湾生回家

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湾生回家

解説

戦前の台湾で生まれ育った日本人を指す「湾生」たちが、故郷である台湾に里帰りし、懐かしい人びとを訪ねるドキュメンタリー。1895年の下関条約締結から、終戦の1945年まで、日本の統治下にあった台湾。この時代に公務員や企業の駐在員、移民として海を渡った農業従事者などが日本から台湾へと移り住んだ。彼らの大半は日本の敗戦後、中華民国の方針により、日本本土に強制送還された。その数は50万人にもおよび、そのうち、台湾で生まれ育った「湾生」は約20万人といわれている。戦後70年で高齢化した「湾生」たちが、日本から生まれ故郷の台湾の地を訪れる姿を追い、彼らの人生、引揚者の思いが描かれる。本作は台湾のアカデミー賞ともいわれる金馬奨で最優秀ドキュメンタリー作品にノミネート、大阪アジアン映画祭2016で観客賞を受賞。

2015年製作/111分/G/台湾
原題または英題:湾生回家 Wansei Back Home
配給:太秦
劇場公開日:2016年11月12日

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映画レビュー

3.0もう少し一緒にいたい

2020年7月12日
iPhoneアプリから投稿

書かれた文字や戸籍にそこに生きた人のおもいが閉じ込められていて、時を超えた対話が生まれていることが感じられました。生まれた街、育った景色、情報を膨大に永く残せるようになった現代こそ、人が懸命に生きた証を大切にする気持ちを忘れないようにしたいと思いました。清子さんとお母さんがつながれて本当によかった。

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Ironout22

3.5ふるさと台湾

2020年7月7日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

 敗戦後日本本土に引き揚げた「湾生」は引揚者48万人のうち20万人いたとされる。湾生という言葉すら知らなかったので勉強になる点が多く、親日とも言われる国だけあって、日本人に対する優しさも感じられた。それでも日本嫌いな人もいるし、霧社事件という悲劇も起こっている。

 台湾で生まれ育ったのに、強制的に日本へ送り返された人にとっては台湾が唯一の故郷。映像でも郷愁を感じさせるシーンが多い。1985年の下関条約以降50年間日本が統治していた台湾。住み心地も良さそうだった。そんな彼らが引揚先もないまま日本に強制送還されると、焼け野原が待っていたという現実。戦争がすべてを引き裂いてしまったことも重くのしかかる。

 何度もアニメーションが挿入されていますが、これがまた情緒ある絵でノスタルジック。いや、このアニメだけでも映画作れそうですよ。

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kossy

4.0台湾で生まれた日本人

2020年1月6日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

日本が治めていた台湾で生まれた人を湾生といい、敗戦により日本に送還された。
湾生にとって台湾は生まれ故郷であり、蒋介石に追い出されたとはいえ郷愁は強い。
私は台湾に行ったことはないが、台湾の悪口を聞いたことがない。

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いやよセブン

4.0望郷の念

2017年2月21日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

やはり生まれ育った土地への望郷の念て凄いものがありますね。故郷を離れざるを得なかった方ならなおさらなのでしょう。
湾生の方々の台湾への想いと、台湾の暖かさ、日本統治時代への複雑な思いに涙が出ました。また、湾生の方の台湾への里帰りを通して、その方の日本に戻ってからの人生も垣間見る思いがして、思った以上に泣いちゃいました。

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kuwahirame