追憶のレビュー・感想・評価
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【ジャンルの思い込みを取っ払って観た方が楽しめそうなバランスの取れた作品】
・2017年公開の日本のヒューマンサスペンス映画。
・1992年。親に捨てられた(もしくは同じような)境遇を持つ13歳の子供たちがとある喫茶店のママと家族同然の暮らしをしていた中で、とある事件が起こる(これ隠す必要あるのかな?笑)。それがきっかけで二度と会わないことを誓った3人とママ。それから25年、篤は警察官として、悟はガラス店の社長として、啓太は建設会社の社長として、それぞれの場所で働らいていた。資金繰りに困っていた悟が金策のために啓太の元に会いにいく途中で篤と出会い酒を酌み交わす。翌日、悟が刺殺体として発見されてしまう。篤は啓太が何かを知っているはずと確信するも、警察には過去の3人の関係を公にできない。そんな状況で事件の犯人を、啓太を、追っていく篤。 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・ラストで発覚する予想だにしない「繋がり」に驚き
・徐々に浮き彫りになるキャラクターたちの「優しさ」が涙を誘う
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
[物語]
・全く読めずに「そうつながっていたのか!」となるオチはサスペンスとして凄い。ただ、出来過ぎていて若干の無理さも多少感じつつ。ヒューマンドラマとしては、涙腺を誘うラストになっていました。皆さんの演技の力だと思いました。出来れば、3人とママとの関係や背景をもう少し時間をかけて表現してもらえたら、涙ボロボロだった気がします。もちろん、現状で十分涙できますが。
[演出]
・サスペンスとヒューマンドラマのバランスが取れた作品だと思いました。ただ、バランスが取れすぎていて?もっとどちらかに振ってくれても良い気がしました。ラストの「衝撃」と「涙腺」も、どちらもバランスよくほどほどにでした。ある意味、その両立さが凄いのかもしれませんね。
[映像]
・田舎町の雰囲気が、懐かしさを感じれてとてもよかったです。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・岡田准一さん、小栗旬さん、柄本佑さん、長澤まさみさん、木村文乃さん、安藤サクラさん、吉岡秀隆さん、皆さんすごい!みんな「人間っ」って感じが凄いしました。おかげで、ドロドロ下部分も含めて物語への感情移入がしっかりできたのだと思います。
[全体]
・「サスペンス映画が観たい!」と意気込んで観てしまったので、今回は少しの物足りなさも感じました。しかし、途中から「これはサスペンスではなくヒューマンドラマだなぁ」と切り替えられたことでラストはしっかり感動できました。両者のバランスが取れた作品なので、「これはサスペンス」「これはヒューマンドラマ」という思い込みを可能な限りとっぱらって、見えたままに感じたままに楽しむ姿勢で鑑賞された方が良い映画だと思いました。ありがとうございました。
#映画 #邦画 #日本映画 #追憶 #2017年 #ヒューマンドラマ #サスペンス #読めないオチ #降旗康男監督 #岡田准一 #小栗旬 #柄本佑 #長澤まさみ #木村文乃 #西田尚美 #安藤サクラ #吉岡秀隆 #ジャンルの思い込みを取っ払って観た方が楽しめる?
#全体3.5 #物語3.5 #演出3.5 #演技3.7 #配役3.6 #映像3.4 #音楽3.4
日本海の夕陽
#岡田准一 #小栗旬 #柄本佑 #長澤まさみ #安藤サクラ #木村文乃
キャストは豪華なのよ。
北陸の美しい景色。
晩年の安藤サクラ役は設定上無理がある。岡田くんや小栗旬よりも若く見える。実際、安藤サクラは若い。
特殊メイクで老けさすか、違うご高齢の役者にしたほうが良かったかも。
ただ、安藤サクラの交通事故後の演技は見事。目や仕草だけで演じている。
みんな辛い過去を背負いながらも明日を生きている。
以上
キャストが素晴らしいすぎる
この映画
上映してた時に映画館でみたけど
レビューしてないまま
それともう一度見たいなぁって思いが残ってたので
プライムビデオにて鑑賞
感想はただ
キャストが素晴らし過ぎんか。
俳優、女優共に好き嫌いあるけど
これ嫌いな人が1人も出てなくて
好きな人だらけ
サスペンスじゃないよね
ヒューマンミステリーなのね。
なんだろ
いいんだけど
ネタバレの仕方が映像で見たかったなぁ
安藤さくらの苦悩とか。
ほんでずっーとみて最後の最後
従業員、仲野太賀やん!
すごいねぇ〜
売れたねぇ〜
そんな発見嬉しいな
話しはとてもあっさりと進み、そして、終わる。
アッチャンとケイチャンがぶつかり合うのかと思ったらそうでもなく、真犯人の割り出しに躍起になるのかと思えばそうでもなく、少年時代の思い出(ある女性を助ける為に彼女のヒモを殺した。)もさほど絡まず、予告編であおっていたほどの秘密もない。
浅い。
木村大作の海太陽月の有難味は、健さん甚八倍賞らと対置されてこそだったと改めて知る。
平成役者陣の顔力ではもたぬ。
和製アルパチーノ、岡田准一(近頃ツマラヌ)の小柄はセルピコの如く隠さずに活かさねば。
偶然頼みの脚本も浅い。
タイトルなし
てっきり小栗旬が犯人かと思いきや、妻と従業員が犯人という結末に拍子抜け。それまでの岡田准一はじめ暗い顔、暗いシーンが、一気になくなる。小栗旬の結婚相手も、安藤サクラの娘ってのもやり過ぎ感あるかな。短いので一気に見れた。
会いたくても、 会えなかった、 愛する人へ――
2019年11月30日
#追憶 鑑賞
殺人事件をきっかけに離れ離れに暮らしていた3人の少年を 岡田准一 小栗旬 江本祐 が演じています。
設定がなかなか辛いものがあり、高倉健さんの映画にあるような感じです。どうしようもないヤクザのような男がいて、そいつを殺して捕まるなんて、本当に理不尽なんですけど。吉岡秀隆が出てたからかな?そんなイメージを持つのは?
ラストに希望があるところも昭和的で個人的には好きな映画です。
#岡田准一#小栗旬#江本祐#吉岡秀隆#安藤サクラ
【重厚なヒューマン・ミステリーであるが、そろそろ苦しいぞ降旗監督、と思った作品】
1980年代から邦画の一翼を担ってきた、降旗康男監督と木村大作撮影のタッグ作、16作目。
「駅 STATION」から始まり、「居酒屋兆治」で一世を風靡。その後、やや低迷するが「鉄道員(ぽっぽや)」が大ヒットした。その後、又低迷期に入るが、とにかくこのお二人は30年に亘り良質な邦画を世に出して来た。
低迷する邦画を支えてきた、お二人には敬意を表するしかない。
が、今作もそうだが降旗監督の傾向として”人間の生き様”を描く際にどうしても重いトーンになってしまう。1,2作であれば良いが何作も続くと正直飽きる。(すいません)
今作以降、お二人のタッグ作は公開されていない。木村大作は自らメガホンを取るようになった・・・。
<2017年5月6日 劇場にて鑑賞>
少し話に無理があるかな
監督の好みなのだろうけど、撮り方が少し前の映画を思わせる。
それについての是非はないけど、最後の最後で、その展開は無理があるかなと。東京にまで来ておいて、そんな人間関係がまた絡むってことはないかなと。
和解してしまうのも、少しあっさりし過ぎな感がありました。
巨匠の考えることはわからない
2時間ドラマと映画の違いってなんだろう。
岡田さんが少しオーバーな演技をすると2時間ドラマ感が...あと、崖(土建屋事務所裏)でのやり取り。
音楽。
音楽は、安藤サクラが最初に施設から出てきたとこ&回想シーンに掛かってたMがなんか違うな、と思い、そこから先、ベタッとつけられてる雰囲気モノ(大変失礼な言い方)のMがなんとなく気に入らない。
岡田母の病室シーンの母アップINSと、
廊下での夫婦のシーンの最後のヒキが、
前後のカットと表情つながってなくて気を削がれる。
誰と誰がタメ口の同僚なのかよくわからない配役。
夕日は、ひたすらずっときれいな画。
だけど、画がいくら綺麗でも、写真集を見たいわけじゃないからなぁ..
崖の上の岡田さん・小栗旬さんのシンメのヒキ、間に重機置いて断絶感表す、と構図で語っても、響かなかったなぁ..
結局物語の「芯」は何なのか、最後まで読み取れず。
役者さんはこの脚本演じるの難しかったんじゃないのかな。残念ながら、私には、誰も良くなかった。
あまりに活きてなくて、豪華なはずの配役も素敵に思えず。
周りが色々知ってて地元刑事役の岡田くんが何にも知らないちぐはぐさ、
柄本佑さんが東京から富山にいちいちお金借りにくるちぐはぐさ。
物語をそぎ落とす、とも言うけども、これじゃ、そぎ落とすではなく設定放棄。説明放棄。整合性放棄。
画にこだわってるわりには、
吉岡さんと安藤さんの老け後のメイクのちぐはぐさ、
物語や登場人物の感性がが昭和的なのに、役者の衣装や演技が現代的なちぐはぐさも。
いっそ戦後〜昭和の設定で撮ったらよかったのに。
ここにキャスティングされている俳優さんたち演じられると思う。
現在の若者に響きやすいように撮りたかったなら、脚本が違った。
巨匠の考えることは分からない。
理解できる日が来るのか。
しっくりくるレビューを探してみよう..
追記
だめだ、無かったです。
(雪割草の花言葉に触れられているレビュー大変参考になりました。
しかしながら、花言葉は、大抵の人が、後から調べなきゃ分からない。
「知ってる人・調べた人だけ」わかったらいいものでもない。
それより何より、花言葉有りきを前提とすると、安藤サクラさん扮するリョウコが、未来の物語を予め知っていたかのように「雪割草が好き」という設定なのが解せない。
それは追憶じゃなく予知能力。
喫茶店を営む安藤サクラが何故少年たちを保護するに至ったか?そこには「雪割草の花言葉」につながる過去があった...
それは...、というのを想像して楽しむ映画か?
ドヤ顔で喫茶店の名前にまでしようという脚本、やっぱりよくわからない)
高評価されている方ごめんなさい。携わられた方、勝手書いてすみません。私見です。
深い映画
「任侠」ということばは、強者をくじき弱者を助ける気性が強いことを指し、「仁義」というのは、任侠と義侠からできたことばだといわれている。───(光文社新書『誰も教えてくれない 男の礼儀作法』)
儒教には「仁」という考え方がある。儒教の中で中心に置かれる徳目の一つ。やくざの仁義は同じ組織の中だけで通用するものであり、他の組織との間には仁義は存在しない。このように、仁とは身内にだけ通用させ、それ以外の人間との関係には適用しないものなのである。実は閉鎖的で、身内さえよければという考えに至るのは必然だろう。「孔子(※儒教)の仁は差別愛である」───(牧野出版『脱洗脳教育論―日本再生のカギはすべてここにある!!』)
日本における仏教(以下、「日本仏教」と呼ぶ)は、伝来当初から、儒教的差別思想をたっぷりと内包していたと言える。だから、日本仏教は差別的な行為を堂々と行っていたのである。(中略) 支配者層に対しては儒教が、被支配者層に対しては日本仏教が、それぞれふんだんに差別思想を埋め込み、日本の身分制度を支える基礎となっていったのである。(中略) 日本人はすでに儒教という宗教を心の中に持っている。すでに「儒教」という「信仰」を持っている人に、いくら科学や哲学の「信仰」で物事を説明しても、キリスト教原理主義者が進化論を「神の思し召し」と一蹴したのと同じ結果を招くだけである。そこで私は、いわば暫定的な対応として、「心の教育」に仏教を使うことを提案する。もちろん本来の釈迦仏教である。(中略) そして、もう少し日本社会が成熟してきたら、というよりも、儒教の洗脳から解かれた段階で、科学と哲学の用語のみを使って「心の教育」を行えばいいと考えている。───(牧野出版『脱洗脳教育論―日本再生のカギはすべてここにある!!』)
戦国時代の孔子の弟子たちが儒家であり、漫画『キングダム』主人公の信たちです。天下の思想界を二分した墨家。漫画『墨攻』の墨家から呼んだ墨者の革離。漫画『キングダム』と漫画『墨攻』は同じ人物が出てくると思います。
木村さんの力
原作とは異なり、富山が舞台となった作品になっていますが、木村さんが撮るなら日本海で正解だと思います。
刑事、容疑者、被害者となった幼馴染みの三人の男たちの人間ドラマです。岡田くんが好きです。が、小栗くんと役を入れ換えても面白い作品になったのでは?とも思います。
全体的には何とも救われない一面もありますが、温かい人の心や優しくなれない人の弱さなど、大人向けの作品です。
安藤サクラさんは良い女優さんだと思いますが、時間の流れに対して無理な設定を感じてしまいました。-☆の理由はそれだけです。
心に残る作品ですが、やはりあの迫力のある映像はスクリーンで観てこそ意味があると思うので、劇場に10回以上足を運びましたが、DVD は買わず、TV での放送も観ませんでした。TVの画面では、この作品の価値は半減してしまうと思います。
雪割草
レンタルDVDで鑑賞。
監督・降旗康男、撮影・木村大作の黄金布陣に、岡田准一をはじめとした若手演技派が集結したヒューマン・ドラマ。
ある殺人事件を通して25年ぶりに刑事、被疑者、被害者と云う立場で再会した3人の男たち。彼らは捨てたはずの過去と向き合うこととなり、人間模様が交錯しました。
北陸の風景に心惹かれてしまう。荒々しさをまとった風景に自然への畏怖を感じると云うか、「夜叉」を観た時と同じで、そこに暮らす人々の姿も相まって詩情を掻き立てられました。
それを見事に切り取る木村大作のキャメラマンぶりが素晴らしい。オープニングから魅せられました。美しい映像が物語をよりエモーショナルにし、抜群の相乗効果でした。
要所要所で象徴的に登場する雪割草。その花言葉を調べてみると、「信頼」「悲痛」「和解」「内緒」「少年時代の希望」と知り、本作のテーマがが集約されているなと思いました。
忘れようとしても忘れられない、人生において必ずつきまとうものが過去と云うなんだなぁ、と…。十字架を背負ってでも己の過去と向き合い、生きていかなくてはならない。
分厚い雪を割って顔を出す、雪割草のように逞しく…
[追悼]
2019年5月20日、降旗監督が亡くなられました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
※修正(2023/04/27)
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