「ええやん!」ルーム wattsさんの映画レビュー(感想・評価)
ええやん!
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親と子が「広い世界」と「狭い世界」の現実に葛藤していくというストーリー。
慣れ親しみつつも、疑問や不満が多い「狭い世界」で育ってきた親子が、理想と欺瞞に満ちた「広い世界」の中を少しずつ順応しながら、強く生きていく。そんな映画でした。
子は当然環境や親を選べないが、親は親で環境や子を選べない。(この作品において親の環境を選べない感は若干強すぎかな?って感じだが笑)
あるシーンの子による「ママはママ」という発言は、いくら自分を裏切った「広い世界」のママであっても…感は素晴らしかったです。ママもそれに対して「はっ!」としていた感じが素晴らしい。
さらに最後のシーンの「狭い世界」は大切だし、切っても切れない。だけど、それに縛られず前を向いて行こうみたいな感じとかも最高に素敵でした。
総括すると、様々なモノや人や価値が存在する「広い世界」にないものが親子の「狭い世界」にはあって、それは掛け替えのない素敵なものであるということに気づかされる映画だった。ということ。
絶対的価値観の複雑性を学べる映画でした。
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