「汚い言葉は使いたくないが、はっきり言う。これはクソ映画だ!!」スター・ウォーズ 最後のジェダイ はるさんの映画レビュー(感想・評価)
汚い言葉は使いたくないが、はっきり言う。これはクソ映画だ!!
評価:★☆☆☆☆ 5点
映画館で『スター・ウォーズ EpisodeⅧ 最後のジェダイ』鑑賞。
続3部作の2作目であり、シリーズとして8作目にあたる。
物語はフォースの覚醒のラストで伝説のジェダイ"ルーク・スカイウォーカー"を探し当てた主人公レイがたどる、新たな始まりが描かれる。
映画館で鑑賞後、私は頭を抱えてしまった。どうすればいいんだ。めちゃくちゃつまらない。
少なくとも、この作品は今までのスターウォーズではない。古参のファンはこれを認めているのだろうか。もしくはスターウォーズを極めれば面白いと思うのだろうか。小学生から目をキラキラしてこの世界観を愛していた私は上映後にダークサイドに堕ちたと同時に、間違えて女子トイレに入るという失態をしてしまったほど、気が動転してしまっていた。
展開の裏切りの裏切りのさらに先を行ってしまったといえる作品であり、スターウォーズ史上最低の駄作で、1つの映画としても私の中のワースト5に入る出来である。
最低の出来である理由を何点か述べると
① 脚本がひどすぎる
この監督の最初の課題は前作の謎という謎をJ・J・エイブラハム監督に丸投げされた部分にある。だが、今作の物語は何一つその謎が進展していない。行動の一つ一つが無駄になり、様々な要素を詰め込みすぎている為、151分の長編にする必要性を感じない。まさに、さらに謎をもたせた丸投げ返しである。
② キャラクターの深みなし
レイの出生、スノークの存在、カイロ・レンが暗黒面に堕ちた理由、ルークが引き篭もった理由など。ある意味スターウォーズファンはその全てを裏切られることになる。恐らく全てに「嘘だろ!!」と思ってしまうであろう。
それとディズニーの傘下に入ったのからかもしれないが女性キャラの多さと、アジア人女性ローズの魅力が皆無であること、ポケモンか、とつっこみたくなるキャラクター「ポーグ」。そのキャラクターが物語に存在する必要性などない。ただの可愛い商品化キャラクターとしてのみのポジションである。
③ パロディと化している。
要所要所にギャクを挟むが、過去作のファンは笑ってくれると本当に思っているのか? 頑張って笑いをとろうとし、観てるこっちが恥ずかしくなる。
④ ライトセーバー戦
新3部作を愛する私は本当に許せない。スターウォーズにバイオレンスな泥臭い戦闘、そしてスローモーションの演出など必要ない。するのであれば、ザック・スナイダー監督やマシュー・ボーン監督の演出を学んでから挑むべきであった。
⑤ フォースのある意味の覚醒
フォースとは何か?この監督が一番わかっていないのではないか。
もはやギャクとしか言えない奇跡の生還、そしてフォースの念力。頼むから過去のジェダイ達を汚さないでくれ。
⑥ レイア姫演じるキャリー・フィーシャーの死に対しての演出なし
個人的な意見として「ワイルド・スピード」のポール・ウォーカーの見事な弔いの演出があったからこそレイア姫にもあるのか期待してしまっていたが、何もなかった・・・。 駄目な部分を書き連ねてしまったが、監督の新たなスターウォーズを創ろうとする心意気は素晴らしい。だが悲しいことに褒めるべきポイントは一つもない。面白く創れるべきところはあったと思ったからこそ、本当にもったいない。
例えば、過去作のスターウォーズは善と悪がはっきりしていたが、今作は武器商人から武器を買っていたのは敵だけではなかったことや、ルークの過ち、カイロ・レンとレイの正義と闇は表裏一体である演出など。
もはや取り返しのつかない続3部作。9作目はなんだかんだ観にいくが、もはやスターウォーズの時代は終わった。時代はアベンジャーズだ。
唯一私が楽しかったのは、上映前の映画予告で『アベンジャーズ インフィニティウォー』を大画面で鑑賞出来たことである。
次作はスピンオフ作品『ハン・ソロ』が公開されるので、ぜひチェック!! スターウォーズ 最後のジェダイは開始のオープニングロールまでオススメです。