海よりもまだ深くのレビュー・感想・評価
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【様々な家族の姿を描き出す是枝監督の揺るぎないポリシー】
是枝裕和監督が拘る、ライフワークとしているテーマをベースに製作した見応えのある作品。
樹木希林さん演じる母とうだつの上がらない”元作家”の息子(阿部寛)と別れた妻(真木よう子)の日常の遣り取り。
監督が今作で拘った”団地”を舞台にして、”家族”の物語が紡ぎ出されていく。
大きな出来事が起こる訳でもないのに、ついつい、魅入られる作品を作り続ける監督の力量には脱帽するばかりである。
<2016年5月21日 劇場にて鑑賞>
日本式の愛
やっと見れた。就職氷河期時代を生きた人の映画
機上で出会った作品。途中までしか見れず、その後とても気になって、時々探していた作品。
昭和後期を少年時代にもつ少し駄目な男とちょっとドライな女(突き詰めるとこの女は現実的ではない。駄目な男と分かって結婚して離婚って。この程度の駄目さであれば、、お金が欲しいなら始めから結婚しない。才能か人柄にホレたなら離婚しない。別居程度が現実的だろう。)
その設定のまずさが人間関係の歯がゆさをよりハッキリとさせる触媒になっているのだが。
昭和の駄目男(才能はあるが食えるまでは突き抜けていない)は、もう1人の視聴者で、完全には重ならないけどシンクロ率が高めになっている。シンクロ率が高ければ、その演技力とメッセージ性の高いコメントが突き刺さる映画なのだと。
就職氷河期を過ごしたスパ世代にドンピシャの映画。
別れの予感
「残念でした 姉より」最高!(笑) 「なりたかった大人」になれなか...
海よりも深い愛
先日BSでやっていた、この映画
『万引き家族』の是枝裕和 監督の作品でした。
ご覧になったこと、ありますか?
もしまだなら、ぜひとも観てください。
樹木希林さん、阿部寛さん、真木よう子さん、子役の男の子、小林聡美さん、リリーフランキーさんも少し出てました。
「幸せは何かを手放さないと手に入れられない」
「海よりも深く誰かを愛したことはないけど、まあまあ楽しく生きられたわよ 」
何れも希林さんが演じた老いた母の言葉です。
あまり詳しくは語りたくないのですが、阿部寛さんの父親の背中は哀愁に満ちていて…
母の愛も父親の愛もこんなふうに見せてくれるのかと。
ありふれたシーン、一つ一つが畳まれていき、こんなにも泣けてしまって不思議な感じすらしました。
いや、泣けたのはほんと最後にきてから。
ずっと泣けるような話し(会話)ではなかったのに(^_^;
シンパシーを強く抱きました。自分がまだ未婚で、子もいなかったら、泣けなかったかも・・
愚痴や弱音を腹にためる、思った通りに生きられない大多数の大人たちの変哲もない地味な日常、それは敷居の高くない場所にあって、気付ける人には優しい光が見えるの。
ハナレグミ 『 深呼吸 』🎵
エンディング曲がまた良い
初めて耳にしたこの歌詞、このメロディの力強さに泣きました。
団地に親近感
そんなに子供が可愛いなら、ダメな生活からなんとか抜け出すための努力はできないのか、と思ってしまう。別れた夫の母親に会いに行く元妻も現実にはありえないんじゃないかと思う。唯一共感できたのは、団地住まいの生活がすごくリアルだったこと。自分も団地で生まれ育ったから、すごく共感できた。ただ、団地暮らしから抜け出したいというセリフが何度か出てきたけど、団地暮らしってそこまで惨めじゃない。ちょっと偏見が強すぎると思った。
失って気付いた父親としての人生。成功できなかった男の人生は金のこと...
失って気付いた父親としての人生。成功できなかった男の人生は金のことばっかり。カネナンデス。
この作品にはないが飲食店で食べ物にナンカ入ってた言うチンピラキャラが超大嫌い。この映画で新品スパイクを階段に擦り付けて、良多が店員にクレームゆうシーンは本当にムカついたし、一気に大嫌いになった。
生きるためとはいえ、どうして人間って悪いこと平気でできるのだろう。良多の行動は全部お金がらみのものだったけれど、見ていてつらかった。
シンゴが良いキャラしていた。お婆ちゃんとの会話も胸にくる。どの登場人物も演技と会話の内容に現実味があった。みんな上手くてみんな凄い。
ワンフレーズで切るみたいなセリフ結構あってどれもよかった。
全部ひっくるめてアタシの人生やから。
シャレにならないわあなたと人生ゲームなんて。などなど。
エンディング曲は超良い。
歴史的名セリフ
男ってやつは。
「過去の栄光を忘れられず、一獲千金を夢見て賭け事に投じ、親にいつまでも寄りかかり、息子の前ではかっこつけるけど金はなく、大切なものは失ってから気付く」。
そんなダメダメ男・良多を、阿部寛さんがうまいですね。トホホ感満載。こんな男、ぜーったい私は嫌です。はい。
団地から巣立った息子と娘(小林聡美さん)夫は亡くなり残された母。「私はここで死んでいくのよね」とつぶやく樹木希林さんの気持ち。冒頭からずっと、自分の祖母のようで、またいつかの自分のような。そんな感情移入をしてみてました。
多分祖母は、息子夫婦の復縁を画策したのでしょうか。台風で帰れなくなった夜に、3人川の字で布団を敷くという行動に出る所は(笑)。それが吉とでるのか、どうかっていうのも期待持っちゃったりして。
良多は「妻とは離婚したけど、息子の父親に変わりはない。キリッ」。なんていうなら、ちゃんとすればいいのにね。
探偵事務所の後輩・池松壮亮曰く「(息子が)会いたくなったら、向こうからくる」。後輩君の方が、わかってるね~。
「円満な家庭」って何をもって言うのだろう?。複雑な言葉だ。
全般的に漂うまったり感(盛り上がりにかけるともいう)が、劇場だったら眠かったろうな。
何故だか安心しました
リアルな日常
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