたレコード数枚片手に自転車で友達の家に行って聴きまくったり、そういうのがもう何でもないのに最高でした。最高しか言ってない。
言葉下手すぎるけど、この良さをみんなに知ってほしいと思った。(高校2年/女子)
やはり曲が最高すぎる
80年代のブリティッシュロックに憧れたいじめられっ子の話。
はじまりのうたほどの衝撃はないが、ロック好きなら必ずたのしめる。
また、3作ともそうだがこの監督の曲を作る能力はすご過ぎて、ロックンローラーやった方がと思うほど。
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