ハドソン川の奇跡のレビュー・感想・評価
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文句なし マントをつけないスーパーパワーもないけどたくさんの人を救...
文句なし
マントをつけないスーパーパワーもないけどたくさんの人を救ったヒーローの苦悩 葛藤を そして プライドを描いて教えてくれた
なぜイーストウッドはこれを題材に選んだ?
難しいことを考えずに見られる、見易い映画でした。
私の勝手な印象ですが、この監督の映画は、落とさなくてもよい命が失われるケースが今まで多かったので、正直好きではありませんでした。
しかし今回は違った。そこは良かったです。
この監督、残りの人生を考えたら作れる映画には限りがあるはずなのに、なぜこの題材を選んだのだろうと思いました。
見事な判断力
イーストウッド監督にハンクス主演なら観るしかない!
ハンクスは今年『ブリッジ・オブ・スパイ』に続いて2本目!
この事故ニュースで見て知ってましたのでかなり期待感があっての鑑賞です。
思ってたより機長さんが追い詰められていなかった。もっとかなり追い詰められての終盤かなと思ってたので意外にもあっさりしてた。
ラストは疑惑が晴れ良かったです。
あの状況から無事着水出来乗員乗客全員無事だった事には感動です。でも、事故直後疑われ相当なストレスだったとお思います。パイロットの仕事は責任が重大で大変な仕事ですね。
いいお話のいい映画だが心に残らない
名演技に名編集です。全員いい人達に 英雄の機長と副機長。冷静に仕事こなした乗務員や救助員。自分が米国人なら誇りに思い皆をたたえ文句なしの☆5でしょう。
「ジャージーボーイズ」「アメリカンスナイパー」ほど エンドロールで余韻感じず。平均年齢40歳以上の客席からはエンドロールの映像残っているのに数名席を立ち帰っていきました。自分は最後まで観ましたが余二回目目見たいという気持ちは起きず。
オッサンなのにアニメ「君の名は。」では満席の観衆が引き込まれすごい余韻に浸りましたが何が違うのか考えます。
実話のほうが重みあるはずなのに・・・。
印象に残ったのは 鳥のコワさです。
文句なく面白い‼️
素材となった事案そのものの面白さもあるが、映画としての構成がわかりやすく臨場感を感じさせてくれる。それらを表現するトム・ハンクスの演技が、何と言っても素晴らしい。
最近は、色々問題含みのUSAやニューヨークだが、こういうストーリーを生み出すニューヨーカーって好きだしかっこいいと思う。
奇跡の結果
映画鑑賞の醍醐味の一つにビッグな名匠とビッグな名優の豪華タッグがあるが、今作ほどの豪華タッグはそうそうお目にかかれない。
クリント・イーストウッド×トム・ハンクス
遂にこの二人が組んだか…!
そんな二人が挑むのは、未だ記憶にも残る“ハドソン川の奇跡”。
日本でも英雄美談として報じられた。
この二人が組んで単なる称賛映画を…?
勿論それだけではなかった。
ただ自分が知らなかっただけかもしれない。
奇跡の裏で、英雄が苦悩していた事を…。
ハドソン川への着水。
全員助かったからいいようなものの、もしかしたら大惨事になっていたかもしれない。
事故後の調査で、シミュレーションでは引き返す事も出来た。
より安全な選択もあったかもしれない。
サリー機長の判断は本当に正しかったのか。
言わせて貰えるなら、何が正しくて何が間違っているかなんて、はっきりとした答えは無い。
シミュレーションは正しいのだろう。
それは当然。シミュレーションなのだから。
不測の事態はシミュレーションでは計り知れない。
日常生活でも仕事上でも何でもいい、誰の身にも覚えがある筈。
行き詰まった時、テンパった時、シミュレーション通りに行動して対処出来るだろうか。
自分は無理。
焦りながらも、瞬時の判断、行動で、最善の打開策を取る。
全ていい方向に行くとは限らない。
でも結果的にそれで良かったのなら、こう思える。
自分の経験から判断した行動は間違ってはいなかった、と。
調査委員会には苛々した。
事故なので調査はしなければならない。
誰も責任を取らないより、誰かが責任を取る方がいい。
でも、その矛先を全てサリー機長に向けるのはお門違いだ。
だって、結果は出ているではないか。
155人の尊い命が救われた。
これが何よりの全て。
その上で、自らの仕事を全うした。プロフェッショナルとして。
それは間違っていなかったのだ。唯一無二の最善だったのだ。
英雄と祭り上げられた人物の苦悩の掘り下げは、「父親たちの星条旗」「アメリカン・スナイパー」同様、イーストウッド作品に一貫するテーマ。
何度も挿入される事故の回想シーンは、緊迫感を与えるだけではなく、機長にとってのトラウマを、観る側にもまじまじと鮮烈に印象付ける。
英雄としての表面と一人の人物としての内面を、「ブリッジ・オブ・スパイ」でもそうだが、トム・ハンクスが見事に体現する。
そして奇跡の結果はサリー機長一人だけのものではない。
あの時尽力した“多くの英雄”が居たから、僅か24分間の救出が遂行出来た。
皆がやるべき事をやり、最善の道を取ったからこそ起きた奇跡。
それらを無駄無く巧みに描き、副操縦士アーロン・エッカートの洒落たラストの台詞で締めるまで、何とコンパクトにまとめた96分!
ある意味、これも奇跡!
さすがの良作。
…でも、イーストウッド映画がまたキネ旬1位に選ばれるのは何かヤだな…。
選ばれるんだろうけど…。
安全ですよ、ここは劇場ですから。
クリント・イーストウッド監督作品は「ハズレなし!」と思って、観に行ってきました。
やっぱり正解でした。
トム・ハンクス演じる機長役、もう、ほんとに素晴らしかった。
抑制が効いててね、派手に演じすぎない。クリント監督の演出は、とっても自然体です。
また、以前観た「サンキュー・スモーキング」「エンド・オブ・ホワイトハウス」で印象に残っている、アーロン・エッカート。本作では、緊急事態の中、冷静沈着なキャラクターの副機長役を演じてます。これがまた、いいんですよ。
ちなみにこの作品96分です。2時間切るんですよ、アナタ?!
それで、これだけギュッと中身が詰まっていれば、これは「儲けもん」の映画でしょう。
「ポケモン」探すより、すぐ映画館へGOです!
本作は、事故で二基あるエンジン全てが壊れた旅客機を、ニューヨーク、真冬のハドソン川へ不時着させ、奇跡的に乗員乗客155名、全員が助かった、という実話を映画化したものです。
そういえば、今更なんですが、クリント監督作品って、実話が多くないですか? みなさん。
「父親たちの星条旗」
「硫黄島からの手紙」
「インビクタス/負けざる者たち」
「ジャージー・ボーイズ」
「アメリカン・スナイパー」
これら、すべて実話ですよ。
ふ~む、クリント監督、やはり実際に起こった出来事というのは、フィクションより興味深い、映画化すれば絶対、面白い! という判断をしているんでしょうね。
本作と同じ、旅客機事故を扱った作品として、真っ先に思い浮かぶのは、2013年公開のロバート・ゼメキス監督、デンゼル・ワシントン主演の「フライト」でしょう。
ボク、これ大好きなんです。もう、DVDで何回も見直しちゃったぐらい(ブルーレイディスクだとメイキングも見られてお得感タップリ!)
「フライト」でのデンゼル・ワシントン演じる機長は、本作の機長同様「名人」の域に達したパイロット。でも、仕事のストレス、離婚などの影響なのか、その私生活はもう、ボロボロ。
朝っぱらから、コカインとアルコールで、気分は爽快!ハイテンション。
今日も「イッパツ、キメていこうぜ!」(忌野清志郎さんみたい)ロックスターのノリで、ヒョイと機体を飛ばします。
そうとも知らずに乗りこんだ、乗客が可哀想ですな。あとでえらいことを機長がやらかすんですが、それは映画を見てのお楽しみ。
さて、本作「ハドソン川の奇跡」
トム・ハンクス演じるサレンバーガー機長は、スタッフや仕事仲間から、敬愛と親しみを込めて「サリー」と呼ばれています。
本作の原題は「Sully」なんですね。
2つあるジェットエンジン両方が使えなくなる、という、旅客機としては絶望的な状況の中、真冬、極寒のハドソン川へ、旅客機を「着水させる」という「前例がない」ことを成し遂げたのです。
しかも結果的に全員が生きて、再び家族の元に戻れた。
事故発生から不時着まで、その時間、わずか208秒の出来事でした。
サレンバーガー機長としては、プロフェッショナルとして、乗客を安全に空の旅へお連れするのは、そんなこと出来て当たり前。
どんな事態に陥ろうとも、乗客の命を守ることは、機長として最低限の仕事、義務と捉えている訳です。
このお人柄の素晴らしさ。自分の仕事への誠実さ。
決して自分はヒーローなんかではないのだ、という謙虚な姿勢。
21世紀がはじまって以降、テロや戦争、銃の乱射事件。
嫌になるニュースばっかりです。
精神的にダメージを負っていたニューヨーカーたち、さらにはアメリカ全市民。
そこに2009年1月15日。
この旅客機不時着のニュースが飛び込んできたのです。
彼らにとって「サリー」は、待ちに待った久々のヒーロー。
アメリカ人はヒーロー大好きですもんね。
それも映画や作り物の世界じゃない、実際に奇跡を起こした、生身の人間なのです。
その偉大な功績はまさに「英雄」と呼ぶにふさわしい。
しかし、ここに立ちはだかるのが、事故調査委員会のお役人たちです。
彼らは事故機の状況を、データをもとに再現。コンピューターでシュミレーションを行います。
結果は
「安全に空港に戻れたはずである」
機長は「着水させた」のではなく「ハドソン川に墜落させたのだ」と事故調査委員会は断定します。
世間から、もてはやされ、人気の階段を一気に駆け登らされた、サリー機長。
まさにここでハシゴを外されてしまった訳です。
一転、彼は、155人の命を危険にさらした「容疑者」にされてしまいます。
やがて公聴会で、事の真相が明らかとなってゆきます。
この作品、スリルある導入部、事故発生時のリアルな状況の再現、さらに事故調査委員会メンバーと、機長たちとの密室劇。
これらのシーンが、とってもバランスよく編集されてますね。
本当にうまいです。
それにエンドロールがこれまた、いいんだなぁ~。
音楽好きなクリント監督らしく、ニューヨークの高級ジャズクラブで聴けるような極上の音楽がタップリ楽しめます。
あなたが思うように、僕も一度、サリー機長の操縦する飛行機に乗ってみたいものですね。
ちなみに、本作での事故原因となった、鳥との衝突「バード・ストライク」については、邦画の矢口史靖監督作品「ハッピーフライト」で詳しく描かれております。
こちらも楽しい作品ですよ。おすすめです。
冷静なパイロットと人々の善意が皆を救った
クリント・イーストウッド監督らしい硬派な作風。仕事に対して勤勉で実直な姿勢が、危機的な状況においても冷静さを保ち、乗客の命を守ることに繋がったのだと思う。まさに機長と副操縦士のチームワークのたまもの。救助に駆けつける人達の献身的な姿も感動的だった。調査委員会のやり方は陰険だったよね。
素晴らしい映画です
ハドソン川の奇跡は自分が中学生のときの出来事だったのであまり知らず、どういうものだったのか興味半分で見ましたが、あっという間の90分でした。
不必要な描写はなく、それがまた良かったです。
乗客乗員全員が助かると知っていながらも、全員が助かるシーンを見ると感動と安堵感を覚えました。
あと、最後の公聴会でのサレンバーガー機長の言葉がグッときました。
さすがイーストウッド監督。
アメリカンスナイパー同様、立場が偏らないように事実を淡々と描いている印象。
それでも、機長の、妻の、副機長の、交換手の……それぞれの感情をしっかり映すことで、ストーリーに奥行きを出している。
手に汗握ったり、涙がぐっとこみ上げたり、心に刺さるセリフやシーンがたくさんあった。
多くのセリフがあるわけではないが、さすがトムハンクス、余計なセリフなんていらない。
長さもちょうどよく、最後まで機長同様安心できず、集中して見られた。オチなんて秀逸で、かなり良作でした。
雨の日に、ひとり、静かに。
イーストウッド×トム・ハンクス。これは見逃せない。
最近(と言っても7年前)の有名な話を、どう色づけするのかと興味津々。
なるほどねー。そっちか。「回避できなかったのか否か」。
それを淡々としたストーリーの中、じんわり心に入ってきて。途中いつの間にか、ほろっときてました。
ひとり静かに、観たい作品。
音楽も良かったです。サントラはアメリカで、まだ未発売らしいので、出たらチェックしたい所。
さすがに。。。
トムハンクスのような俳優を名優と言うのだろうか。さすが。映画は、Cイーストウッド監督と言えるような脚本作品である。さすが。
事故調査委員会の厳しい公聴会の追及には考えさせられるものがあるが、機長達の毅然とした態度とチームワークには想わす拍手でした。
映画版メーデー
飛行機墜落事故を扱ったTV番組メーデーの映画版です。事実を淡々と描いている記録映画。航空機事故調査委員会は、事故原因だけでなく、再発防止のために何が必要かを調べる。そのために機械的要因、人的要因両方を調べる場所。そこを理解しないと、なぜ英雄機長が被告のように扱われるのか、混乱してしまいます。そういう意味で、感情を廃した記録映画です。
紛れもなく、イーストウッド作品!
良くも悪くもイーストウッド作品!
この捻くれた感じの優しさ、大好きです!
物語の起伏を付けるわけでもなく、感動させようとする訳でもなく、たんたんと進む展開、音楽も控えめ(しかし、独特な世界観)、なのに目が離せず、最後には心にくっきり残る。
また、ドキュメンタリーの一つの在り方としての側面も持ち合わせているのではないでしょうか。
こんな映画を作れるのはイーストウッドだけではないでしょうか?
いつまでもこの人の作品を見続けていきたい、と思える数少ない監督の一人です。
だからこそ、この邦題は許せません。
製作サイドの意図をまるで無視した興行オンリーの邦題の付け方、こんなんだから邦画の配給は腐っているんですな。
しかしながら、イーストウッド監督作品を観ると、ダーティ・ハリーのハリー・キャラハンのキャラはある意味この人の等身大だったのかもしれない、といつも思うのは私だけでしょうか?
最後の副機長の言葉に。
あんなに「粋」なアメリカンジョーク、聞いた事ない。脱帽です。音楽もさすが、イーストウッド監督。
サリーの役は、トムハンクスも良かったけれど、もう少し若ければ、監督本人が演じたかったのかもなぁ…なんて余計な事も、エンディング見ながら思っちゃいました。
プロフェッショナルだな。
とても面白かった。
捻りのない素直な展開。わかりやすいストーリー。淡々とした演出。抑えた演技。逆転劇も奇をてらったドンデン返しではない。
最初から最後まで全く無駄のない素晴らしい編集。
妙に長い真っ黒なスタート画面から、「本物」のエンドロールまで、瞬きを忘れるように見入ることができた。
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