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映画「ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン」 ミスター・ダイナマイト ファンクの帝王ジェームス・ブラウン 劇場公開日:2016年6月18日
解説 「ファンクの帝王」として音楽界に君臨し、アーティストだけでなく、ビジネスマン、黒人の権利を求める活動家としても活躍したジェームス・ブラウンの足跡を綴ったドキュメンタリー。本作では彼の権利を管理する「ジェームス・ブラウン・エステート」の全面協力により、これまで未公開だった映像や写真が多数登場。さらにメイシオ・パーカーらバンドメンバーなどの関係者や、「パブリック・エナミー」のチャックDらジェームスに影響を受けたアーティストたちのインタビューなどからジェームス・ブラウンの人物像に肉薄していく。伝記映画「ジェームス・ブラウン 最高の魂(ソウル)を持つ男」に引き続き、ミック・ジャガーが製作を担当。監督は「ヤバい経済学」「ゴーイング・クリア サイエントロジーと信仰という監禁」など、社会派ドキュメンタリーを数多く手がけるアレックス・ギブニー。
2014年製作/115分/G/アメリカ 原題:Mr. Dynamite: The Rise of James Brown 配給:アップリンク
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ファンク、そしてヒップホップとブラックミュージックへの貢献そして影響力は言わずもがなだけど、女に手を挙げ、金払いも悪く、仲間から嫌われてて、友達がいなくてって、パーカー兄弟、ピーウィー、クライド、フレッドウェズリー、コリンズ兄弟と共演者の体験だからこそ強烈。 個人的にはダニーレイがMCする映像が観れたのに感激!
過酷な環境で生まれ育ち、自らの才能と努力でキングになった天才。彼が、自らの成功をどう捉えていたのか、本当のところ周りの人のことをどう思っていたのか、なぜニクソンを支持したかなど、それは本人にしか分からない。 分からないのにも関わらず、私には「I am JB!」と叫びたくなる瞬間が幾度かあった。 例えば。大学の学生寮において、白人と黒人の寮を分けて欲しいと黒人から要求された、という白人男性との談話のくだり。JBは強く反発した。 差別により分断された状況を放ったまま、当事者の自由意思を尊重するかのような論法を私は受け入れない。まさに私の思っていることを代弁してくれていた。 「格下に見るな!」成功して金持ちになったから認められるわけじゃない「21歳から俺は一人前だ!」 人間の経験は、その人の内なる世界の人々(同胞であり他者)の経験なしではあり得ない。内なる世界の他者とつながっているからこそ人間なのだ。もしそのつながりが無ければ、人間は何者でもない。 人間とは実に複雑で愛しいものだと思う。 この映画をミックがプロデュースしているということにまた大きな意味を感じ、感動した。
2016年9月2日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館
ジェームス・ブラウンの曲は多少知っている程度。 存在はもちろん知っている。 でも生い立ちや背景は知らない。 その程度の知識で観ると、ジェームス・ブラウンの曲を全部聞きたくなるし、過去に出演した番組を追いたくなる。 貧しかったため、強盗で逮捕され刑務所にいたとは知らなかった。 最初からバンドを組んでいたわけではなく、元からあったバンドにボーカリストとして迎えられたのも知らなかった。 どんどんバンドメンバーを増やしてドラマーが4-5人いたのも知らなかった。 ドラマーが多すぎて、ドラマーの二人がいじめて3人を辞めさせた話にはちょっとクスっとしてしまった。 圧倒的な存在感とパフォーマンスをするジェームス・ブラウン。 人を信じない・信じれないジェームス・ブラウン。 スーパースターで破天荒なジェームス・ブラウン。 現代のアーティストでジェームス・ブラウン的ポジションは、ブルーノ・マーズくらいしか浮かばなかった。 ブルーノ・マーズのパフォーマンスの原点も見れた気がする映画だった。
2016年8月18日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館
偉大でセコくて、最高で最悪な、寂しがり屋のファンクの神様の姿を描き切った一本。 貧困の底から自分の力で頂点まで上り詰めた故に、他人を認めることが出来ず。 然しながら、それ故に一人一人の個人が出来る事の可能性を信じている。 そんななんとも孤独な矛盾を抱えた身から生み出される、神様の音楽。 改めてJBの偉大さを胸に刻んだ作品。