シング・ストリート 未来へのうたのレビュー・感想・評価
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青春時代の無謀さと音楽の力!
音楽の影響を多大に受ける学生時代の青臭さと甘酸っぱい恋。
数々の名曲とオリジナル曲のセンス!。
『Once ダブリンの街角で』『はじまりのうた』のジョン・カーニー監督の傑作です!
誰も悪者にせずに、だけど現実の闇にもしっかり対峙して、音楽がもつ力を描いた素晴らしい映画でした。
いつものように、鑑賞後は、前向きにハッピーになれる!
学生時代にバンドをやっていた男性は、心にグサグサくるポイントが盛りだくさん(⁉︎)
そしてこの映画は、音楽の力を描いた映画であり、
兄弟愛を描いた映画でもあるということ。
さすが!
ジョン・カーニー監督の作品ということで期待大で見に行きました!
さすがって感じ!音楽の持つ力がはっきりと見られる映画!
ひとつひとつの言葉だったり音楽だったり人物だったりジーンとくるものがあって、サントラも含め誰にでも観てほしい、聞いてほしい映画です!
ただの青春音楽映画では無い
全然期待せずに見たが、80年台にデュランデュランやホール&オーツのPVを見ていた自分にストライクな映画だった。予告編はおちゃらけ音楽映画っぽいが、内容は親との確執、兄弟愛など意外に内容は濃かったです。
ロックは冷笑される覚悟を持て
1985年のダブリンにてロックミュージシャンに憧れる14歳の少年コナーが年上でミステリアスな女性ラフィーナを振り向かせるためにバンドを結成し、規則の厳しい学校やいじめっ子ら、離婚寸前の両親などの苦悩に苛まれながらも全てをロッケンロールに昇華させていく青臭さ満載の良質ロッキンムービー。
公開前から絶賛の声が多い割には、都内の小さな映画館でしかやっていなかったため危うく見忘れてしまうとこだった。
80年代の音楽はさすがに世代ではなく(劇中内でもThe Clashくらいしわからず)楽しめるか正直微妙と感じていたが。。
素晴らしいの一言。曲の良さやキャラの良さもさることながらラフィーナとコナーのやり取りにヤキモキし、コナーの背伸びしたような振る舞いに体がムズムズし、つまり上映中ずっと自分は引くくらいにニヤニヤしてたと思う笑。
まずオリジナル曲の質が良い。最初の曲からクオリティ上がりすぎ感はあるがそれはこの際どうでもいい。85年が舞台ということで当時の最新作「バックトゥザフューチャー」をパロったような学園祭的シーンをメインにした「Drive it Like You Stole It」を歌う妄想リハシーンが最高に良い。ダンスの文化がなかったのかアメリカの高校風に踊ってくれと言われ、ロボット並みの関節の硬さを魅せつけるエキストラは最高にダサい笑。
初のMV撮り終わったあとコナーがラフィーナを想って作った「Up」も素晴らしい。切なさと爽やかさが入り混じった曲で日曜の朝に聴いて二度寝したくなる感じの曲(意味不明)
ただもう少しバンドメンバーを活かしてあげてもよかったのではと思うなぁ。全員見るからに良い奴らな感じだったけどエイモンとダーレン以外あまり活躍出来てなかった気がする。リズム隊のギャリーラリーの掛け合いと皮肉タップリ発言しそうなンギクの様子も見たかったなぁ。
そして最高に素晴らしいのが兄貴。さいっこうの兄貴笑。引きこもりの音楽オタク笑。世が世なら絶対ネットで最近の音楽disってそうな兄貴笑。こんな兄貴欲しかったなぁ小さい頃からいろんな音楽教えてくれる兄貴が。初めてバンド組んだ弟に対してコピーなんて生ぬるいことするんじゃねぇ的なこと言うか普通?そういうとこも含めてこの兄貴大好きジャックレイナー。
ラフィーナもすげぇ魅力的だった。最初濃いめの化粧で、うん?ってなったけど薄めの化粧した途端に可愛くなり、最終的に濃いめでも可愛く見えるなんとも魅力的な年上の女性を演じてた。
音楽映画、青春映画どちらを取っても上質な出来。あとバリーの素直さと中指の立て方が最高に好き笑。
2016年08月10日(水)1回目@ヒューマントラストシネマ有楽町
2017年01月03日(火)2回目@飯田橋ギンレイホール
シング・ストリート 未来へのうた ★3.5 青春ファンタジー。音楽...
シング・ストリート 未来へのうた ★3.5 青春ファンタジー。音楽っていいですね。不仲の両親、理不尽で荒れた学校。モテたい下心から始めたバンド活動が、兄と、友人と、彼女と、社会と、そして大人になりつつある自分自身とのコミュニケーションツールになっていく。
もう青春を通り過ぎた自分には、自身の挫折に傷を負いながらも、弟を見守り導く兄に感情移入でした。
昇華
やり切れない現実を大好きな「音楽」で昇華させるコナーに胸が熱くなりました。
コナー、どんどん顔つきがカッコよくなる。
ダブリンを抜け出し、荒々しい海を越えてイギリスを目指すこととは、過去から未来を作りだして行く「人生」そのものです。
飛び出した後を心配するより、飛び出す事が大事なんだ。大波なんて、越えればいいだけのこと。
「今でなければいつ行く?」
「今でなければいつ成長する?」
「探さないで何が分かる?」
彼らの挑戦を応援する名曲の数々。「(人の事を)ヤジるなんてダサいよ」というコナーの言葉。
それは、監督から全ての人への「やってみなよ」という「GO NOW」。
コナー、めっちゃタイプ
「年上で車もヒゲもある」
確かに勝てる気がしないよね。
コナー、素敵過ぎるよ。
コナーのお兄ちゃん、素敵過ぎるよ。
この歪みだらけの一家に音楽があってよかった。
最後、VFXで終わるのは、ちょっと、ちょっと、ど、ど、どうなんだ⁉︎
青春の青臭さと甘酸っぱさを封じ込めた音楽映画
「ONCE ダブリンの街角で」が日本で公開されて以降、ジョン・カーニーの作品が大好きだ。とにかく、ジョン・カーニーの「音楽に対する愛情」が作品からひしひしと感じられるからだ。「はじまりのうた」でもそうだった。ジョン・カーニーの映画の中で「音楽」には、高価な機材も必要ないし、高度な技術も要さない。ただ音楽への愛情と、表現したい想いさえあれば、それは既に音楽であり、風の音も空気の音も時間も空間も瞬間も、すべてが音楽だと投げかけるかのようで、それが実に心地いい。
そして今回、再び舞台をダブリンに戻した「シング・ストリート」では、音楽の要素としてなんとMVを取り上げているではないか。これは個人的に意外なことだった。商業的な気配の漂うMVのことをカーニーは寧ろ厭らしく思っているのではないか?なんて邪推していたからだ。しかしカーニーはそんな無粋な男ではなかった。音楽を表現する手段として(売るためではない)のMVを評価し、それを自らの手で作ろうとする姿の中にも音楽を見つけていた。立派なスタジオも大げさなカメラも必要ない。街角と家庭用ビデオがあれば列記としたMVだとカーニーは言う。そしてそのMV製作を通じて、年上のお姉さんへの初恋が紡がれる。それがまた、青くて若くてまっすぐでいじらしい。恋が少年を男へと変えていく様が良く描けている。
そしてまた、やっぱりこの作品の音楽が最高にイイ!「ONCE ダブリンの街角で」も「はじまりのうた」もサウンドトラックが最高に素晴らしかったが、今回もやっぱりサウンドトラックを手に入れたくなってしまう。80年代のブリティッシュロックに影響を受けたダブリンの少年の若さと青さと不器用さと躍動感のすべてを表現したような楽曲が秀逸で、聴くと一瞬で青春のスイッチを押されてしまう。音楽を通じて、バンドを通じて、初恋を通じて、少年が逞しく男らしく成長していくだなんて、ありきたりだけど普遍的なテーマを、素晴らしい楽曲が見事に彩っていく。あぁ、ジョン・カーニーの音楽に対する無償の愛はまったく変わっていなかった。
実はこの映画は兄弟愛の物語でもある。少年が音楽において最も多大な影響を与えたのは、著名なロックバンドではなく「お兄ちゃん」の存在だ。兄が聴いていた音楽、兄が語っていた音楽論、兄がやっていた楽器・・・兄の背中を見て弟である少年は成長してきた。終盤、そんな「お兄ちゃん」の本音を少年は初めて耳にする。そしてそれは、少年がもう「お兄ちゃん」の後ろを追いかける「弟」ではなくなることを意味していた。エンディングでの兄弟二人は、兄弟としてではなく男同士として向き合っているように見える。あぁ、それもまた青春の通過儀礼だ、と思い返す。
あっという間の成長
若い頃の成長ってこんな一瞬のものなんだって。
親から与えられた世界が全部だったのに。
視野を広げたらもっと世界は広がってみえた。
挫折してたって大切な兄に変わりはない。
人生を変えてくれた彼女。
今はそれだけでいい。それしかなくていい。
見ていて青いなあ。と感じられる作品でした。
安定のjohncarney。ごちそうさまでした。
ひとことReview
80's英国ロックが散りばめられているし、普通にいいハナシなんだけど、それだけ。それ以上の「心を動かすモノ」が無かったな。何故か途中でウトウトしてしまったよ。
カーニー監督作品は、何かが足りないんだよなぁ...
共感を呼ぶ凡庸さと、感動を呼ぶ演技と演出
半自伝的映画だからこそ、ありきたりでシンプルな構成にもなるのだろう。貧困層のイケてない**野郎が、一目惚れした年上の美人に気に入られようとする過程に音楽があり、音楽を通じて友と出会い、音楽を通じて自分を築き上げていく。
こんな凡庸な物語をを特別たらしめたのが役者と演出なのだった。主人公達のMV撮影を含むギグには、プロムの妄想(孤独)と、校長への反逆の歌(結束)という2つのターニングポイントが設定されている。役者はこの2つのターニングポイントを見事に演じ分け、演出はここを基点に観る者の共感を呼ぶように物語を収束させていく。
印象的なのは終盤、主人公を置き去りに(予告も匂わせもしているからフェア)して、彼氏とロンドンに行くも即座に挫折して帰ってきた想い人との会話のシーン。
他人任せに都会へ出て打ちひしがれ、自暴自棄な台詞を並べ立てる想い人に主人公は言う。
「これからリハがあるんだ」
既に自らの意志で成功へと向かい始めていた、年下の少年が憧れた年上の想い人に追い付き、追い越し、「キミはどうする?」と問いかけた瞬間だ。いつしか彼は彼女を励ます存在になったのだ。
ラストは、想い人以上に思慕し、自分の拠り所としていた兄からの旅立ち。
己が切り開いた道を通ってきた弟が、己を越えていこうとする夢破れた兄の、弟を見送る雄叫びは、この映画のもうひとつのハイライトだ。
かなしみとよろこびのハーモニー。
80年代のアイルランドを舞台にした、青春音楽映画です。切なくて悲しくて幸せな物語でした。まさにハッピーサッド。
「ONCEダブリンの街角で」は、まだ見られていないものの、「はじまりのうた」が大好きだったので、楽しみにしていました。
なんですが、本作公開前にジョンカーニー監督が「はじまりのうた」に主演したキーラナイトレイをディスったという記事を読んで、ちょっとしょんぼりしたりもしました(後に監督は発言を訂正、ならゆうなって)。役者の仕事ぶりは映画からは分かりませんがね、そんなのは、言うんだったら本人にのみのすべきであって、世界に発信することでは絶対ないよねと、残念に思いました。
ま、映画の話をしましょう。
アイルランドには、ちょっとだけシンパシーがあります。全然ゆかりのない遠い遠い世界ですが、悲しい歴史がこれでもかと詰まった所なので、悲しみに対峙する人の姿を見たくて、幾つかの映画や物語で意識的に触れてきました。
それでも所詮遠い遠い世界なので、知らないことばかりなわけです。
今回それを実感したのは、1980年代にあってなお、離婚が法的に認められていなかったことです。
マジか、と思いました。今(2016年)でも4年くらいは別居しないとダメだとか。前にイタリアの離婚事情を知ったとき(こちらは三年別居しないと離婚できない)も衝撃でした。それって幸せになろうとする人を苦しめるだけではないのかい?なんて思いました。カトリックに限らず宗教上の決まりごとが足かせになっていいのだろうか。モヤモヤします。
また話はそれてしまいましたが、宗教は何のためにあるのかということも、引き続き考えていきたいことのひとつです。
80年代のイギリス音楽に、81年日本生まれの私は、あまりぴんと来ません。デュランデュランとボブディランが最近までごっちゃになってました。なので、懐かしいあの頃!という盛り上がりは皆無です。かろうじてデヴィットボウイが分かったくらいです。でも、コナーとエイモン(この子が一番かっこいいと思った、あのメガネやめたら)の作るオリジナル曲が素敵と思えたので、音楽部分もおいていかれず楽しみました。あんなレベルの高いオリジナル曲が作れる10代ってのには、うそ臭さも感じなくもないですが。
特に兄の悲しみが沁みました。私も長子なので、弟妹を愛しく思う反面、自分が必死で切り開いた道を、あとからふらふらついてきただけの弟にあんなふうに言われたら(たいした内容でもないのに)、兄のようにかっとなると思います。両親が円満であれば、兄の子ども時代はそんなに苦しくなかったでしょう。兄の言葉を借りれば、「カトリック教徒のくせに、セックスしたいだけで愛し合っていないのに結婚した」両親の間で、家族を維持させようと苦心した兄の苦労はいかばかりか。語りつくせない共感があります。別に兄は常々その事を根に持っていたわけじゃないと思います。子どもの頃から頑張ってきたものが、限界に達して自暴自棄になっている今、その事を単純な堕落のように冗談でも弟に言われた事が悲しかったのだと思います。やだわ、ほんと兄悲しいね。分かるよ。
ラストに兄は、コナーとラフィーナを海へと送り届けて、やったあ!みたいに、喜びます。絶対喜んでいると思います。兄は、弟に言われなくても、自分を責めているので、今の自分をしっかり責めているので、ふがいない自分を追い越して、未来に向かってゆく弟のまぶしさに希望を見たのだと思います。
コナーの思春期の戦いも、家族がみんな一緒で幸せでいたいという願いも、切なく響きました。
50年代のアメリカのプロム風の空想ミュージカルシーンが特に、ノリノリのハッピーさと、決して手に入らない家族の幸せに悲しくなりました。
小舟でイギリスにわたるなんてどう考えても無謀ですが、それでも向こう見ずに飛び出す若さのきらめきを眩しく見つめました。
新しいグルーヴ
波に飲み込まれる感じというか、物語に引き込まれていく感じがたまらなく新鮮で、わくわくした。
家庭の事情でカトリックの厳しい高校に転校した主人公が音楽に出会い、変わっていく物語と書くと、よくあるストーリーだが、この映画は一味違うような気がした。
主演の男の子がいい。澄んだ瞳に、可愛らしいきれいな顔。化粧映えするので、80年代のデヴィッドボウイのような鮮やかなメイクや衣装もよく似合う。
曲を作り上げていく過程が面白い。
妄想も交えながら、等身大の自分に、ロックなかっこいい要素を加えていく。
未来派というジャンルらしい。
年上の大人びたモデルの女の子とつくるミュージックビデオは見ていてわくわくする。
主演の男の子好きだなぁ。
彼のフレッシュで力強い歌声が印象的だった。
主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5のア...
主題歌を、カーニー監督作『はじまりのうた』に出演したマルーン5のアダム・レヴィーンが担当との事で鑑賞。
音楽がつなぐ出会いや少年たちの青春を描いてまして、1980年代のアイルランドを舞台にしたストーリー。
映画が公開されてだいぶ経ちますが、満席なのには驚きました。
誰にでもある心の葛藤や恋。
観ていて可愛らしくなりました。
お兄ちゃんにだいぶ影響されてまして、兄弟愛がまたすごく良かった。
心地よい映画です。
全274件中、181~200件目を表示