太陽の蓋

劇場公開日:

解説

巨大地震と津波、そして福島第一原子力発電所の事故をもたらした東日本大震災が起きた2011年3月11日からの5日間を、原発事故の真相を追う新聞記者を中心に、当時の政権や官邸内部、東京や福島で暮らす市井の人の姿を対比させて描いた。2011年3月11日午後2時46分。東日本大震災が発生し、福島第一原発は全電源喪失という事態に陥った。冷却装置を失った原子炉は温度が上がり続け、チェルノブイリに匹敵する最悪の事態が迫っていた。想定外の状況と情報不足で官邸は混乱を極め、市民たちは故郷から避難を余儀なくされていく。震災当時の菅内閣の政治家を全て実名で登場させ、当時の状況をリアルに再現する。東日本大震災から10年後となる2021年には、90分に再編集されたバージョンで再公開される(2016年公開版は130分)。

2016年製作/90分/G/日本
配給:Palabra
劇場公開日:2021年2月27日

その他の公開日:2016年7月16日(日本初公開)

原則として東京で一週間以上の上映が行われた場合に掲載しています。
※映画祭での上映や一部の特集、上映・特別上映、配給会社が主体ではない上映企画等で公開されたものなど掲載されない場合もあります。

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(C)「太陽の蓋」プロジェクト/ Tachibana Tamiyoshi

映画レビュー

4.5数百名の職員を命の危険に晒す判断。撤退を断固拒否した菅総理の決断は重たい。

2022年11月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

東北大震災の折に発生した福島第一原発事故の経緯を、官邸サイド目線でドキュメンタリータッチで描く物語。 菅総理大臣戦犯論が一般的な認識の中で、官邸で起きた事象を(一見して)正確に描くことで、実際に何が起きたのかを描き、何が問題だったのかを提起した作品です。 「踊る大捜査線」の青島刑事の言葉ではありませんが、「事件は現場で起きている」。だから、現場優先で動く・・・それはとても正しいこと。 でも、最後の責任を負うのは総理大臣。総理大臣に正しい情報を迅速に上げ、正しい判断が出来るようにすることは絶対的に必要なこと。それが出来ていないのであれば、それは東電サイドが責められるべきです。 もし、自民党政権なら、東電側もそのような体勢を構築したのかもしれない。その意味では、民主党政権の力不足なのだとは思いますが、敗戦以来の国難に対処する当事者がそんな理由で情報を途絶させて言い訳がない。 首相が東電本社に乗り込んだシーンは、東電に対する憤りで手が震える思いでした。 ただ、この映画が公平な視点で描かれているとは限りません。東電本社サイドから見たら、また別の見方も出てくるのでしょう。折角「官邸」と「現場」の視点が描かれているので、東電本社の視点からも描けていれば、もっと問題点を焙り出せたかも知れません。 それにしても、日本を滅ぼしかねない危険性を秘めた原発が、民間企業に委ねられていることの不条理をつくづく感じさせる映画でした。 私的評価は4.5にしました。

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よし

3.0タイトルなし

2022年3月27日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

Fukushima 50 を見た直後に鑑賞。 こちらの方が、映画的な盛り上がり、感情への訴求力には欠けるが、誠意のある作品のように感じられた。

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hato

5.011年目の"3月11日"に本作を観る。

2022年3月11日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

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しゅうへい

4.0真面目に作られています

2022年1月20日
スマートフォンから投稿

笑える

悲しい

民間企業が原発を管理する仕組みを考えた先人達の浅はかさ、知見の無さが真の原因では と考えさせられる映画でした。 そして今でも基本的には構造を変えようとしない日本という国、原爆落とされたのに、アメリカに尻尾振って国際条約を批准しようとしないのですから 原発推進など当たり前なのでしょうが に減滅させられる映画でした。

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doicchi