「スターウォーズどころか映画として底辺クラス」スター・ウォーズ 最後のジェダイ 木神さんの映画レビュー(感想・評価)
スターウォーズどころか映画として底辺クラス
まずEP1~6、スピンオフ、2D、3Dアニメと本編に関わる映像作品は一通り手元に置き定期的に見直す程度にはSWが結構好きだ…が、結論から言えば、本作は面白くないを通り越して物凄く腹の立った映画だった。
劇場鑑賞中、頭の中は
(1)「なんだこのジャイ子、やたら前面に出てくるな」
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(2)「えぇ…ルークどうしたん?新たなる希望が落ちぶれすぎだろ」
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(3)「おぉい!この話要らねぇだろ!ルークとレイの修行はどうしたよ!」
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(4)「ふざけんな紫ババァ!!出し惜しみしないで説明すれば良いだろうが!!」
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(5)「んだよこの糞展開ぃ!!!戦闘中キスとか頭狂ってんのかバカ!!!」
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(6)「あぁ!?来てねぇのかよ!!?ルークが麻原彰晃にしか見えんはボケェ!!!!!」
…といった具合にハラワタが散々煮えくり返された内容構成には“スターウォーズ云々以前に一本の映画として最低”だったと断言できる。
取って付けたが如し往年ファンへのサービスをぶち込んだかと思えば(とは言えR2とルークのやり取りは素直に良かった)
そんなファンの期待を最低な方向で裏切る展開を挟み、『そこじゃねぇ』と怒声で叱責したくなる様な極めてつまらないシーンを長く垂れ流し、SWシリーズの要である殺陣も宇宙戦も地上戦も悉くが微妙と数多の目に余る要素でウンザリさせられたが、劇中ギャグの唐突さとつまらなさのダブルコンボには常時身を切られる思いだった。(絶対ゴールデンラズベリー賞で何かしら受賞する、ていうかしろ)
築き上げてきた世界観を破壊しつくした上に“全く何も生み出さなかった”のは、シリーズを失墜させ往年のファンに見限らせ、そして収益要素をトコトン死滅させようと暗躍する暗黒卿みたいな存在がマジでいたんじゃないかと邪推させる程最悪な出来栄えだ…少なくとも観賞して暗黒面に落ちた人間はいる、筆者だ。
「シリーズを短期間で出しすぎた」「スターウォーズ疲れ」と、最近のSWの低迷に対し制作側が見解を述べてたが、どう考えても本作が影響している。総評は評価はルークスカイウォーカー役であるマークハミル氏への、自身の思いを押し殺して役を演じきったプロ魂へ向けた二つ星。したがって本編自体は0…こんなにストレスを受けた映画は久しぶりだ。
そういえば劇場鑑賞中、一人の男性が背中越しからも感じる怒りを湛えて席を立ち、そして二度と戻って来なかったのを覚えてる。
「席を立ちたくなる」と文章にすれど有限実行する者を見たのはこの作品が初だった…ほんともう色々凄すぎる映画だった。