スター・ウォーズ 最後のジェダイのレビュー・感想・評価
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自己犠牲 が ちりばめられている
フィンの特攻、提督の艦隊ごとの体当たり、フィンを想う彼女の必死の行動、全力を使い果たすルークなどなど。。。
自己犠牲をもって人に尽くすシーンが多い。自己犠牲はそれを行うものに力を与えるのかもしれない。
7、8は消去で
始まりからいきなりの特攻で多数死亡。
なのに敵艦を爆破したときに一瞬レイアが見せた安堵の笑顔。
ああ、ついて行けない価値観かも、、、と思った通り、まぁよくここまでメチャクチャに作れたなと思う出来でした。
映画館にダースベイダーのコスプレして来てた人がいたんだけど、エンドロールの瞬間、マスクを脱いで出ていきました。
分かるわ。
自分もこんな映画のファンと思われたくないもん。
応援したのが恥ずかしいってなるよね。
始まる前は皆に写真を求められて撮ってたのにね。。。
内容は突っ込みどころ満載だけど、特に酷い思ったところだけ。
★ルークは既にダークサイドだよね?
可愛いはずの甥っ子、かつ弟子にダークサイドの影が見えただけで夜討しようとするなんて。
この卑怯者!
普通、スノークを倒しに行くんじゃないの????
そこ、レジェンド的には!???
それで夜討ち失敗して、吹っ飛ばされて、寺燃やされて、弟子殺されて、引きこもりって。。。
アホか!
フォースは光と影が必ず一体であるんだよね。そのバランスが大事なんだよね。
影が見えたら殺しちゃうの????
お前こそ最凶のダークサイド独裁者だよ!
こんなシナリオにするくらいなら、フォースを極め、父アナキンの考えを理解して暴走する自分を恐れ、自らを幽閉してた、とかの方が良かったよ。
★ローズ不要
天童よしみ、ほっしゃん、イオンのおばちゃん等、すでに中傷ネタ満載でちょっと可哀想にはなってます。
それとチャイナマネー説は違うと思います。ベトナム人だから。
それでもこの人が不要であることに変わりはない!
「ローズ」という名前で既に苦笑い。
パルマとかならここまで叩かれなかったのでは…
いきなりフィンを脱走兵扱いでショック砲。
おまえ融通のきかないサイコパスやろ!
あのお馬ちゃんみたいのに嬉しそうに乗っている笑顔がトラウマ……
結局この二人のミッションは、パチモンのコードブレイカーを適当に見繕って、任務失敗しただけだからね。
まったく不要な二人なのでした。
艦内にレイがいることを知って助けに行くとか、コードブレイカーはハンソロのように実はいい奴で最後は助けに来るとかならばスターウォーズ的美学があったんだけど。
美学って分かる?製作陣。
そこのファンだったんだよ。
究極は、フィンが突撃しようとしているところを猛スピードで激突阻止。
あのスピードで突っ込んだらフィンが死んでる確率の方が高いよね?
ないしはウォーカーにグシャって踏みつけられたら終わりだよ???
そしたらただの無駄死にじゃん。
そして謎のキッス。
ワロた、
ワロたよ~!
★スノーク雑魚過ぎ
もう書くのもイヤなくらい。
あの死の直前まではエピソード6へのオマージュのようで良かったんだよ。
横のライトセーバーがゴソゴソ動いてるの、フォースで感じないの?
あほなの???
正体も目的も分からぬままの突然死。
せめて戦おうや!
ライトセーバーくらい振っとこうや!
頼むから…
レンとレイが瀕死のところでルーク登場とかなら鳥肌もんだったんだけどね。
★レイの両親
あれだけ引っ張ってあの結論って。
そこに相当深い意味があるんだよね?
ガンダムのニュータイプのように色んなところでフォースの覚醒が起きているっていいたかったのかな?
最後の子供のシーンも含めて。
観る側がそこまで善意の推察をしないと成り立たないようなシナリオ書かないでよ。
★キャプテンファズマ弱すぎ
7から驚愕だったんだよ。
我が命惜しさにあっさりシールド解除してしまう雑魚さ加減に。
今回ちょっとは暴れてくれるのかなと思ったら、大したトレーニングもなくストームトゥルーパーにさえなりきれなかった雑魚キャラのフィンにやられて終わり。
ギンギラを返上しろ!(笑)
この見かけ倒し!
ちまたでは旧作を絶つためにソロやルークを立たせなかった、というとても優しい解釈もありますが、そんなことはありません。
スノーク、ファズマ等、新キャラもカッコ良く書ききれないんだから才能がないのです。
人を描く才能が。
フィンやポーにもいつまで経っても感情移入できないんだもん。
★最後に
スターウォーズ(星間戦争)ならぬただの局地戦。
7から萎んで行く一方の両陣営。
あげくには9の悪役トップは、我が儘坊やのカイロレン。
もう彼が死んでも、ライトサイドに戻ってもどっちでもいいです。
あの人格には何の興味も持てません。
まぁよくもここまで伝説の素材を無茶苦茶にしてくれたもんです(笑)
7の体たらくさは8への布石だと信じて我慢してたけど、8で更に最悪の方向に行きましたね。
スターウォーズは、
1~6、ローグワン、クローンウォーズシリーズで完結してますから、もういいです。
6のハッピーエンドで全て終わり。
それが一番です。
でもギャレスがメガホンを撮るならもう一度だけ信じて観てみたい。
彼はスターウォーズの肝を理解していた。
「とても敵わない強敵でも、仲間と希望を信じて戦う」ということを。
最後にもう一つだけ。
本作は随所にギャグが入ってたけどそうじゃないんだよ。
スターウォーズの笑いは。
窮地を前向きに笑い飛ばすようなウィットだったんだよ。
だからカッコ良かったんだよ。
ラストシーンが…
今作の内容については置いておこう。私が言いたいのはラストシーンのルーク。あれは流石にない。何かフォースの最終奥義的なものを使って自分の分身を造った様だが、あんなもの見たくなかった。なぜ、ルーク自身が来なかったのか不思議。ベン・ソロがカイロ・レンになってしまったのは私のせいとルーク自身が言っていたのに最終的には自分の分身と戦わせる。責任を感じているんじゃなかったのか。カイロ・レンが怒るのも無理ないだろう。私も怒っている。
ここで、私の考えたラストをどうか聞いてほしい。
まず、ルークのいた星オクトーから反乱軍の基地に行く手段は海に沈んだxウィングのみ。ルークがEP5のヨーダの様にフォースで海からxウィングを回収。そして今作と同じくルーク登場。カイロ・レンをルークと一騎打ちできる状態にするよう説得する(レイアとか使って)。その間、フォースで反乱軍を脱出させたレイがルークの存在を感じて駆けつける。そして、ルークとカイロ・レンの一騎打ち。ルークもレイの存在に気づいている。ルークがレイの祖父がオビ=ワンである事を伝える(勝手な私の予想)。そして、ベン・ケノービの回想シーンが入りルークもベン・ケノービと同じようにカイロ・レンに殺される。
これが私の理想だった。
とにかく、今作のルークは卑怯過ぎる。残念だ。
もはやS.W風味の映画
現在50代、スターウォーズ作品は全て劇場にて見てきましたが、
今回の作品は正直途中で隣で見ている僕の奥さんが寝てしまっても起こす気にもなれないくらいがっかりでした。
ルークとレイアのショボショボ感が残念で可哀想なほど、所々に無理やり入れる笑えない小ネタや往年のキャラ達の安っぽさ、ヨーダに関しては目が点になり、フォースを覚えたてのレイのもすごい強さにも違和感あり、カイロレンの心の動きもいまいち説得力に欠ける程不十分だし・
ストーリ全体がだらだらと次回作の予告編のように過ぎていくだけ、
CGの戦闘シーンや映像、音響などだけはやたら素晴らしかったです。
本国ではどのような評価なのかとても気になります。
ジェダイを滅ぼすマネジメント術
昨今各所で真面目にもネタとしてもいぢられているジェダイ流マネジメントの拙さを公式が開き直って認めるのが今回の見所かもしれん。
帝国は一応一度滅びたのだよね?共和国勝ったんだよね?それでいてこれである。
旧3部作からのファンです
★1以下をつけるほど低評価をする方はきっと、唯一無二の特別な作品だからこそ自身が求める完璧さじゃないと気がすまないのでしょうか。
個人的に、映画としては楽しめる内容だったと思います。一緒に行ったSTAR WARSをあまり知らない友人も珍しく「結構面白かった」と言っていましたので。
マイナス点から書きますと、今回一番目立ったのはなによりフォースの描き方についてでしょう。
かつてフォースは
・物を動かしたり
・思念体として死してなお留まったり
・(極めてフォースの強いものだけ)遠くの出来事を感知したり
・稀に、特定のつながりがある人とおぼろげに交流できる
発現されるときはそういったものだと記憶していますが、
今回はそれに加え
・宇宙空間で生き延び、かつワープできる
・特定のつながりがある人と頻繁に、かつ鮮明にコミュニケーションを取れる
・極めて遠い場所に鮮明に自らの姿を投影できる
と、かなり飛躍した表現となりました。
これは、昨今の映画表現では当たり前なのかもしれませんが、STAR WARSの根っこであるフォースの元々の性質と比較するにかなり乱暴な印象を受けます。ルークが最後に使ったフォースの投影は納得できますが、レイアの復活シーンやレイとベンの頻繁なやりとりは、フォースという曖昧なものをあまりに鮮明に描きすぎていると感じずにはいられません。
ベンとレイのやりとりは次のEP9での直接対決への布石でしょうから、それはそれでわかるのですが、(レイアのシーン含め)もう少しうっすらした姿で描いてほしかったです。フォースが過去作と比較し飛躍したものになり万能すぎます。
それ以外は私個人的には良かったと思います。
ルークは元々ああいうキャラでしたから、ベンが悪の道に堕ちるきっかけを与えてしまうこと、そしてそれを卑屈にとらえ隠居することも納得できます。伝説に謳われるジェダイなど存在せず、彼はフォースの光の面を使い闇と戦ったひとりの青年でした。それを思い起こさせるような描写は、よかったと思います。
また、スターシップでのボルド女史の特攻シーンやスノークの取り巻きとのライトセイバーでの戦闘、(あっさり撃破されていく感はあるものの)宇宙空間での飛行戦闘シーンはシリーズへの期待に応える出来栄えだったと思います。
フォースの覚醒と比べると違和感は各所にありましたが、STAR WARSを見たというだけで、満足はしています。
ただ…ちょっとアメリカ人の悪いところが出たというと怒られるかもしれませんが、表現が直接的過ぎましたね。加えてお世辞にも美人とは言えないアジア女性の最後のキスも、ドアップでみる映画館ではげんなりです…そんなこと作成時にわかりそうですが、このシーンが実現したのも、背後に映画業界のダークサイドの力が働いているからですかね。という下衆の勘繰りをせずにはいられない後味の悪さを残しました。
前回は古くからのファンを大切にしていた印象ですが…次回はSTAR WARSの設定や世界観を丁寧に踏襲してもらえることを祈ります。
衝撃
今年一番待ち望んでいた映画を観終えたからか、ストーリーがそうさせたのか喪失感が大きかったです。
(失望したという意味ではないです)
ローグ・ワンの時にも少し感じたんですが、旧作のスター・ウォーズと比べると、単にスペースオペラというだけでなく、戦争の中で散っていく命だったり武器商人だったりと、戦争の裏側も色濃く描かれていたなと思いました。
スター・ウォーズはユニークな生き物達も特徴かなと思います。
名前は忘れてしまいましたが動物に乗って逃げるシーンはファンタジーぽくもあったし、言葉を話すわけじゃないけど、なんとなく意思が伝わってたり幻想的でした。
新萌えキャラのポーグも可愛らしかったですね。
一匹だけなのかと思ったら結構たくさんいて驚きましたが、チューバッカが食べようとしてたのはポーグの丸焼きだったんだろうか?(笑)
物語の話をすると、脇役ぽそうなのに、やけに前に来るなと思ったら、あそこでフィンを助けるの?とか、スノークの正体も結局よくわからないまま、あっけなく終わったな(死んでない説もあるかなと思ったり)とか、ライトセーバー戦もEP1〜3と比べると相変わらず動きが今ひとつだったりと、残念に思うこともありましたが全体的には衝撃的な映像が多く楽しめました。
前作でカイロ・レンがブラスターをフォースで受け止めるという、これまでにないフォースの描写がありましたが、今作のフォースの使い方にも驚かされました。
ルークの幻影も驚きましたが何より驚いたのはレイアです。
キャリー・フィッシャーが亡くなられてたので、こういう形で去っていくのかなぁと思っていたらまさかの生還!!
えー!!ってなりましたけど、アニメ版も観てる私としては、やっと描写が追いついてきたなという感じでした。
流石アナキンの娘だけのことはある。
この辺りは予告の作り方も上手かったなと思いましたね。
良い意味で色々裏切られました。
あと驚かされたのはホルドのハイパードライブ特攻ですね。
あのシーンは衝撃的でしたし、気を失ったポーの頬を撫でて彼の事は好きだと言っていた後での、あの行動は物哀しかったですね。
ポーはその事わかってたのかなぁ、、、
一番感動したのはヨーダがルークの前に現れたシーンです。
過去作のオマージュもあったので流れ的にヨーダが出てくるかなとは予想してたんですが、実際に現れた瞬間、鳥肌が立ってました。
あれはマペットの映像なのかな?
老いたルークにさえ「若きスカイ・ウォーカー」と言えてしまうヨーダは流石だなと、、、
変わらぬその師弟の姿が懐かしく感動しきりでした。
ルークは霊体になってしまったがベンにまた会おうと言ってたので、続編でも会えるかな?
また会おうルーク・スカイウォーカー!!
そして気になる最後に星を見上げていたアナキンに似た境遇の少年。
ホウキをフォースで引き寄せた様に見えたが、、、
続編にも期待したい!
サーガとして重要な転機点ではあるが…
いわゆる古参です。前作でも古参はたたかれていましたが、
本作でもやはりたたかれていますね。
でも、同じ古参として、なぜ本作が受け入れられないか、わかります。
まず、ストーリーですが、これは絶対に語られるべきストーリーでしょう、と思います。
古いものは廃れ、新しい力が次のサーガを担っていく。
そう考えるとカイロレンの不安定さ(前作までの)も受け入れられます。
また、後半の戦闘シーンも、今まで描かれなかった惑星で緊張感があったのも良かったです。
しかし、本作で私が改善してほしかったのは、
・撮影の仕方
・キャラクターの練り直し
・盛り込むストーリー構造の精選
・笑い所
です。
まず、撮影の仕方ですが、途中レイヤが宇宙に放り出されたかと思うとスーっと戻ってくるシーンがあります。
あのシーンを受け入れられるのは逆にすごいと思います。
レイヤにもフォースの血は流れる訳ですから、レイヤが生還することには文句はありません(普通死ぬでしょとは思いますが)。
問題は、レイヤが戻っていく方法を完全に描き切ってしまっていること。そうではなく、例えば目覚めた瞬間に宇宙船の中にいて、仲間がそのときの状況を説明するとか。とにかく、直接的な表現は冷めます。あれは必要ないシーンでした。
キャラクターですが、これは前作やローグワンよりもひどいのではないでしょうか?感情移入がしにくいです。
特に整備士の女の子。これがまた地味なんです。
明らかなモブキャラなのにラストではフィンにキスをして死にます。冒頭で命を懸けて爆弾を落としたあの子の親族という設定もまるで生かされていません。
彼女はなんだったんだろう。生い立ちも辛い過去も後になって急いで語られても死のシーンで全く感情移入できません。
魅力のあるキャラ作りは7.8.9のエピソードで大きな課題になるでしょう。スノークがあっさり死にすぎなのも疑問です。
ストーリー構造ですが、これもなかなかに良くなかったです。
というのも、前半が長すぎたのです。後半の展開は非常に良く、レイとカイロレンの間の葛藤、暗黒面にレイが墜ちるのかというハラハラ、ファーストオーダーに追いかけ回されて絶対絶命。この辺の展開はファンだけでなく、皆が楽しめたと思います。ただ、前半が長い。ストーリーのまとまり具合なら前作の方が上でしょう。ローグワンですらここまで退屈じゃなかったのに。
裏切りとか意外な展開を盛り込みすぎて逆に一つ一つが浅いのです。「まだ中盤だけどこんな展開か、ふーん。」みたいな感じです。「みている者の心が大きく動かされる場面は一ヶ所にまとめる」この鉄則は守ってほしいです。
次に、笑い所ですが、これは「ジョークが面白い」ではなく、「真剣に撮っているのに笑いが起きる」です。これはスターウォーズとしては最低ですね。
狙ったジョークではなく、至極真面目な場面で笑いが起きてしまうんです。映画館でも子どもが笑っていました。子どもが真面目に観れないシーンを大人が真面目に見れるはずがないのです。
具体的には、レイの自己会話のシーン。なぜあんなにたくさんのレイをずらーっと並べたんですか…。伝えたいことは分かりますが手法を間違えています。
フォースの瞑想、自己会話のあたりで笑いが起きたことが本作では残念でなりません。スターウォーズを勘違いされたんじゃないか、と。
色々書きましたが、後半は見応えもあり、見る価値は十分にあります。
しかし、その他の点が荒いために星は減です。
【最後に】
最近のスターウォーズ作品では、「新しいファンを取るためにはこうするしかないんだ、古参は引っ込め」といった批判をよく目にします。
考えてください。これはスピンオフ作品ではないのです。
ナンバリング作品であり、スターウォーズのサーガなのです。
私より古くからスターウォーズ作品を愛してきた人たちが新たなサーガにワクワクできないのはナンバリングとしてダメなのです。
ストーリーに奇抜な工夫は必要ありません。ベタでいいのです。
これまでのスターウォーズに繋がる作品を作れないのであれば、ナンバリングをしないでほしい。
古参叩きの方にはそのこと、一人の古参としての意見、を分かっていてほしいのです。
簡単に荒削りのスターウォーズを受け入れられないほど、スターウォーズは私たちの身にこびりつき、大切なものになっているのです。
気を悪くしないでください。
今こそプリクエルを評価しろ(ああ、こんな日が来るとは)。おっさんはこの悶絶駄作をこう見た
「ローグ・ワン」の話からしよう。
正史をリアルタイムで観てきたおっさんとしては、「ローグ・ワン」の在り方は正しくも、やはり「スター・ウォーズ」では決してないもので、その楽しみ方も「スピンオフ」ならではの「いいとこどり」のおまけでしかなかった。
「勝利は、名もなき者の犠牲の上で成り立っている」
そんな誰もが知っていることを、仰々しくやったところで、正史の面白さに拍車がかかることはない。正史はやはり「スカイウォーカー」の話が主軸だからだ。
と同時に、スプンオフでその存在が居なかったように、正史は「ジェダイ」の話である。
製作順としては、ルーク(すなわちルーカス)の父離れ(父親殺し)で成長し、プリクエルで父親がダークサイドに落ちた理由を語ったが、その落ちた理由はパドメとの恋愛や怒りの感情そのものではなく、ジェダイ協議会の鈍感、鈍重、傲慢、判断能力のなさによるものだとははっきりしている。
つまり、ルーカスは父親を殺し、そして許しているのだが、「ジェダイ」については、旧3部作と思いが異なる。
個人的な思いをルークに投影したルーカスにしてみれば、「フォースの覚醒」以降、ルークにははっきり言って出番はない。だが、もう「ルーカス」の作品ではないし、出てしまったのはしょうがない。
だが、出してしまったのなら、それなりの退場する舞台は用意すべきだ。それこそが正史だからだ。
「スター・ウォーズ 最後のジェダイ」
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本作、あまりにもひどすぎて、どこから文句を言ってやろうか、とも思ったが、大概のことはほかの人が言っているので、以下の2点にとどめる。
1)ルーカスがプリクエルで描いた「ジェダイ」の「罪と罰」について。
そもそもジェダイの在り方は禁欲的なものであり、当然後継者は「自分(の血)ではない誰か」ということになる。だから、レイが何者だろうが、その意味では間違っていない。
だが、レイは何者ではない誰かであってはいけない。なぜなら、これから量産されるスピンオフが「何物でもない誰か」だからだ。
しかも、ルークはアナキンを許しているのだから、「血」は尊いとちゃんと説明している。
ルークがジェダイの教えを守り抜き、だが、弟子の教育に失敗し、異常に落ち込み、引きこもるコミュ障の童貞ジジイという設定は「ジェダイ」ゆえ。それは分かる。
アナキンがそうではなかったのに反し、ルークが禁欲で童貞で過ごす理由はレイアが妹でショック!さらにソロに盗られたというショック!!ということも当然あるので、万年童貞、という設定もまあ、分からないでもない。「ジェダイの帰還」ではすでに悟りを開いたかのように、ジェダイとして生涯童貞宣言を覚悟した感はあった。
だから、レイはルークの子供ではない、ということで、ルークを「単なる神」にしてしまったことも分からないでもない。
だが、それははっきり言って、正史を見続けたものにとっては、やっぱり悲しいのである。
ファンは、ルークは伝説でも神でもなくていい。ただ童貞でなくてよかったね、とみんな思いたいのだ。
2)大事なことは何一つ語られていない。
帝国の崩壊からファースト・オーダー台頭まで、お前ら何をボケーっとしていたのか?なぜ、ベン・ソロはスノークに闇を見せられたのか?
この辺はルーカスだったら、プリクエルのように多少ダレても、ダサくても、描いたことだろう。プリクエルはちゃんと「スカイウォーカー」の話と「シス」の狡猾さと「ジェダイ」の愚鈍さを描いている。
今こそ、プリクエルを再評価するときだ。
本作、一番面白いところを描かず、何を延々と2時間30分もやっているのか。戦闘シーンはセンスなし。ライトセイバー戦はグダグダ。音楽は前作に引き続き全然ダメダメ。
全くの、容赦なしの駄作。
追記
ルークの前に、ヨーダもしらーっと現れ、無責任に「過去を燃やせ」という。
お前が一番の過去の遺物で諸悪の根源だ。
どうせやるなら、ここはアナキンが出て、息子であるルークの人生の「無為」を嘆き、謝罪をし、ともに消えるようであれば、また深みもあったのだろう。
ラストの2つの夕日とは、アナキンとルーク。
それが沈むというエンディングだったら、ルークのつらい人生に「悲しい」を通り越して、「感動で号泣」になったのに。
長いけど素晴らしい
父の影響で好きになったスターウォーズ。
心待ちにして見に行ったのですがとても長くて長くて・・・。でもそれがあの監督らしいと父は言っています。前の監督はちゃんと2時間でスパッと決めるのですが。
でも必死に戦って勝ち進もうとするところにはすごく感動しました。
最後はルークが亡くなってしまうのですがとても安らかなものでした。
追記)無駄が目に余る駄作だが…重要な転換。
複数回観て、少し楽しくなってきた(^_^;)。
駄目な所は変わりようがないが、
メッセージは共感する。★+0.5
(初見感想)
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レジスタンスとファーストオーダーの追いかけっこの茶番劇は
言うに及ばず、無駄が多い。そのくせ、説明不足で?なシーン
も散見。3部作中の2作目なので色々中途半端に見えるのはしょうが
ないとしても。
ルークからレイのちゃんとした伝承も無く、
あの燃やされた文書はジェダイの古書ではなく、
今までのスターウォーズの設定資料なんだと思ってしまった。
次回作公開で、今作の印象がひっくり返る事を祈る。
唯一、ヘタれと思ってたレンがいい味になってて良かった。
話が長すぎない?
話が細切れで長すぎません?
それぞれのシーンはそれなりに面白いんだけど、いまいちバラバラ感があるよね。
以下、不満な点を列挙
・ハリーポッターのボルデモートのコピーの様な最高指導者、もっとオリジナリティーを出せなかったのか?、しかも大口たたく割に弱すぎw 暗黒面のフォースの使い手ならあれは分かるだろ。まあ、前の皇帝もダースベイダーに投げられただけで死んだけどね。
・シリーズのヒーローであるべきルークが精神的に弱すぎw 自暴自棄な弱い姿なんて見たくなかった。レイをジェダイとして一人前にするとか、最後に大役を果して欲しかった。
・フィンの話とレイの話が交互に進行するが、どっち付かすで両方とも中途半端感がある。
・ローズって役はいったい何だったんだろう? 作品の基調になっている日本人(武士道)への憧れ?と思いきやベトナム系アメリカ人だし。
結局、ハンソロもルークもいなくなったし、レイヤ役のキャリーフィッシャーはほんとに亡くなってしまったから、過去の主役を全員リセットして、新たな展開を目指すって趣旨なんだろうね。
しかし、過去の栄光を超えるのは並大抵ではないだろうねぇ…
全体的に雑
新旧三部をリスペクトしつつ、かつ差別化を図らないといけないわけだからローグ・ワン等のフォーマットを踏襲すればいいスピンオフとは事情が違うのは分かる。しかし、それを考慮しても各所の雑さや詰めの甘さはいかんともしがたいように思えた。
まずルークの描写が酷すぎる。伝説のジェダイも挫折感に打ちひしがれ偏屈になった中年でしかなく、まるで威厳がない。弟子(レン)を正しく教育できないショックであの尖閣諸島みたいなところに引きこもってたんだろうなというのは前作の時点で予想できたけど、まさかレンの暗黒面の深さにビビって寝首を掻こうとしていたというあまりにも情けない理由が明かされるとは(しかも反撃されて逃げられるのは…っていうかレンと共に逃げた弟子はどこ行った?)。結局レイに修行らしい修行も伝授できてないけど、そもそも彼女は素人なのに初戦でいきなりレンをダウンさせてるし、これに関してはもう大したことではないですね。まあ彼は若い頃より自分の意思で修行に臨んだはずなのに、師匠に出来ない出来ないと文句ばかり言うような人間であり、元から後進を教授する器ではなかったのかもしれないから、むしろ自然なのかもしれないけど、せめてもう少し老成したマスターらしさを見せてほしかった。だってこれ勧善懲悪のエンタメ作品ですよ?
次に余計なシーンが多い。ファースト・オーダーの追跡を止めるコードを破れる人物を探すためにフィン達が出ていくけど、敵の追撃から必死で逃げてる時に何悠長なことやってるんだろうっていう感じ。しかもそのあとの星(カジノや競馬の描写にひねりがない。南仏の観光地にでも着いたのかと思った)に着いてからの描写もフィンの人間性を強調したかったのかもしれないが、早くもジャージャー・ビンクス的な評価をされてて苦笑するしかない新キャラのローズは強欲な金持ちが貧者を食い物にして戦争を煽ってるんだ!という取ってつけたようなプロレタリア論を口にするばかりで正直必要性を感じなかった。というか燃料切れかけてる死に体の船相手にいつまで経っても追いつけない、シールドも破れない(普段は簡単に当たるくせにこういう時だけ都合よく全弾ブロックできる!)ファースト・オーダーの艦隊が間抜けすぎる。またこの追撃戦がダラダラと緊迫感に欠けており、いつまで追いかけっこやってるんだと思ったら唐突に「あそこの星に反乱軍の古い基地があるらしい!そこに逃げ込むぞ!」となるし。あんなにハッキリ星が見えるくらいまで来てたなら最初からそこに向かえ!あとポスターにまで出てるからにはソロに代わるチューイの相棒なのかと思いきや単に窓から部屋に入り込んだスズメ程度の存在だったポーグ…
こういう余計な部分がある一方で、スノークとは誰だったのかとか、何故レンは彼に師事していたのかとか、レイの出生の秘密はといった、前作でそれとなく伏線張ったはずの、観客が特に知りたがったであろう部分は全く触れられないか、さして重要じゃなかったのが残念すぎる。次作で回収するつもりなのかもしれないとしても、スノークは死んでしまった以上触れられることはなさそうだし、特にレイのくだりは「ギャグマンガ日和」のソードマスターヤマトかと思うくらいあっけなかった。私もフォースの強い親のもとに生まれたのかと思ったがそんなことはなかったぜ!
後はフォースの扱い方が良くない。一応は超能力に近い扱いを受けていたけど、一部の限られた使い手だけが予知夢を見られる、相手が近いところにいるのは分かるけどあくまでぼんやりとしたもので、呼びかけも具体的な音声を伴わない感覚的なもの、といった決して何でも出来る万能の神通力ではなく、五感が発展していったような、非合理的な神秘の力という解釈だったと思うんだけど(だからこそEP1のミディ=クロリアンというあまりにも無粋な設定は無かったことにされた)、今作では遠く離れた者同士姿もハッキリ知覚できて会話もするし(アダム・ドライバーの肉体は素晴らしいが、そんなサービスシーンは要らない…)、幽体離脱して戦闘もできちゃうし、果ては宇宙空間に放り出されても無意識の力で生還できるし(ここはもうギャグにしか見えなかった)、まさになんでもありでフォースの絶妙な概念を損なってしまったように思えた。ルークはそんな今まで見たことも聞いたこともないような珍妙な能力を披露して力尽き、フォースとなり消滅するくらいなら生身で出向いた方が良かったと思うんだけど、長期化した引きこもり状態からの外界への復帰はそう容易ではないという事でしょう。
良かったところといえば、オープニング・タイトルの一部にEP4のメロディを引用していたことと、R2がルークに出会ったばかりの頃のレイアの映像を見せるところ(ここはルークでなくても感傷的になるはず)、ようやくルークとレイアが再会できたところ等の同窓会的な懐かしさを感じさせるシーンがあったところ。またミレニアム・ファルコンは相変わらずカッコいい(どんなに内容がダメでも「タイ・ファイター・アタック」が流れる中疾走する定番シーンはシビれるとしか言いようがない)。むしろ今作のヒーローはルークでもレイやフィンでもなくファルコンなんじゃないかと思うくらい。
全宇宙を一つに繋げるフォースも暗黒面の力もディズニーの金満体制には勝てなかった。そんな状況で最後にどんなオチをつけてくれるのか、腐ってもスター・ウォーズ、期待しない程度に期待したいと思います。
こんなことがあって良いのか…
【乱文長文失礼いたします】
今年を締めくくるに相応しい超大作!前作は確かにつっこみ所はありましたが、個人的には好きで4回ほど劇場で見たので、今回もどんな内容なのだろうとワクワクしながら公開初日に行ってきました。
結論としては毎月15日の割安で鑑賞できる日だったのが唯一の救いです。見終わったあとにこれまで先人達が築き上げたSWを今作で破壊された深い悲しみと怒り、そしてこの映画に自分は2年間も期待し続けていたのか…という言い知れぬ虚無感に襲われてしばらく動けませんでした。
細かく書くと本当にキリが無いのでざっとですが、全体的にミスキャスト(特にローズが絶望的に作品の雰囲気に合っていませんし、失礼ながら彼女の色恋沙汰を期待するファンがどの程度いるのでしょうか)、シリアスな場面にすら数多く展開される全く笑えないジョークの数々(これは本当にキツかったです…)、見ていて引き込まれない宇宙での戦闘シーン、ライトセーバー戦の迫力の無さ(特にレイは雄叫びを上げて無軌道に相手に向かっていくだけでEP7の方がまだ強かった気さえします)、その他諸々によって全体的に非常に薄っぺらい作品に成り下がっています。それでいて上映時間がシリーズ最長の150分なのが何とも…
また、今回はアクションではなくストーリー面に力を入れていたと解釈しても、どちらかと言えばアクション以上にそちらの方が雑然として壊滅的で言葉もありません。レイアもあの局面ではそのまま退場させた方が明らかに自然だったでしょうし、個人的に「強大な悪」としての役割を楽しみにしていたスノークに至っては唖然としました…。魅力的で強い悪が存在することで面白くなるという考えは無いのでしょうか。せめてレイとレンの共闘の末ようやく倒したくらいの扱いでも良かったのでは…。カイロレンはEP7から変わらず癇癪持ちの小物感が溢れていたので今更ファーストオーダーの最高指導者かつEP9のラスボスとして出されても非常に違和感があります。
ここまで壊滅的な状態にしてEP9をどう撮るつもりなのでしょうか…
個人的にはJJ氏が3作続けてメガホンを取って欲しかったですが次回作には復帰するそうなので陰ながら応援しています。
ルーカスの関与が求められる②
今までの登場人物が新しいシリーズと共に入れ替わっていくのはやむを得ないところでしょう。そんなことはファンはさびしい気持ちと共に理解をしているのだ。
今回、多くの人ががっかりしたとか失望したという以上に怒りがこみ上げて収まらないでいるのは、エピソード8が今までのSWの世界観を破壊してしまった作品である上に、今までの登場人物を不当に貶めてしまっていることがあるからだ。
ルークは父親をダークサイドから引き戻した人物である。甥の闇が広がっているからといって、殺そうとするだろうか?ルークはそういう人ではないだろう。もし人柄が変わったというのであれば、その背景を描かないと納得できるものではない。
また、ファーストオーダーの戦力はあれがすべてなのか?
もし他に戦力があるならば、挟み撃ちにしてレジスタンスを攻撃すればいい。あの程度しかないのであれば、ファーストオーダに反発する戦力は恐れずにすぐ集まって来るのではないだろうか。
また、スノークの弱さは何?
フォースの解釈は何なの?
ジェダイとは?
ライトセーバー、フォース、戦闘シーンがあればスターウォーズなのか?違うだろ!
新しい登場人物とうまくバトンタッチできていない。
設定や定義を変えるのであればそれはルーカスでしかできないこと。
ファンの声を結集してもう一度作り直してほしい。
これは単なるディズニーの映画で有ってSWではない。
ルーカス卿に再登場してほしい。
若干否定的
レイトショーで観てきました。
終わりが24時を回るのにほぼ満席。中にはかなり御年配の方もいらっしゃって、流石スターウォーズと実感した次第です。
端的に感想を述べると、娯楽映画としては四捨五入して星4、ファン目線で星2、間をとって3といった所。
やはりディズニー、前作にも増してPOPな作りで押させる所は押さえてる印象。笑いあり、涙あり、可愛らしいキャラクターも登場しています。
しかし、ファン目線だと正直言ってその要素は要らないかと。特にあの可愛い奴、完全に愛玩用でしかなく、商業展開が透けて見えます。
あと一番気になったのが脚本です。
基本的に展開が目まぐるしく変わり飽きさせない内容ですが、どうも下手なノーラン映画を観ているような感覚。
ノーラン監督は一応合点のいく形で伏線なり疑問点を回収しますが、この監督は回収出来ていない。
フィン達の作戦は一体何だったのか、そもそもレイアから変わった司令官はなぜ作戦を隠したのか。
なんだか、上層部だけで勝手に意思決定をして末端の平社員には情報が降りてこないダメな会社みたいな事をしている。
ここに時間を使うのならもっと、ルークとレイ、マスターとパダワンの関係描写に力を入れて欲しかった。
あとレイアの一件、笑いを堪えるのが大変でした。流石にやり過ぎでしょう。絶対一回死んでるし、そこから復活したのならもはやそれはダークサイドの力ではないでしょうか。
さりげなくアクバー死んでるし。
とまぁ、結局否定的な意見を書き連ねてしまっている(まだまだ言いたい事は有ります)のは私がスターウォーズが好きだからであって、色眼鏡なしで観れば楽しめる映画でした。特にルークとヨーダのツーショットがまた観れたのは嬉しいことです。多分ですがヨーダはCGでは無くパペットを使っている様でそこもまた良いですね。
今年最後の大作観て損はないと思いました。
無駄に長いシリーズ随一の駄作
筆者は小学生の時に『スター・ウォーズ ジェダイの復讐』を映画館で観ている。
(邦題はその後ビデオ化などの際に、正しい邦訳の「ジェダイの帰還」に変更され現在はこちらに統一されているが、筆者が観た当時は「ジェダイの復讐」であった)
スター・ウォーズの世界観は好きだが、正直な話小学生ながらに子ども騙しの映画だと思った。
当時は戦いでバタバタ死んでいく人の良さそうなイォークを可哀想に思ったものである。
(本作にも知性のないイォーク劣化版みたいなポーグという鳥?が登場している)
その後21世紀間近の1999年からエピソード1が始まり、筆者はむしろこの新シリーズにスター・ウォーズの奥深さを見出した。
さて2015年からエピソード7に当たる「フォースの覚醒」が始まったわけだが、新シリーズのあの人間ドラマはどこへやらといった浅いSFドラマが展開されるのにビックリした。
日本では黒澤明作品の『隠し砦の三悪人』のキャラクターがC3POやR2-D2の元になったとか、ジェダイは時代劇の「時代」から来ているとか、そこばかりが取り上げらる。
たしかにチューバッカの名称も大馬鹿よりましの「中馬鹿」から来ているし、オビ=ワン・ケノービも「帯ONE、黒帯」らしいが、日本由来はコスチュームなどのデザインやキャラクターに関してだけである。
むしろその世界観に影響を与えているのはジョーゼフ・キャンベルという神話学者の唱えた理論である。
筆者も彼の著作になる『千の顔を持つ英雄』や『神話の力』『生きるよすがとしての神話』を読んだが、古今東西の神話の共通点や構造が分かり易くひも解かれていて大変面白い。
これら著作を読んだ上で改めて「スター・ウォーズ」シリーズを見直すと、なるほどいかに影響を受けたか、神話性を織り込んでいるのかがわかる。
少年が旅立ち、新しい経験を積んでそれを持ち帰って一族に栄光や恩恵をもたらすこと、また父の存在を超えるために父殺しをすること、この大きな2つのテーマが様々な神話に共通しているらしい。
師弟や父子の葛藤はこの作品の大きなテーマであり、旧シリーズのルークが修行をしてジェダイ=英雄となって帰還するのはまさにこのテーマを踏襲している。
ただしルークはアナキンことダース・ベイダーに止めを刺さなかったので、キャンベルは「完全な神話でなくなったのが惜しい」と残念がったようだ。
エピソード1〜3の新シリーズはアナキンが闇落ちしてダース・ベイターになるまでを描いているので神話の2大要素から遠ざかるかと思えば、実は2つの要素を上手く消化できないことで闇落ちしたと取れなくもない。
オビ=ワンをはじめヨーダやメイス・ウィドウなどの歴戦のジェダイ・マスターたちがごろごろいるジェダイ評議会では、いくらアナキンが手柄を立てて帰還してもさっぱり褒められないし、元々実父のいないアナキンには父殺しは無理であり、母の酷死を機に闇落ちが始まってしまう。
アナキンはダース・ベイダーとなる一歩手前で父と仰ぐオビ=ワンを殺そうとするが、当のオビ=ワンからは息子ではなく弟と思われていたショックからか敗れてしまう始末である。
エピソード1〜3は神話性のアンチテーゼとも取れるし、エピソード1〜6までを通して見れば壮大な神話が完結するので問題ないとも言える。
ルーカスの構想ではスター・ウォーズはそもそもスカイウォーカーの物語らしいから、「フォースの覚醒」が封切られる前はエピソード7〜9がどのように展開していくのかとても興味があった。
実際カイロ・レンはレイア姫とハン・ソロの息子であるベン・ソロであり、スカイウォーカーの血を継いでいる。
おまけに形だけはハン・ソロを殺すことで父殺しまで果たしている。
問題は主役のレイで、ルークの子どもである選択肢はないとは思ったものの、アナキンの生まれ変わりなどどのようにスカイウォーカーと結びついてくるのか興味があったが、今のところ本作で明かされた真実は金のために両親に売られた単なる一般人らしい。
おいおい!
もちろん次のエピソード9でなんらかの血筋であることが明かされる可能性はあるが、本作の展開から全くその予感はしない。
またエピソード10以降も制作していくことが決定したらしいが、これ以降スカイウォーカーの血筋の物語にするには闇から帰還したベンとレイが結婚して子どもができるとか何らかの形でベンの子孫を残さないと苦しい。
それに既にベン自体がハン・ソロの息子なので、スカイウォーカー家の男系男子ではない。
子孫を残さずにベンが死んだ時点でスカイウォーカーの血は途絶える。
また血にこだわらないなら現在姓のないレイが「スカイウォーカー」の姓を名乗ることも考えられる。
いずれにしても「フォースの覚醒」と本作を観て大分神話性が薄れた印象しかない。
今のままエピソードを重ねてもただダラダラ展開するだけでつまらない単なるSFシリーズになっていくのは必定である。
新シリーズの展開に全く関与していないルーカスが「フォースの覚醒」を一時期つまらないと言っていたが、本作でその流れはさらに加速したのかもしれない。
神話には人種平等とか男女平等とか現代的なテーマは全くそぐわない。
むしろそれらを取り入れると神話は崩れる。
またファースト・オーダーはあれだけの大艦隊を用意しているにもかかわらず、ローラ・ダーン扮するホルドの捨て身ワープ攻撃の前に全滅するとかどれだけ間抜けなのかと突っ込みを入れたくなる。
あまりにもレジスタンスに都合良く戦局が展開しすぎる。
とにかく兵法を一切無視した戦術を取り続けて超が付くくらいの寡兵に敗れるファースト・オーダーは本当に銀河帝国を受け継ぐ覇者なのかと疑うくらいのポンコツ集団であった。
また宇宙に飛び出て生還するレイアにさすがはスカイウォーカーの血筋だ!と感心している場合ではない。
なぜあれほど他はバリアーで防いでいるのにバリアーが艦橋に効かないのか?
接近されたから?もっともらしい理由だが、レジスタンスも負けず劣らずの無能の集まりである。
ベンに殺されるスノークも首領のくせに相当な小物であったことが判明する。
せめてベンとレイの共闘に殺されるとか、何かなかったのだろうか?
最後のルークとベンとの闘いも今までの師殺しを意識しすぎたせいかホログラム化したルークが闘っている。しかも気力を使い果たしたのかルークが突然千の風になって死んでしまうなど理解に苦しむ。
どうせヨーダよろしく幽霊になってレイを訓練するなど次作も登場するのは目に見えているし、ベンに言った「また会おう」は幽霊になってなのだろう。
前作「フォースの覚醒」は今までの焼き直しと揶揄されたものだが、本作は見せ場を作るためにご都合主義が横行し、逆にシリーズの予定調和を壊そうとし過ぎて返って物語を壊してしまったとしか思えない。
このような酷い内容で無駄に長い150分は単なる拷問である。
3DCGが当たり前になってしまった現在、映像の綺麗さとか視覚的に真新しい要素は全くゼロに等しい。
むしろスノークにCG然としたカクカクと微妙な動きを感じる時すらあった。
一部IMAX上映劇場ではIMAX撮影箇所で上下に画面に広がるらしいが、だからどうした!映画は中味だろう!
とにかくあまりに酷い駄作っぷりにあくびの出る映画であった。
これだけグチャグチャにぶっ壊れた展開をいかに決着させるのか違う意味で次作のエピソード9が楽しみである。
脚本が残念過ぎる
エピソード9を観に行く前に、8を見直したが、やっぱり意味わからないところがあるなあと。
ラストのレイアの再建の準備はできています。それって?
最後に出てきた男の子は、なにかの伏線なのか?
レイの正体がなんなのか?
どんなに無茶苦茶な展開なのかがある意味楽しみ。
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スターウォーズエピソード456の公開当時。全部てエピソード9まであるそうだと聞いたときには、どんな話になるんだろう?!早く観たいなと期待したものでした。
その気持ちも、いまはないです。
レイ、修行なしで強すぎるだろ。
レイとレンが、離れてて話せる。こんなことできた?
レイ、岩をも砕く感じなのに、戦闘シーンは、至って普通の剣戟。
ポー、無茶すぎる。反乱軍で揉めてどうすんねん。
フィン、無駄骨。
ローズ、もうちょい他の俳優いるだろう。
そもそも、フィンとローズ、要るか?
カジノのくだりも、全く無駄。
ルーク、遠隔操作?それで力尽きる。最後それで終わり??結局島から出なかった。
いくらなんでも、寝てる弟子に切りつけるか?!
レイア、宇宙遊泳、一人生き残るのは、無理ありすぎだろ。
レン、また物壊して八つ当たり。
宇宙空間で、爆弾落下なの?
体当たりで敵艦倒せるなら、最初からやれよ。そうしたら、逃げれた。
BB8、やり過ぎやろ。
登場人物が、片っ端から頭悪い感じです。
脚本作った人、過去のスターウォーズよく観てないのかなと思うくらい、いい加減だなあと思います。
エイリアンコヴェナント並みに突っ込みどころ満載な映画になってました。
これが30年前にジョージ・ルーカスの作りたかったスターウォーズなのかなと思うとがっかりです。
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