さよなら、ぼくのモンスター
劇場公開日:2017年7月16日
解説
カナダの新鋭監督ステファン・ダンが思春期の青年の心の葛藤を卓越した映像センスで描き、長編監督デビュー作にしてトロント国際映画祭で最優秀カナダ長編映画部門を受賞した青春ドラマ。父子家庭で育ったゲイの青年オスカーは、幼い頃に殺人事件を目撃しており、高校生になった現在もそのトラウマに悩まされていた。特殊メイクアーティストを夢みる彼はニューヨークの学校への進学を目指す一方で、バイト先の同僚ワイルダーに惹かれていく。テレビドラマ「フォーリング・スカイズ」のコナー・ジェサップが主演を務め、「ブルーベルベット」のイザベラ・ロッセリーニが声の出演。新宿シネマカリテの特集企画「カリコレ2017/カリテ・ファンタスティック!シネマコレクション2017」(17年7月15日~8月18日)上映作品。
2015年製作/90分/PG12/カナダ
原題:Closet Monster
配給:ポニーキャニオン
スタッフ・キャスト
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視覚に訴えてくる映像、音楽、物語の構成全てにおいてわたしの好みだった。同性愛、家族関係、トラウマ等重めの題材扱ってるけど90分疲れることなくサクッと観れる、でも心にしっかりと残る。
この作品の比喩表現(吐いたものがネジに見えたり、お腹から鉄の棒が出てきたり、、)が面白い。ハムスターがお喋りするところも、なにこの設定!と驚かされた。2020年4月現在、まだこの監督の作品はこれだけなので、次の作品が本当に楽しみ。
今注目を浴びてるグザヴィエ・ドラン監督に少し似ているという人が多いが、似てる、、?どういう理由であれ、この作品がいろんな人の目に留まりますように!
2020年1月17日
Androidアプリから投稿
最後までしっかりと鑑賞出来た。
男どうしのイチャイチャのシーンなどは見てて気持ちのいいシーンでは無いが演出が個性的であったり音楽のチョイスが面白かったりと楽しめて見れた。
最後少し分かりにくいかなぁ
10代の主人公の悩みや不安がよく描かれていた。家族、自分の未来に加えてジェンダーの悩みに自身の中で向き合う様子にグッときた。小さな頃の爪のくだりやリンチ事件を目撃したせいで「ゲイ」という存在が余計にトラウマになり、自分に怯えている感じがつらい。孤独を感じて耐えてる表情などよかった。
応援するような気持ちで観ていたが、突然でてくるメタファーに驚き、理解不能なものもあった。ラストもちょっとわからない。
父親は冒頭めちゃくちゃ良きパパで登場したので、変貌ぶりに引いたが、こうだったことが母親の出て行った理由のひとつだろうか。母親が出て行ったからそうなったのか。息子は耐えてた。
ワイルダーみたいな子には男女問わず魅力を感じるだろうな、10代なら特に。水を飲ませてからのキスシーンはきれいだった。(ワイルダー役の子はニールスシュナイダーの弟だった。すごく似てる。)
ハムスターもジェンダーに迷ってたシーンに笑った。
ハムスター超長生きの謎はラストに本人から教えてもらってスッキリした。
ドラン作品に似てると聞き鑑賞。
たしかに題材といい、作中でも似てるシーンはあり、やっぱ私こう言うの好きだわってなりました。