ルームのレビュー・感想・評価
全257件中、21~40件目を表示
ハッピーエンドの向こうがわ
友人からの勧めでかんしょー 脱出してからが本番だった。 なんかもう、上手くいかない感じがリアルよね 辛かったわ〜。 テレビのインタビューのシーンで子供を預ける云々のところとか特に 最後の部屋にバイバイするところとかも含めて、全体の構成がしっかりしてるなーって思った。 芝居的? 78/100
産まれたときからずっとこの部屋にいたとしたら
木も葉も海も人も何もかもが偽物か本物かもわからない。部屋の中しかしらないジャックの世界がどんどん広がって成長していく様子が、繊細な演技で表現されている。 演技上手いしとっても美少年!! 幸せなはずなのに…と解放された世界に馴染めず苦しむお母さんを見てるのは辛かった。何が幸せなのか。被害者は一生苦しまないといけないのか…。 海外は監禁事件が多くて怖いな!! 子供にGPSつけないと不安でしょうがないね!!絶対子供を一人にさせたくない…。 自分がもし監禁されたら…と考えたら怖くて想像もしたくないけど、例え犯罪者との子供でも、息子がいたからこそいつか出られると希望を持って生きれたんだと思う。
○○映画の極北
話題作だが未見だった。ストリーミングサービスに降りていたので見た。 この映画が刺さるのは、状況を弁解していないから──だと思う。おそらく日本映画であれば「わたしたちは、しいたげられた、かわいそうな母子なのです」の情感を強調表現するだろう。この母子が、しいたげられた、 かわいそうな母子なのは、間違いのないところだが、演出でそれをやると、ザ日本映画になってしまう──わけである。 むろん日本映画と比べる必要はないし、とばっちり、牽強付会だが、この映画の肌感は日本映画の対極にある──と思ったので、無理に対比している。日本のたいていのクリエイターは演出に情感が必要だと考えている。個人的にはそうは思わない。まして情感を描けるか描けないかが未知数ならば情感を出そう──とはしない。狙い通りに伝わるかどうかが解らないならば、狙うべきではない──と思う。 ルームは異常な状況を克明に描きながら、情感は出さない。情感とは、悲しみに暮れる母子の様子であったり、暴力で制圧している男の憎々しげな描写であったり、悲愴な音楽であったり、その他さまざまな同情を誘う表現方法──のこと。それが、まったく無いので、母子が置かれている恐ろしい状況がダイレクトに伝わってくる。 情感が無い=いい映画、と言いたいのではなく、この映画に関してはそれが効果的だった──という話。その叙事(感情をあらわさず事実をありのまま)的な描写に加えて、要所でジャック目線に切り替わる。まだ幼いゆえ、ルームに郷愁(ホームシック)のようなものを感じている。籠を取り払っても出ようとしない籠飼いの鳥──のような感じ。その悲痛も伝わってきた。 また、本作では、むしろ被害者側の混沌を描いている。ジャックのわがままや、マの家族の確執を描いている。ザ日本映画であれば、被害者に負の描写をかぶせない。反意語を置かない。被害者は「(あくまで真面目に生きている)被害者でございます」の体で置くのがザ日本映画の常套手段なので、そこにも対極を感じた。 中盤、マはジャックだけでも脱出させる策を講じてサスペンスフルになる。見ているのは社会派の映画なのだが、一か八かの窮策が、昂奮をともなってくる。トラック荷台の、敷きマットの中で転げるジャック。初めて見あげた空。走れジャック。たのむ。逃げ切れ。いつしか手に汗を握っていた。 監督は、ジェンダー間バイオレンスに訴求する映画をつくった。ただし、その訴えを多数の共感を得られるものに仕立てたのは、サスペンスフルな要素でもあった。と思う。映画は「思い」や「個性」によって伝わるものじゃない。いかに尊い告発も技術がなければ伝わらない。 これは透明人間(2020)にもいえる。あの映画も透明人間を狂言回しにしたジェンダー間バイオレンスの映画──だった。伝えたいことがあるなら信念も個性もいらないからハリウッドや韓国へ行って映画を学んできてくれ──という話。である。牽強付会と知りつつ、強引にザ日本映画と比較した。 ところで、欧米が根本的に異なるのは被害者が顔出しで取材に応えてしまうところ。日本では虐待や監禁などの被害者が顔出しすることは、まずない。 ただし、叙事を貫いた本作も、映画内インタビューは、やや煽りすぎ──な気がした。犯罪被害者のインタビューを見たこともあるが、あんな突っ込んだ、意地悪な質問はしない。そこは、ちょっと盛りを感じた。 幼いジャックが「ルーム」回帰をしきりに言うのは、ホームシックというより、母胎のようなもの──だからかもしれない。その幻影にさよならをするラストシークエンスは、かれが事件から解き放たれるオブセッションとして、とても説得力があった。 なお余談だが、ブリーラーソンの出演履歴を眺めて、ホントに作品に恵まれている人だな──と思う。本作もショートタームもガラスの城も、マーベルも。 余談ついでに言うが、日本にも演技派の女優さんが大勢いる。その履歴を眺めたとき、見事なほど、いい映画が一つもない。
5歳、広い世界へ
実話をもとにした、監禁事件のサスペンス。しかし、内容は監禁から脱出して、本来の世界に戻ってからの親子のヒューマン・ドラマと言える。 前半は、監禁されていた天窓のある狭い小屋からの脱出劇。7年にも渡る監禁生活の中で、ジャックが生まれ、そこだけが、ジャックと母の世界。母はジャックを守ることだけに、命をかけてきた。そして、ジャックの脱出劇。 後半は、親子ともに脱出、犯人も逮捕。そして元の暮らしに戻っていくが…。そこにあるあまりにも長かった空白の時と犯人の子供であるジャックへの蟠り。また、周りからの痛い視線に翻弄されていき、母の心が壊れていく。 しかし、子供はその点で柔軟に対応していく。最初こそ馴染めずに居たジャックも、次第に現実の暮らしに慣れ、母よりも早く溶け込み、それまでの自分から逞しく進み出ていく。 本作のテーマは、親子愛であると思う。母の台詞の中にあった「子供を愛せない親は、父親ではない」が、正に本作品の根幹を貫く台詞であると感じた。 主演のブリー・ラーソンは、アカデミー賞主演女優賞を獲得しただけあり、子供を懸命に守る迫真の演技は、鬼気迫るものもあった。それ以上に、ジェイコブ・トレンブレイの演技は、子供の演技を超えた素晴らしい役者ですね。母を思う意地らしい演技は、涙を誘う。
切ないのと感動と色んな気持ち
テーマがとても面白かったので見ましたが、大体テーマが面白い作品って最後残念な終わり方が多いので期待してませんでしたが、最後が完璧です。 息子が小さな身体で大きな出来事を必死で受け入れる姿がとてつもなく愛おしい。
ルームから出た二人を待つのは…
7年間も部屋に閉じ込められるなんて…苦しい状況が続く中でも息子に辛い思いをさせないように、だけど現実を伝えなくては行けないという母の辛さ、早く脱出してくれとひたすら願う前半だった。 オールドニック、なんだあのmotherfucker😡 やっと脱出できたけど、苦しい状況は変わらない。失った7年間は大きすぎるからだ。他の人は普通に過ごせたのに、なんで私だけ…とてつもない傷を負った母を癒してくれる、力を与えてくれる息子に感動🥺ジェイコブ・トンブレイ君おそるべし! 過去と決別した、救いのあるラストで本当によかった😭
人としてのあり方
何の前情報も入れずに観出したこともあって、冒頭から困惑する。これはどういう状況? この2人はなぜここにいるの? 不自然な生活にあって、あまりに自然に楽しそうに暮らす2人の様子に疑問が増す。しかし、徐々にその異常な環境が明らかになる。 環境が人を変えていく。そして、良くも悪くも、人はその環境に順応してしまう。部屋から解放された2人に待っていたのはシンプルな安寧ではなく、新たな世界に順応するための痛みだった。 ブリー・ラーソンと、何よりも子役のジェイコブ・トレンブレイの演技に引きつけられる。
【捕らわれた部屋でママ/ジョイを支えた、ジャックの無垢な姿に涙溢れる】
オーストリアでの監禁事件を描いたエマ・ドナヒューの「部屋」が原作だそうだ。 このような事件は数々明らかになっているが、憂鬱な気分になる。が、希望ある映画である筈と思い、鑑賞。 今作の第1章「インサイド」の前半は、捕らわれた母子の得意な限られた空間での日常が描かれる。 ママ/ジョイ(ブリー・ラーソン)は幼子ジャック(ジェイコブ・トレンブレイ)のたった二人の限られた空間(3.3メートル四方の分厚いガラスが天井に嵌められた部屋)で生活する姿が”少し楽し気に”描かれる。 が、時折現れる、”オールド・ニック”の存在にジャックが違和感を覚える様子をジェイコブ・トレンブレイ君(髪が長い)が絶妙に演じる。 物語は第1章の後半、手に汗握る二人の”部屋”からの脱出劇の後の姿を描く第2章「アウトサイド」に引き継がれる。 今作が秀逸なのは、閉塞した空間から脱出した親子を描いて”ハッピーエンド”で終わらない所であることは間違いない。 世間の興味が二人に注がれる中、ママ/ジョイの(監禁中離婚していた)両親のジャックへの接し方が両極端なのも、観ていて切ない。 ママ/ジョイの父:じいじ/ロバートのジャックは可愛いのだが、誘拐犯である父親を思い出し、素直に愛情を示せない場面や、ママ/ジョイの母:ばあば/ナンシーと彼女の新たな連れ合いレオが親身になってジャックと接する姿には涙を禁じ得ない。 あのような衝撃的な事件を受け入れるのに血縁があるほうが阻害になるのかどうかは観客の判断に委ねられるが、何とも切ない。 <ラスト場面でのジャックの”この部屋、縮んじゃったの?こんなに狭かった?”という言葉に涙が溢れた作品> <2016年4月9日 劇場にて鑑賞>
・誕生日にろうそくがなくて拗ねたり、5歳だから本当のことを教える母...
・誕生日にろうそくがなくて拗ねたり、5歳だから本当のことを教える母の話を拒絶するジャックの演技、台詞が素晴らしい ・トラックの荷台で起き上がるジャックをミラーで確認しないまま走り続けるところに少し違和感 ・本当は女の子でそれが分かると子供まで犯されるから男の子のフリをさせてるんだと思った ・警察に保護された後、警察官からの質問で、母の名前や誘拐、監禁、などの単語が一切出てこない5歳児らしさ、周到すぎなさが良かった ・7年間監禁されレイプされ続けた娘に「人生が狂ったのはあなただけだと思ってるの?」って台詞はあまりに酷すぎて信じがたかった。 ・存在しない犬の心配をした結果監禁されるに至った娘を前に、笑顔で犬を飼っていることを話し、少なくとも映画では相談のシーンなど一切なく、普通に飼い続けることに配慮のなさを感じざるを得なかった。 ・父親の態度が世間と同じでかなりショッキングだったけど、実際多分にあり得る設定で、綺麗事ばかりを並べるのではないところが良かった ・「産まれたての子供を病院前に置いてきてもらうように頼めば良かったのでは?少なくともそうすればジャックは普通に過ごせた。あなたの選択はベストだった?」の質問は、あまりに無慈悲で、ばあばや医師がそれを支えるシーンもなく、えぐみが深かった。 ・母親の自殺未遂現場に遭遇したときのジャックの演技が素晴らしかった
起承転結ザムービー
脱走するまでの前半部分がこの映画の全てという思い込みがあったので、後半の脱走後解放後のストーリーがグッときた。しかも、多分後半がこの映画の伝えたいポイントなんだと思った。 紆余曲折あり、犯人との間の子供という確信的な名言はしないものの、それによっておかしくなってしまった本人たちとその家族。 祖父祖母もいてもたってもいられないマインドや、周辺の描き方が秀逸だった。 おそらく母が監禁されている最中に世の中はスマホ世代になって、自分の幼少期と全く違う生活を過ごす人たちとのギャップに戸惑うこと。 人間ドラマだなと思った。面白かった。
いい映画
アマゾン・プライムでみました いい映画です 最初めちゃくちゃハートウォーミングな映画かなと思って見たんですが、内容は結構やばくて、色んな意味で裏切られました。 決してリラックスして見れるような内容ではありませんが、いい映画だとは思いました。 結構ハラハラすると思います。 2回見たいかというと心臓がもたないのでないかな。
繊細な心情描写
実話がもとになっている脚本だけあってストーリーにわざとらしいフィクション感がなく、ひとコマひとコマがとても細かく現実的に心情描写されています。 もちろん僕は実際に監禁された経験がないのでわかりませんが、きっと長い間監禁されていたらおこるであろう問題や葛藤、狭い世界から初めて外の世界は知った時の子供の反応などきっとこうなのですね。 子供の環境に適応する力は思った以上にあり、適応に時間がかかるのはむしろ大人なのかもしれません。
本当の世界、、
この映画を見て思ったことは、今私たちが当たり前のように平和に暮らすことが出来ている。好きな時に好きなものを食べたり、したいことをしたりと人生において様々な選択ができる。 このことは決して当たり前と思ってはいけない。 世界はとても広く、私たちのように自由に人生の選択ができない人もいる。 この映画の内容についてはいつでも実際に起こりうるだろう。今でも誘拐されている事件の話を聞いたり、まだ解放されていない人もいたり、誘拐の恐ろしさを改めて実感した。 ジャックを思う母やバァバ、ジィジや、ジャック自身の気持ちはとても優しく、強く、心に響くものがあった。 誘拐をした犯人が捕まったのか、は映像では出ていなかったため、想像で。ということなのだろうが、とてももやもやした感じだ。捕まったシーンが個人的に欲しかった。
脱出後の母の葛藤
監禁から脱出がメインかと思いましたが 脱出は割と早め。 その辺りはドキドキしました。 その後は母の苦悩が強く描かれていますが、 観たかったのははじめて世界を知った子供の姿でした。 そこが残念。
全257件中、21~40件目を表示