彼らが本気で編むときは、
劇場公開日 2017年2月25日
解説
「かもめ食堂」の荻上直子監督が5年ぶりにメガホンをとり、トランスジェンダーのリンコと育児放棄された少女トモ、リンコの恋人でトモの叔父のマキオが織り成す奇妙な共同生活を描いた人間ドラマ。生田斗真がトランスジェンダーという難しい役どころに挑み、桐谷健太がその恋人役を演じる。11歳の女の子トモは、母親のヒロミと2人暮らし。ところがある日、ヒロミが育児放棄して家を出てしまう。ひとりぼっちになったトモが叔父マキオの家を訪ねると、マキオは美しい恋人リンコと暮らしていた。元男性であるリンコは、老人ホームで介護士として働いている。母親よりも自分に愛情を注いでくれるリンコに、戸惑いを隠しきれないトモだったが……。
2017年製作/127分/G/日本
配給:スールキートス
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2017年2月23日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
トランスジェンダーものでは「リリーのすべて」、レズビアンやゲイに範疇を広げると「アデル」「ブロークバックマウンテン」等々、欧米では娯楽作でもLGBTのキャラクターを中心に描き、大きな賞も獲るなど高く評価される作品が珍しくなくなってきた。邦画界は決して誇れる状況ではないものの、本作は日本で生きづらいマイノリティーを温かな目線で描く意欲的かつ画期的な1本だ。
女装した生田斗真の第一印象は正直、美しいとか可憐とかではなく、無理しているような違和感。でも現実にトランスジェンダーの人に会ったらそう感じることもあるだろう。それが、人となりを知っていくうちに慣れていき親しみを覚えるわけで、本作もそのように作られている。
子役二人の演技がいい。小池栄子はイヤな偏見女の役をよく受けたなと感心。サウンドデザインにやや難があり、カメラと被写体の距離の変化に台詞の音量が追随しないシーンが気になった。
2022年3月13日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
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リンコという役だとは解っていても
生田くんの演技が素晴らしかったためか、違和感を感じずに最後まで見られた
理想があるのか必要以上な女性らしさがある部分
当事者でしか触れられないようなユーモアに富んだセリフ
それらが合わさってより引き込まれた
デリケートな内容の映画は当たり障りのない内容が多くて
見たいけど退屈だったら嫌だなぁと思いつつ見始めましたが
とても良い映画だった
ラストの偽乳は何を表現したんだろう?
てっきり男根かと思ったら偽乳だったのは意外だった
リンコは悔しい事があったら編み物をすると話していたから
姉とのやり取りで女性としての初めての事を教えられないであろう事、トモが
母を選んだこと・・(選んだというより自分が居ないと母がダメになると感じたのだろうか?)
悔しさを紛らわすために編みながらも
母でもない増して父でもないトランスジェンダーとしての等身大の自分が
人生の転機を迎えた重要な思い出(偽乳)を
娘のように思うトモに渡して何かを伝えようと
考えたのだろうかと思いました。
具体的に何を伝えようとしたのか、 上手く言葉に出来ませんが
とてもあたたかいものを感じました。
2022年2月18日
Androidアプリから投稿
内容はいいけど、
ちょっと、キャラが微妙。
パンフレット購入済。
結構まともなドラマになっていたことに驚き、監督が誰か気になっていたが女性監督だったんだね。
初めてこの監督作品で納得できたような気がする。
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