TOMORROW パーマネントライフを探して

劇場公開日:

TOMORROW パーマネントライフを探して

解説

「イングロリアス・バスターズ」「オーケストラ!」などで世界的に活躍するフランス人女優メラニー・ロランが監督を務め、フランスで話題を集めたドキュメンタリー。2012年に学術雑誌「ネイチャー」に掲載された「今のライフスタイルを続ければ人類は滅亡する」という科学者たちの予測を基に、ロランが友人であるジャーナリスト/活動家のシリル・ディオンとタッグを組み、未来を幸せに暮らすための新たなライフスタイルを探す旅に出る。「農業」「エネルギー」「経済」「民主主義」「教育」の5つの分野にスポットを当て、パーマカルチャー、トランジション・タウン、ゼロ・ウェストなど、世界各地で新しい取り組みを行っているパイオニアたちを次々と紹介していく。第41回セザール賞でベストドキュメンタリー賞を受賞した。

2015年製作/120分/フランス
原題または英題:Demain
配給:セテラ・インターナショナル
劇場公開日:2016年12月23日

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(C)MOVEMOVIE - FRANCE 2 CINÉMA - MELY PRODUCTIONS

映画レビュー

3.5映像そのものにも循環型の魅力が詰まっている

2016年12月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

幸せ

女優メラニー・ロランが監督を務め、友人と共に「持続可能な暮らし」を探して様々な都市をめぐるドキュメンタリー。その原動力は、母親となったロランが抱いた「この子が“生きにくい未来”を迎えないためにはどうすれば?」というシンプルかつ説得力のある問いかけにあった。彼女との旅は、世界の先進的な取り組みを映し出す。例えば、様々な都市で自給自足の農業への取り組みが始まっていることも驚きだったし、また別の都市では地域通貨がローカル経済に無理のない利益の循環をもたらしている事例を紹介。他にもエネルギー、民主主義、教育など視点は様々。そしてすべての問題が実は密接に繋がっていることを鮮やかに示すところに独自性が見て取れる。全編にわたって緑と風と土、そして人々の自然な表情が散りばめられているのも印象的。知的好奇心を満たし、なおかつ映像そのものにも何度も見ていたい循環型の魅力が一杯。そんな絶妙なタッチの一本だ。

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牛津厚信

4.0より良き未来を探して

2019年3月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

非常にコメディタッチの作品。有機農業、直接民主制、再生エネルギーなど、現在人類が直面する危機を回避すべく対策を探す、いろんな現実にありながら未知の知識を知ることができた。とてもおもろい作品でしたそう、考えさせられました。

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素子

4.0くじ引き民主主義

2018年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

知的

今、人類が抱えている深刻な問題を五つのテーマで取り上げ、新しい取り組みで未来に希望を見出そうとしている人たちを紹介する。
食糧問題は都市型農業、化石燃料から再生可能エネルギーへ、地域通貨の発行で地域にお金が回るように、大企業の言いなりの政治を選挙からくじ引きへ、教育は大人への準備として柔軟に、などなかなか面白い。
日本が出てこないのは未来のビジョンがないからかなぁ。

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いやよセブン

3.5資本主義の未来

2017年5月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

18世紀に産業革命が起こってから、社会主義の台頭などの紆余曲折を経て、更に「金」が「金」を生む金融資本主義になってしまっている現代。

作品中、「彼ら(資本)は何も生み出さない。管理するだけである」という言葉が出てきますが、金融資本主義の行き着く未来が見えてしまう言葉でした。

生命の基本は、実り枯れ、生まれ死に、循環すること。循環しないと、生命はなくなります。管理する側も、生み出される何かがあるから、管理ができるのです。循環する経済、生活、具体的な方法が、この作品から分かります。

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ミカ

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