U-31
劇場公開日:2016年8月27日
解説
綱本将也・原作、吉原基貴・作画によるサッカー漫画を、劇中に登場する「ジェム市原」のモデルでもある「ジェフユナイテッド市原・千葉」の25周年記念として映画化。強豪チームに所属し、31歳で戦力外通告を受けた河野敦彦。古巣の弱小チーム「ジェム市原」に戻り、再起を賭ける河野だったが、移籍の条件はエースナンバーである背番号10を付けることだった。全盛期を過ぎているにもかかわらず、背番号10を付けることに対する若手選手たちの冷たい視線を感じながら、河野は静かにひたすら練習を続ける。そんな彼の姿は、チームメイトたちに少しずつ影響を与えていく。主人公・河野敦彦を「特命戦隊ゴーバスターズ」のブルーバスター役などで知られる馬場良馬が演じ、中村優一、谷村美月、勝村政信、大杉漣らが脇を固める。
2016年製作/86分/G/日本
配給:トキメディアワークス
スタッフ・キャスト
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熱狂するファンの一過性や、
そうした評価との狭間で
苦悩するサッカー選手の心理に
とても共感できました。
評価は他人がするもの。
だが、その評価に惑わされ、
自分が本当にしたいことを見失う
先輩プレイヤーたちの姿はともすれば
多数派なのかもしれない。
プロとしての意識を持って、
いかに自分を輝かし続けられるか。
考えさせてくれる良作でした。
2016年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
スポーツ映画ははずれが多いのであまり期待してなかったのですが、思いのほか楽しめました。サッカー映画というより、30歳を越えた会社員がみると何か感じ取れるのではないかと思います。サッカーも好きなので評価甘めですが、今このタイミングでみれてよかったです。数年後にもう一度みてみたい作品です。
2016年6月27日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
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沖縄国際映画祭で、上映されていたので、観ました。
他のコンペに出ている作品に比べると、低予算だと思われますが。
味はあると思いました。
サッカー映画として、チラシには紹介されていたのですが。
これはスポーツ映画というよりも、ほぼ選手の裏での生活を描いているので、サッカーを期待している方々には不向きだと思いました。
本物のサッカー選手にしては、美形すぎる?線の細い人ばかりでしたが。サッカーをしているシーンは、ボール・コントロールなどは出来ていたので、たぶんCGだと思います。
でも、ジェネラル・マネージャーからグッズの売り上げが悪い、とかって選手が怒られたりする所なんかは、たぶん、本当にそうだろうなあと思いました。選手よりも売り手の問題でしょと気の毒に思いますが。実際は、大人の世界はそんな感じだと思います。
考えさせられます。
漫画原作らしいのですが、むしろこういった低予算映画でこその題材だと思いました。
外国の大作映画を期待すると、物足りない気はするかもしれませんが。
何となくいい物を見つけた感の映画でした。
2016年6月5日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会
この映画をサッカー映画として見ると、チーム同士で試合のシーンさえ無いことにまず落胆するでしょう。
では人間ドラマか? というと、そこも非常に薄っぺらい。
せめてサッカーが得意じゃない役者さんが頑張ってる姿に拍手するぐらいしか、見どころはない映画です。それではお遊戯会と変わりません。
まず、この監督はサッカーの中継を見たことがないのか? と思うぐらい撮影がひどい。
フィールドを走る役者をソフトフォーカスで追いかけるだけで、フィールド全体の状況や他の選手の動きがまったくわからない。
ゆえに彼がどのようなプレイを主体とした選手なのか、まるで伝わってこない。
だから彼のプレイを見て動かされていく周囲の人物が、なぜ動かされたのかが観客にはわからないまま、ただアップで撮られるセリフだけが上滑りをしていく。
サッカー映画でなく、セリフ映画になってしまっています。
セリフの問題は後述します。
次に脚本ですが、時系列がめちゃくちゃです。
アトランタオリンピックで活躍したことになっている主人公が31歳ということは、2000年代前半でないと無理があります。それらの説明は一切ないまま、2016年の東京が映されているのはどういうことでしょうか。
果たして脚本家は原作を読み込んだのでしょうか? なんとなく設定だけを持ってきているように見えます。
原作では主人公がジェフに戻るのは27歳でした。31歳では、選手として条件に要求するものが大きすぎないでしょうか。
さらに言えば、この作品にはいわば視聴者批判ともいうべきセリフがあります。
原作にもある、重要なセリフです。
取り扱いには慎重にならないといけないセリフを、試合もプレイも猛練習もろくに見せないまま聞かされた観客がどう思うか、まるで考えられていません。
これは予算が少ないとか、言い訳でなんとかなる話ではない。
ひたすらソフトフォーカスが続く画面を見せられた後で、観客に唾を吐いているようなものです。
いちおう練習を頑張っただろう役者のために1点は入れましたが、本来だったら0.5点も加点したくはありませんでした。
あまりにも酷い映画です。見ていて悲しくなってきましたが、映画そのものは希望を含めたラストになっているのが皮肉だと感じました。